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新日本プロレス:Fujinami vs. Go Seriesの分析


名勝負 なし
好勝負 WWFジュニアヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.剛竜馬(7/27/78)

@WWFジュニアヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.剛竜馬(7/27/78)
 #1
 剛がレスリングの中で積極的に仕掛け、
 それぞれを引き立て合います。

 体勢、ポジショニング。
 その領域では藤波リードで剛に物足りなさも感じますが、
 ラフの混ぜ方が良いアクセントになっています。

 この後のどの同一カードよりも発展のさせ方がスムーズでしたね。

 一進一退。
 剛がジャーマンを決めるもロープに脚がかかりカウント2など
 緊迫した攻防でこの時代にでき得る王道の激闘でした。

 文句なしに好勝負。

AWWFジュニアヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.剛竜馬(11/30/78)
 #2
 じっくりグラウンド。
 藤波が巧みなボディ・コントロールを見せます。
 剛も動きの良さで見劣りしていません。

 藤波の脚攻め、ラフ要素混ぜた後、今度は剛が脚狙い、と
 展開をちゃんとつけながら攻防で魅せていきます。

 最後は藤波がロープをつかんで剛の技を自爆させパイル・ドライバーからジャーマン。
 フィニッシュの仕方は良いもののこれが何故かカウントされず、そこだけちょっとモヤっと。

 好勝負に少し届かず。

BWWFジュニアヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.剛竜馬(10/2/79)
 #3
 藤波が張り手で挑発。
 剛がゴングが鳴るなりドロップ・キックを打ち込んで、と気持ちを前面に出してきます。

 78年の方が剛のレスリング感覚良いものの
 質感はあってレベルは高め。

 感情の見える良いエスカレーションを見せ、
 終盤のハイ・スポットの数々は見応えありました。

 好勝負に少し届かず。

CWWF Jr.ヘビー級王座戦:剛龍馬(ch)vs.藤波辰巳(10/4/79)
 藤波が先制ドロップ・キック。
 挑戦者/王者の立場が変わったこと、
 これまでの数え歌を活かした演出ですね。

 ただ時代ゆえに技が限られる中で
 ハイ・スポットを余りに早く使ってしまったデメリットもありますね。

 ライバリティを引き続き感じさせつつ
 その圧の掛け方は藤波に比べて剛が物足りない。
 挑戦者の時は許容範囲でストーリーにもなりましたが、王者としてはこれではダメ。

 中々良い試合。
 (執筆日:3/?/25)