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ROH:Bryan Danielson vs. Nigel McGuiness Seriesの分析


名勝負 #1コンテンダーズ・マッチ:ナイジェル・マッギネス対ブライアン・ダニエルソン(ROH 6/23/07)

ROH王座戦:ナイジェル・マッギネス(ch)対ブライアン・ダニエルソン(ROH 2/23/08)

ROH王座戦:ナイジェル・マッギネス(ch)対ブライアン・ダニエルソン(ROH 11/22/08)
好勝負 WSWヘビー級王座戦:ブライアン・ダニエルソンvs.ナイジェル・マッギネス(AWS 6/1/07)

#1コンテンダーズ:ナイジェル・マッギネスvs.ブライアン・ダニエルソン(wXw 6/22/08)

ナイジェル・マッギネス対ブライアン・ダニエルソン(ROH 9/13/08)

ナイジェル・マッギネス対ブライアン・ダニエルソン(ROH 9/26/09)

ブライアン・ダニエルソンvs.ナイジェル・マッギネス(AEW Dynamite Grand Slam Night One 9/25/2024)

@ROH王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)対ナイジェル・マッギネス(7/29/06)
 序盤はじっくりとしたレスリングを見せてきました。
 早い段階から両者狙いを絞ってやっていたのだけど
 そのせいか、動きのつけ方がこの2人にしてはいまいちでしたね。
 だから打撃を出して展開させて来た時も
 内に沸々と秘める物が爆発したように感じれませんでした。
 しかし途中からは熱を帯びるようになってきましたし
 終盤は掟破り、ヘッド・バッドの打ち合いと
 Unified並みの凄まじい物で素晴らしかったです。
 フィニッシュは外してきましたが逆にありかなとも思います。
 中々良い試合でした。
 (執筆日:6/?/09)

AWSWヘビー級王座戦:ブライアン・ダニエルソンvs.ナイジェル・マッギネス(AWS 6/1/07)
 尊大なブライアンが上手く立ち回ろうとするも
 ナイジェルが翻弄されずに逆にやり返し。
 それぞれのアピール含めて観客が一体感を覚えるやり取りですね。

 キャラ強く、その型にあてこまなくても
 それぞれの攻めを織り込んで一進一退ができます。
 やはりこの2人の相性、息の合い方は他にないものがありますね。

 クオリティを落とすシーン一切なく最後までやりきり、
 オーストラリアの観客にこの黄金の数え歌の魅力を伝えました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/25)

BWSWヘビー級王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.ナイジェル・マッギネス(AWS 6/2/07)
 (映像見つけられず)

C#1コンテンダーズ・マッチ:ナイジェル・マッギネス対ブライアン・ダニエルソン(ROH 6/23/07)
 ハード・ヒッティングもできているし
 (最後の走ってのヘッド・バッドの打ち合いはデス・マッチ・ファイターも真っ青)
 展開、流れも黄金カードならではの高品質。
 ナイジェルの技の使い方も見事だし、アメドラの一貫した腰攻めも素晴らしい。
 間違いなく年間最高試合候補レベルで
 マシンガンズ対ブリスコズのどちらか悩む程です。
 文句のつけようがないです。
 後に開発するテムズ・バリアーがあれば更に良くなったはずというのはありますけれど。
 文句なしに名勝負。
 (執筆日:12/?/07)

Dナイジェル・マッギネス対ブライアン・ダニエルソン(ROH 10/19/07)
 ナイジェル、ROH王者になったんなら
 SOTFに参加する前にすることがあるだろう、と。
 しかも相手はナイジェルにとっての黄金カードとなるアメドラ。
 こうなると20分時間切れという結末は仕方ないといえば仕方ないのだが・・・。
 内容としては
 アメドラの脚攻め対ナイジェルの腕攻めという構図で
 黄金カードの名に恥じないクオリティの高い試合でしたけど
 ナイジェルが雪崩式バック・ドロップを
 タワー・オブ・ロンドンに返そうとした所で
 終了なので、どうにも物足りない印象が残ってしまいます。
 グッド・マッチに少し届かず。
 (執筆日:12/?/07)

EROH王座戦:ナイジェル・マッギネス(ch)対ブライアン・ダニエルソン(ROH 2/23/08)
 ROHを代表する黄金カードがメイン。
 これ以上6周年記念にふさわしい物もない。
 今回はナイジェルがヒールであり
 追われる立場であるのがポイントですね。
 さてどうなったかと言いますとまたもや成功。万々歳。ROHに死角なし、といった所か笑
 ナイジェルはヘタレな部分も見せながらも
 (途中でレフェリーに手を出して反則→無理矢理再開させられるという筋がありました)
 泰然とした王者としての風格を失わず立派なヒールの姿を見せてくれました。
 これでベビー時と違って幅が出ますし
 私、ナイジェルが立派なROH王者になったと認めますよ。
 もう1つ特筆すべき点は
 (終始抜群のクオリティであった事はもはや言うまでもありません)
 そのクライマックスですね。
 それこそ必殺技の派手な攻防はありませんが
 ナイジェルの十八番となる腕攻めの完成形を披露しながら
 「アメドラは頭部への攻め禁止」という前振りを
 そう収束させてくるか、と驚きと面白さを感じずにはいられない秀逸な内容。
 更にはこの前振りのおかげで再戦する理由もついてくるというおまけつきですよ。
 素晴らしいの一言ですね。
 勿論観客の盛り上がりも上に同じな訳で
 これは文句なしにベスト・マッチであり
 尚且つ今年最初の年間最高試合候補なのです。
 (執筆日:?/?/08)

F#1コンテンダーズ:ナイジェル・マッギネスvs.ブライアン・ダニエルソン(wXw 6/22/08)
  黄金カードがドイツで実現。
 WXWには勿体無いカードです。
 さて16カラット・ゴールドの衝撃から間もないため
 アメドラがヒールとして迎えられナイジェルはやむなくベビーに転向。
 このせいでアメドラとナイジェルの充実度に大きな開きが出てしまい
 完成度がそれ程高まらなかった結果
 終盤の一進一退の攻防も中々の物ながら
 ROH程の伸びを見せることができず。
 しかしこの試合も素晴らしい試合には違いないのです。
 まず観客の反応が良いですね。
 アメドラに対しわざとBoring、You can't wrestleコールを起こす程入り込んでいる。
 元々WXWの客は過剰なチャントをする等
 騒ぎたいだけな部分もあるという事を考慮しても相互の一体感は素晴らしかった。
 次に2人に差が出来たのはナイジェルの劣化より
 アメドラの大きな飛躍の方が大きいためだという事。
 アメドラは独創性を向上させると共に、
 観客も思うが侭に操るようになって、
 もはや新境地に辿りついたといって良い。
 特に中盤で見せた「ニー・ドロップを落としチン・ロック」だけで構成しようという
 大胆不敵且つ挑戦的な試みを見事に成功させている点は脱帽。
 盛り上がりなんか関係なしでヒールのアメドラvs.ヒールのナイジェルをやって欲しいなぁ。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/?/08)

Gナイジェル・マッギネス対ブライアン・ダニエルソン(ROH 9/13/08)
 黄金カードが日本で見られるとはねぇ。
 ほんと幸せ。
 感謝感激雨あられってなもんです。

 入場からこちらの期待は高まりっぱなし。
 音響係のせいでThe Final Countdownを合唱できなかったけれどね。

 さて試合を振り返りると
 まずアメドラのレスリングが素晴らしい。
 日本を意識してか相当の意気込み様で
 オールド・スクール・レスリングを披露です。
 1つ1つのサブミッションに重みがあり、
 かけてからの攻防にも気を払う充実振り。
 (こういうのは1年前にはまったく見られなかったっていうのに
 1年で完全に習得しているのだから驚く)
 これは年間最高試合も狙えるのではとまで思わされましたね。

 只そこまでいかなかったのは
 ナイジェルがベビー・バージョン
 (ヒール・ムーブ、腕攻めが無く各種ラリアット/タワー・オブ・ロンドンが中心)
 を選択したためでしょう。
 1夜目は本場ROHの直輸入がコンセプト(のはず)にもかかわらず
 ヒール・ナイジェルが見れなかったのは
 やはり日本人の観客ではベビー対ヒールの盛り上がりは出来ないと判断されてしまったんでしょうか・・・。

 さてそんなこんなでベビー対ベビーとなった訳ですが
 半年以上お蔵入りしていた(他団体ではベビーとしてアメドラ戦もこなしていますが)
 スタイルを持ち出すのは危険過ぎました。
 元々王者として要求される、引っ張る側に立つ事を
 満たすためにヒール化したんですから
 当然構成面でクオリティは多少落ちてくる。

 それを補う形でハード・ヒッティング要素を取り入れましたが
 22分という、カードを考慮するとそう長くない試合時間では
 新たな要素も含めやりきる事はできません。
 そのため裏必殺技のスモール・パッケージで締めたにしては
 まだやれたのに、という印象が残ってしまいますね。

 しかし実際は思ったより熱かったんですよ。
 注目すべき最大のポイントは
 ナイジェルがハーフ・ボストン・クラブを
 1ナイト・オンリーの必殺技に設定してたって事。
 振り返って見ると
 ふらふらになったアメドラへの攻め込みのエンドで未遂、
 盛り返されている時に起死回生で決めた場外でのタワー・オブ・ロンドン後に炸裂、
 フィニッシュの攻防で未遂、と
 この技が試合のキーになってたんですね。 
 いやはや深いですねぇ。
 只、初見で認知出来る訳が無いってのは難点なんですけど。
 
 評価としては取りあえず、ぎりぎりグッド・マッチで
 上述のポイントを見て再見した時どれだけ伸びるかって所ですね。
 
 追記:DVDで見るとより面白くなりましたが
 逆にポイントを落とした面もありましたね。
 サブミッションがそれで切り返し合いではない「かける」というアプローチは空気で伝わるものか、
 会場ほど効果を為していなく、序盤の充実感が失われていました。
 結果評価は変わらずのぎりぎりグッド・マッチですね。
 (執筆日:12/?/08)

HROH王座戦:ナイジェル・マッギネス(ch)対ブライアン・ダニエルソン(ROH 11/22/08)
 アメドラはもはやサブミッション・マスターですね。
 この1年でその使い方も見せ方も頂点にたどり着いている。
 そんなアメドラが腕攻めを選択し
 ナイジェルは代わりに脚攻めを使用します(前日にCCがアメドラの脚を攻撃している)。
 いつもの腕攻めとは違うので多少リズム感は劣っているものの
 同じ方法論でやっているので当然のごとく序盤は最高レベルになりました。
 またこの脚攻め含めいつもの違う特別な雰囲気を作ろうというはっきりした意図もありましたね。

 中盤はこの試合における数少ない改善点が見えるシーンでしょうか。
 最近のアメドラの傾向として感覚が研ぎ澄まされた結果、
 打と締でより細かい刻みが可能になったのだけれど
 全体的な展望からすると中盤はもう少しゆったりと溜めを作って
 爆発のための素地を作っても良いはず。
 今回は場外カウントアウト・スポットがその役割を担っていましたが
 (助けに来たのが練習生のペインだったのは?ですけれども特に重要でもないのでスルー)
 使うにしてもそのスポットの前後の繋ぎはもっと上手くできると思うんですね。
 全体的思考が瞬間的思考に追いつかず
 アンバランスになっている印象を受けます。
 それでも面白くなっているので全体から見ると欠点とも言えませんけどね。

 終盤は全体とつながりもあるし素晴らしかったと思いますね。
 ナイジェルは序盤以降も中盤の支配シーン、この終盤と
 脚攻めを引き続き踏まえていて重厚感を生み出していますし
 一進一退の攻防だけでなく
 王座交代劇にしか使わないような特別な攻防もある。
 最初にも言いましたがアメドラのここらへんの表現は素晴らしいですよ。
 1つケチをつけるならこの試合全体を通して
 王座交代します、って言い過ぎです。
 結局ナイジェルの王座防衛って予想外の結果が待ち構えているんだけど
 ここまでやられたらもう神話における予言みたいなもので
 絶対に実現しないとオチない領域になっています。
 これでは「まさか!」ではなく「えぇ〜!?」って言ってしまいますよ。
 そのため後味は名勝負の割りにそこまで良くありませんね。
 
 MOTNにしてMOTY候補です。
 ぎりぎりベスト・マッチ。
 (執筆日:12/?/08)

Iナイジェル・マッギネス対ブライアン・ダニエルソン(ROH 9/26/09)
 どうしても数え歌には憑き物が落ちてしまう時が来る。
 それを既に迎えた状態で、最終戦を行うのは難しいものです。
 RVD対リンしかり。
 しかし何とかこの2人はエキシビション・マッチの体裁を取る事で答えを見つけました。
 感傷を良し、としそれを含みながら彼らは数え歌を振り返る。
 リスト・ロック戻しから始まり、ナイジェルがアメドラに対抗して取り入れた動き。
 ナイジェルのカウントアウト狙い。
 鉄柱での攻防。
 ランニング・ヘッド・バッド。
 キャトル・ミューティレーションとロンドン・ダンジョンの切り返しあいetc。
 総集編故に大分端折っていて、持ち技が簡単に決まっていく様子には肩透かしも感じるけれども
 自分達の戦いを冷静に考察し、描いた、大変クレバーなフェアウェル・マッチです。
 これまでの数え歌が脳裏に刻み込まれている程この試合は面白くなる。
 ぎりぎりグッド・マッチ。
 (執筆日:12/?/09)

Jブライアン・ダニエルソンvs.ナイジェル・マッギネス(AEW Dynamite Grand Slam Night One 9/25/2024)
 まさか2024年にこのライバル対決が見れるとは。

 ぬるぬるとチェーン・レスリング。
 ナイジェルの出来るところでやっているとはいえ
 ライバリティ意識しつつナイジェルのヒール・アクセントは見事。

 鉄柱を巡る攻防からナイジェルが腕攻め。
 ブライアンが受け手になる中で巧みに攻防作り。

 ナイジェルの今の中でベストな試合に仕上がっています。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:12/?/24)