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WWE:Razor Ramon Best 5 Matchesの分析


名勝負 IC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ(WrestleMania X 3/20/94)

タッグ王座戦:ショーン・マイケルズ、ディーゼル(ch)vs.レイザー・ラモン、1-2-3-キッド(Action Zone 10/30/94)

IC王座、ラダー・マッチ:ショーン・マイケルズ(ch)vs.レイザー・ラモン(Summerslam 8/27/95)
好勝負 ショーン・マイケルズvs.レイザー・ラモン(Raw 8/1/94)

IC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ(House Show 1/14/94)

@IC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ(House Show 1/14/94)
 ラモンが勢いよくHBKを場外に落とすと
 マットを剥いでのレイザーズ・エッジを狙います。
 HBKが防いで逆にボディ・スラム、そこから腰攻め。

 序盤から飛ばしたハードな展開で
 ラダー・マッチがまとうべき雰囲気を作り出していますね。

 中盤は一進一退が少な目で基本HBK優勢ですが、
 戦略的に作り上げていて上手かった。

 ただ終盤はWMに向けてビッグ・スポット温存ということもあるのか
 はたまた試行錯誤でまだ見えていない所があるのか、
 それまでの完成度と比べると落ちましたね。

 WMの伝説の一戦に向けたプロトタイプとして興味深い一戦でした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:3/?/22)

AIC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ(WrestleMania X 3/20/94)
 まずラダー導入までの流れが非常に素晴らしいです。
 リングの出入り、多方向へのウィップと
 かなり激しく動いているにもかかわらず
 それらがジグソー・パズルのように嵌り組み立てられていく様は壮観です。
 ラダー投入後も目を見張るものがあります。
 HBKが2回目である事を考えても
 ほとんどのラダー・ムーブを出しながら、見事に構成し
 落下に関しても理想的な受けを見せています。
 この試合から敢えて粗を探すなら中盤に見られたラダー・ダイブでしょうか。
 インパクトに比べ位置づけが軽いですし、
 またそのラダーは中央に立てられているため
 そのままベルトを取れたのではと感じさせてしまいました。
 只他には欠点を挙げることは出来ないですね。
 非常に熱を帯びた中身でしたし
 それを締めるに値する素晴らしいフィニッシュです。
 ラダー・マッチを世に知らしめた功績も考慮すれば
 これぞ歴史的な名勝負と呼ぶべきですね。
 (執筆日:9/1/09)

Bショーン・マイケルズvs.レイザー・ラモン(Raw 8/1/94)
 受けの技術でリングを広く使い
 攻防に奥行きを持たせたり、
 カウンターを織り交ぜて攻防を積み重ねたりと
 数え歌ならではの安心感と積極性で見応えのあるものに仕上げています。

 ディーゼルの介入をポイントに置いた
 天丼の試合構築も素晴らしかった。

 ラモンの少し不格好な部分を
 HBKが受け身で見事に合わせているのがポイント。
 派手であれば良いというものでもなく、このアジャストが評価に値する。

 ラモンも細かなリズム付からのダイナミックな変転は魅力的。

 期待通りの内容でPPVクラス。

 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:4/?/21)

Cタッグ王座戦:ショーン・マイケルズ、ディーゼル(ch)vs.レイザー・ラモン、1-2-3-キッド(Action Zone 10/30/94)
 必殺技とは最も高い位置づけであるが故に序盤で決まると興がなくなるものです。
 いや正確に言うならその扱いが難しすぎるだけです。
 この試合ではそこにいくまでの過程と、決まった後のアフターケアによって見事に使いこなしている。
 それこそラダー・マッチで見せたような、複雑な要素をこぼれずに1つに収めた構築です。
 ディーゼルはキッドという軽量級の相手を得てスケールの大きな攻めを見せています。
 ただキッドだから輝いているという訳でもなく、
 キャラクター、攻撃の重さ、間といった求められる能力の総合性が向上している故ですね。
 途中の孤立の部分はCMもあって十分に見れませんが余り高度な物ではなさそうですね。
 しかしこの試合では没個性になるタッグ屋としてではなく
 それぞれが最大に輝く事を目的としたタッグとして動いているので大きなマイナス・ポイントではありません。
 HBKがディーゼルにスイート・チン・ミュージックを誤爆させた後の終盤は非常にドラマチックでしたね。
 ラモン、キッドが特別な絆を感じさせる独創的な連携でHBKからカウント3を奪うのが先か、
 それともディーゼルが復活して試合に蹴りをつけるのが先かという緊迫感がたまりません。
 ラモン、キッド、ディーゼル、この3人が同時期に最盛期を迎えたからこそ生まれた名タッグです。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:7/?/10)

DIC王座、ラダー・マッチ:ショーン・マイケルズ(ch)vs.レイザー・ラモン(Summerslam 8/27/95)
 WMのリマッチ。
 前年の出来が出来だけに流石にHBKとラモンでも
 プレッシャーを感じずにはいられなかったはずです。
 しかしその大きすぎる期待に見事応えて見せたのだから脱帽ですね。
 さて今回2人が目指したのは
 より分かりやすく、より理知的に、という事でした。
 それは序盤に必殺技の避け合いと雪崩式フォール・アウェイ・スラムを持ってきた点や
 勝利するためにはラダーを登る→ベルトを取る、という2つの行動を成功させなければならない事を
 強く意識して構成し脚攻めを絡めている点に見られ見事成功していると言えます。
 前回の唯一の欠点も克服し、
 ラダーからのダイブがより大きなスポットへ、
 そしてコーナーに立ててあると言うのも見逃せません。
 只この試合にも唯一惜しい点があって、それは他ならぬフィニッシュです。
 前回に中盤で使われていた攻防ですし
 またその後HBKがベルトに飛びついて奪取する予定が
 ミスして落下したにもかかわらずアドリブを利かせず、
 HBKがそのまま起き上がって終わらせてしまった。
 見ていて、まだ続くと思わされ微妙な空気になりましたね。
 只試合後WMには無かったお互いの健闘を称えるシーンが見られたため
 再び大盛り上がりで締めれたのは救いですね。
 文句なしに名勝負です。
 (執筆日:9/1/09)


注目試合の詳細


試合結果

@IC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ(House Show 1/14/94)
AIC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ(WrestleMania X 3/20/94)
Bショーン・マイケルズvs.レイザー・ラモン(Raw 8/1/94)
Cタッグ王座戦:ショーン・マイケルズ、ディーゼル(ch)vs.レイザー・ラモン、1-2-3-キッド(Action Zone 10/30/94)
DIC王座、ラダー・マッチ:ショーン・マイケルズ(ch)vs.レイザー・ラモン(Summerslam 8/27/95)