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東京スポーツ新聞社:Match of the Year 10's Part2の分析


名勝負 IWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.ケニー・オメガ(新日本プロレス 1/4/17)

IWGP王座戦、時間無制限3本勝負:オカダ・カズチカ(ch)vs.ケニー・オメガ(新日本プロレス 6/9/18)
好勝負 G1公式戦:丸藤正道vs.オカダ・カズチカ(新日本プロレス 7/18/16)

IWGPヘビー級王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.SANADA(新日本プロレス 10/14/19)

2015年
@天龍源一郎引退試合:天龍源一郎vs.オカダ・カズチカ(Tenryu Project 11/15/15)
 天龍は年齢故、一発で沈まざるを得ない。
 それを逆に活かしてチョップ一発一発
 丁寧にスケール・アップしていたのは好印象。
 また、オカダは試合を楽しんでいることを表情に出していますね。
 引退試合なので素を出しているのもありだと思います。
 天龍のペースに合わせて
 チョップと頭蹴りで大きく沸かせられたのは
 この試合が上手くいっている証拠。
 しかし、それも中盤まで。
 パワー・ボムは全く持ち上げられない有様で
 最後はオカダが自身のみで完結させた攻防でした。
 ただ全体的には年齢を考えると引退試合として上出来の内容でしょう。
 まあまあ良い試合。
 (執筆日:?/?/15)


2016年
AG1公式戦:丸藤正道vs.オカダ・カズチカ(新日本プロレス 7/18/16)
 丸藤は抑えつつピンポイントで腕狙いを敢行。
 この緩急が丸藤らしさの演出ですね。
 敢えてヒール・アピールみたいないらないものは付けず
 淡々と厳しい腕攻めをすることで豊かに見せている。
 オカダは少々疲労感を出し過ぎなきらいもあるが、
 正統な技配置で反撃を開始。
 静かな見得で盛り上げてくれます。
 ただ終盤思ったほどの攻防はなく
 丸藤が完封した印象も受ける形です。
 初日のサプライズとして意図したものかもしれませんが、
 この試合単独としては更に先を求めたくなる気持ちもある。 
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/?/16)


2017年
BIWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.ケニー・オメガ(新日本プロレス 1/4/17)
 序盤は時間稼ぎのヘッド・ロックの攻防。
 フェンス攻撃やテーブルをちら見せで
 ハードコアな試合になりそうな予感をさせます。
 鋭い動きやハード・ヒットで適度に一進一退を作っているが
 前半はストーリーが余りない印象で、
 40分以上の試合時間設定に引っ張られた感があります。。
 そんな側面もある中で試合が様変わりしたのは
 オメガが観客席へのスプリングボード式ムーンサルトを決めた所から。
 普通ならリングアウトぎりぎりで戻るという演出になりそうなものですが
 オメガが更にテーブルをのせてダブル・ストンプで追撃。
 その後も場外テーブルへのショルダー・スルーや
 高角度の投げ、顔面への強烈な打撃等
 とんでもない技を放ちつつお互い倒れない、倒れない。
 掟破りも使い限界突破の攻防を見せました。
 後半20分は5スター・マッチの呼び声も納得の出来栄え。
 ただ前半20分を考慮するとそれは過大評価に思えます。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:1/?/17)


2018年
CIWGP王座戦、時間無制限3本勝負:オカダ・カズチカ(ch)vs.ケニー・オメガ(新日本プロレス 6/9/18)
 まずはグラウンド。
 当然にロング・マッチが予想される中で
 予想通りの出だしですが、
 挑発的な仕草を交えると開始5分で動いてきます。
 場外落下のダメージも少し重くして
 疲労感を序盤から絡めてきたのは面白い。
 オメガが柵攻撃から主導権を掴み腰狙い。
 それぞれダイブをポイントに反撃。
 徐々に盛り上げていきますが、
 絶妙に抑制が効かせたバランス感が素晴らしい。
 切り返し合いも一定以上入っていて見応えもあります。
 エプロンでのツームストンを皮切りに
 ニア・フォールの攻防もあり、
 1本目単独で見てもこれまでの
 試合の上位に位置するぐらいの上質な内容となっています。
 オカダが丸め込みで先取。

 2本目。
 コーナー上ドロップ・キックからスタート。
 緩やかな攻防でどう違いを出してくるかが肝でしたが、
 かつてのROHのようにNJPWでも定番となりつつある
 テーブル・スポットを織り交ぜてきたのは良いですね。
 リングアウト・ネタなどよりドラマチックなシーン作りで切り替えてきました。
 
 3本目。
 ここでもオメガがスタイルズ・クラッシュを狙ったり、
 飯伏がフェニックス・スプラッシュを指示したりと
 印象的なシーンが幾つも見られました。
 ただ2本目、3本目両方に言えることですが、
 2人の磐石なニア・フォール合戦に頼りすぎて
 もう少し変調、展開が欲しいですね。
 そこが弱いので60分超えありきの内容にも見える。
 勿論60分時間切れの前の試合があり、
 時間無制限になっている経緯を踏まえればお約束ではあるのですけどね。
 60分を超えているので気になる点がまったくない訳ではないですが、
 昨年の60分試合と同じく、他と比類できない異形の試合であることは確かです。
 メルツアーも壊れて*******つけてましたね。
 歴史的な名勝負。
 (執筆日:6/?/18)


2019年
DIWGPヘビー級王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.SANADA(新日本プロレス 10/14/19)
 ラフな殴り合いから始め
 演舞の中でも得意技をフンダンに織り交ぜます。
 SANADAがオカダ越えを果たしたからこその
 新しい風景作りができていますね。

 オカダの安定感ある試合運び、流れの作り方は鉄板で、
 対するSANADAも上手く印象をコントロールして
 観客をしっかりついてこさせている。

 終盤も緊密なニア・フォールでしたが、
 均衡が取れているからこそ難しさがある中で
 37分という試合時間が余りに長すぎる。
 5分はカットできましたね。

 クライマックスで少し落とすも期待通りのクオリティを誇る一戦。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:10/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@天龍源一郎引退試合:天龍源一郎vs.オカダ・カズチカ(Tenryu Project 11/15/15)
AG1公式戦:丸藤正道vs.オカダ・カズチカ(新日本プロレス 7/18/16)
BIWGP王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.ケニー・オメガ(新日本プロレス 1/4/17)
CIWGP王座戦、時間無制限3本勝負:オカダ・カズチカ(ch)vs.ケニー・オメガ(新チャンピオン!)(2-1)(新日本プロレス 6/9/18)
DIWGPヘビー級王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.SANADA(新日本プロレス 10/14/19)