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WCW:Best of Goldbergの分析


名勝負 なし
好勝負 ゴールドバーグvs.スコット・スタイナー(WCW Fall Brawl 9/17/00)

@US王座戦:レイヴェン(ch)vs.ゴールドバーグ(WCW Nitro 4/20/98)
 レイヴェンが速攻を仕掛け、
 間を置かない機動力のある攻めでラッシュ。
 ゴーバはその勢いにのった上で
 世界一インパクトのあるMMAアキレス腱固めやスーパー・キック。
 レイヴェンの痛がり方も良かったけれど半分リアルが入ってそうだと感じてしまう程ですね。
 レイヴェンがロープ・ブレイクなど理のある凌ぎ方から椅子攻撃。
 そこからゴーバが耐え表現もたらし必殺技炸裂で大盛り上がり。
 更に乱入してきたフロックを蹴散らし、
 こんな奴フロックにいたっけ?という大男にジャックハマー。
 逃げようとするレイヴェンがファン?に戻されフィニッシュです。
 最高の5分間でしたね。
 中々良い試合。
 (執筆日:?/?/18)

AWCW王座戦:ゴールドバーグ(ch)vs.DDP(WCW Halloween Havoc 10/25/98)
 DDPの強みは韻を踏む能力。
 それ故ゴーバのような引き出しが少ない選手の相手としては最適です。
 韻を踏むという事は形式的になりがちな中で
 今回DDPは手数を多くし畳み掛ける事で切迫感を作り上げていますね。
 またゴーバも評価できる働きでした。
 1つ1つの動きを身体能力の限りを尽くして行う。
 当たり前の事ですがこれを行うのは難しい。
 そしてゴーバのような素材レスラーがそれをやってのけた時高い存在価値が生まれます。
 自身に負荷のかかる鉄柱への誤爆まで含め意識の高い仕事ぶりでした。
 その相手を壊しそうな程の強さに対し、
 腕の痛みをネタにして決着との二律背反性をクリアした点も評価できる。
 ゴーバのシングルにおいて5本指に入る内容。
 中々良い試合でした。
 (執筆日:4/6/11)

Bゴールドバーグvs.スコット・スタイナー(WCW Fall Brawl 9/17/00)
 驚いた事に2人にとって生涯ベストとなるシングル戦となりました。
 そこにあるのは単純明快な理。
 アメリカン・ドリーム-Bigger,Stronger,Fasterです。
 Bigger
 ステロイド漬けの筋肉お化けと遺伝子操作を受けたかのような超人類の激突。
 Stronger
 AWA、日本で鍛えられたホーガンはアンドレ戦でボディ・スラムをキーにしていたけれど
 この2人はそんなの生温いと、相手を投げ飛ばしていきます。
 Faster
 そして驚くほど意欲的に動きあい
 サブミッションなんてかける暇があったら柵に振ってぶつけ合う。
 このおかげで唯一のサブミッション、スタイナー・リクライナーが異常な説得力を持っていますね。
 その迫力に圧倒され、とにかく凄ぇ、と唸ってしまう潰しあいでした。
 全米のマッチョ信奉者が泣いて喜んだ事でしょう。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:10/5/09)

C世界ヘビー級王座戦、エリミネーション・チェンバー:トリプルH(ch)vs.ゴールドバーグvs.ショーン・マイケルズvs.クリス・ジェリコvs.ランディ・オートンvs.ケビン・ナッシュ(WWE Summerslam 8/24/03)
 3分に間隔を狭め、HBK、ジェリコ、3番手にオートンと配置する事で
 軽快な攻防でお膳立てをさせます。
 4番手で木偶のナッシュを投入。
 3人に何もさせず圧倒。
 スイート・チンを食らい最初に脱落するとはいえ
 試合後も暴れてジャックナイフを決めこの3人の存在をサンドバックにまで落とします。
 6番手ながらHHHがBOXでダウンするために実質5番手な
 ゴーバがこのサンドバック3人を屠り(オートンはHHHと協力する機会もなし)HHHとの一騎打ちに。
 ガラスをぶち破ってHHHを引きずり出すと痛めつけるも
 HHHがフレアーから受け取ったハンマーをスピアーのカウンターで使い一発で逆転勝利。
 HHHが負傷している事、ゴーバのスキルを考えると
 何も考えずゴーバが技を出すだけでまとめてきたのは上手く考えたなと思います。
 ある意味では完成度が高い。
 その代わりファン・マッチ的に地位を落とした内容になったのが問題と言えば問題ですけどね。
 個人的にはスキルの無さを気にする事なく
 ゴーバの爽快な暴れっぷりを堪能できる数少ない試合なので、そんなに嫌いではありません。
 平均的な良試合。
 (執筆日:10/31/09)

Dユニバーサル王座戦:ゴールドバーグ(ch)vs.ブロック・レスナー(WWE Wrestlemania 33 4/2/17)
 最初に間合いの攻防を作れなかったのは残念。
 レスナーがようやくジャーマン3連発を決めるも
 ゴールドバーグが即座に起き上がりスピアー。
 これはカメラが一度ゴールドバーグをフレーム・アウトしたのもあってインパクト大でした。
 これは熱狂せざるを得ないですね。
 その後も圧倒的な勢いと熱量で押し切ります。
 ジャーマン、F5、スピアー、ジャックハマー、
 技はそれだけしか使わないのに、使えないのに、
 アメリカン・モンスターの大味っぷりを開き直って思いっきりぶつけてきました。
 まさかゴールドバーグvs.スコット・スタイナーの一戦を思い出すとは思いませんでした。
 最後のF5に対してゴールドバーグがキックアウトして
 それぞれ必殺技を1回ずつ決め合ってたら最高で好勝負入りしてました。
 それがF5一発で終わってしまったのはレスナーに対する前2回の借りの返済であり、
 今後王座を持つレスナーの強さの保全でしょうか。
 WM33の意義を作り出した中々良い試合。

 (執筆日:10/10/09)

注目試合の詳細


試合結果

@US王座戦:レイヴェン(ch)vs.ゴールドバーグ(新チャンピオン!)(WCW Nitro 4/20/98)
AWCW王座戦:ゴールドバーグ(ch)vs.DDP(WCW Halloween Havoc 10/25/98)
Bゴールドバーグvs.スコット・スタイナー(WCW Fall Brawl 9/17/00)
C世界ヘビー級王座戦、エリミネーション・チェンバー:トリプルH(ch)vs.ゴールドバーグvs.ショーン・マイケルズvs.クリス・ジェリコvs.ランディ・オートンvs.ケビン・ナッシュ(WWE Summerslam 8/24/03)
Dユニバーサル王座戦:ゴールドバーグ(ch)vs.ブロック・レスナー(WWE Wrestlemania 33 4/2/17)