NWA:R&R Express vs. Midnight Express seriesの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ロックン・ロール・エクスプレス(リッキー・モートン、ロバート・ギブソン)vs.ミッドナイト・エクスプレス(ボビー・イートン、デニス・コンドリー)(Mid South 6/30/85) NWA世界タッグ王座戦、3本勝負:ミッドナイト・エクスプレス(ボビー・イートン、デニス・コンドリー)(ch)vs.ロックン・ロール・エクスプレス(リッキー・モートン、ロバート・ギブソン)(NWA 8/16/86) ミッドナイトエクスプレス(ボビー・イートン、スタン・レーン)vs.ロックン・ロール・エクスプレス(リッキー・モートン、ロバート・ギブソン)(NWA 2/25/90) |
@タッグ王座戦:ロックン・ロール・エクスプレス(リッキー・モートン、ロバート・ギブソン)(ch)vs.ミッドナイト・エクスプレス(ボビー・イートン、デニス・コンドリー)(NWA 5/11/84)
R&Rがヘッド・ロックの際に
髪を掴んで離さず韻を踏んだり、
セコンドへの技でスポットを倍化させたり。
仕草やちょっとしたことでのシチュエーションの補強も見事ですね。
MNEも小狡くヒートを買い続けました。
MNEがズルをしているからといって
控えのモートンがリングに入ってギブソンを救い出すと同時に自陣に投げて無理くりタッチするのは
終わりよければ全てよしが過ぎて乱暴な気はしますが、
数え歌の初戦から上質な内容に仕上がっていました。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:2/?/25)
Aロックン・ロール・エクスプレス(リッキー・モートン、ロバート・ギブソン)、ジム・デュガンvs.ミッドナイト・エクスプレス(ボビー・イートン、デニス・コンドリー)、エルニー・ラッド(NWA 6/8/84)
エルニーとジムのビッグ・マンが入ることで
小気味の良いテンポ感にアクセントが加わっていますね。
少し改善すべき単調な所もありますが、
概ねトリオとして狙いは成功しています。
モートン孤立からのホット・タッグでフィニッシュへ。
カオスな中で一気に持って行く流れが形作られてきていますね。
中々良い試合。
(執筆日:2/?/25)
Bロックン・ロール・エクスプレス(リッキー・モートン、ロバート・ギブソン)vs.ミッドナイト・エクスプレス(ボビー・イートン、デニス・コンドリー)(Mid South 6/30/85)
じっくりと場を温めつつも
細かな所での煽りも手を抜いていません。
ダイナミズムは維持しつつ、丁寧な積み重ねが光りましたね。
立体感のあるスポットの挟み方も上手かった。
最後はコルネット絡めて熱狂的に。
ぎりぎり好勝負です。
(執筆日:2/?/25)
Cタッグ王座戦:ロックンロール・エクスプレス(ch)vs.ミッドナイト・エクスプレス(NWA Superstars on the Superstation 2/7/86)
Clash of the Championsが始まる前、
同じようなコンセプトで無料放送のSP版が行われた事がありました。
その一つがこのSuperstars on the Superstation。
ファン投票により選ばれたドリーム・マッチが組まれた大会でした。
さて試合はMNEの奇襲からスタート。
RREが反撃し相手2人をぶつけたりして華のある攻めを見せています。
MNEは要所で連携技を叩き込みながら
試合の大枠の流れを作る孤立シーンを上手く作っています。
ただ相手の抵抗の抑え方という点ではやっぱりスタン・レーンに劣りますね。
この頃はレーンではなくデニス・コンドレ-の時代ですから。
フィニッシャーの合体技ロケット・ランチャーをかわしてRREがタッチ成功。
爆発的な盛り上がりを生むとコルネットの介入絡みの攻防に持っていく。
ベビーフェイスとヒールの役割を明確に分け、
孤立シーンのダイナミズムで魅了した古きよきNWAタッグらしい内容。
この試合でMNEは初のタッグ王座を獲得しました。
中々良い試合。
(執筆日:10/14/09)
DNWA世界タッグ王座戦、3本勝負:ミッドナイト・エクスプレス(ボビー・イートン、デニス・コンドリー)(ch)vs.ロックン・ロール・エクスプレス(リッキー・モートン、ロバート・ギブソン)(NWA 8/16/86)
タッグの序盤の見せ方を散りばめて
3本勝負らしくどっしりと可能性を見せます。
続いてモートンの孤立。
細かなタッチと共に試合進行し、
ホット・タッグでまずは1本。
2本目も当時の大ダメージ行為である場外落下を絡めて。
1本目と同じくフォール時に相手セコンドのカットが間に合っているように見えるのが現代的感覚からするとちょっとした瑕疵。
それでも3本勝負に通常以上の激闘感を求めてしまう所は満たされます。
コーナー上からのビッグ・ムーブも多めに盛り上がりました。
この数え歌のエッセンスが入って頂点にふさわしい内容。
文句なしに好勝負。
(執筆日:2/?/25)
ENWA世界タッグ王座戦:ロックン・ロール・エクスプレス(リッキー・モートン、ロバート・ギブソン)vs.ミッドナイトエクスプレス(ボビー・イートン、デニス・コンドリー)(NWA 8/31/86)
軽く立体感出したあとグラウンドに落ち着けます。
当時の見せ方の王道を行きますね。
ギブソンの孤立の中で
セコンド介入や脚狙いを混ぜたりと
これまで通り成功のエッセンスを取り入れ実行。
とはいえ数え歌の中では埋もれるような内容か。
平均的な良試合。
(執筆日:2/?/25)
〜ここからミッドナイト・エクスプレスは2代目〜
FNWAタッグ王座戦:ロックン・ロール・エクスプレス(リッキー・モートン、ロバート・ギブソン)(ch)s.ミッドナイトエクスプレス(ボビー・イートン、スタン・レーン)(NWA 7/2/87)
R&Rが脚狙いでレーンが孤立。
筋が通っていて戦略的ですね。
ミッドナイトの方もギブソンを孤立させた際の
細かなリズムとメリハリは良し。
今回CMが多く、それ用に合わせているので、
ダイナミズムが少し抑えられている感が勿体ない。
また最後はレフェリー気絶から乱入ネタですが、
現代なら試合再開になる所がDQ裁定に変更になるだけなので、
ちょっとこれは見ていて盛り下がることは否めません。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:2/?/25)
Gスキャフォード・マッチ:ミッドナイトエクスプレス(ボビー・イートン、スタン・レーン)vs.ロックン・ロール・エクスプレス(リッキー・モートン、ロバート・ギブソン)(NWA Starrcade 11/26/87)
数え歌もこんな形式ではどうしようもありません。
ラケット持ってスカフォードに上がったのと手すりを外して凶器にしたのだけが+要素でしょうか。
要素が加わってもどうしようもない形式ですが・・・。
悪い試合。
(執筆日:10/19/09)
Hミッドナイトエクスプレス(ボビー・イートン、スタン・レーン)vs.ロックン・ロール・エクスプレス(リッキー・モートン、ロバート・ギブソン)(NWA 2/25/90)
エクスプレス対決はいつも上質です。
美しいフィニッシュ・シーンに代表されるRRエクスプレスの時代を先取りした動きと
MNエクスプレスの見事な孤立がミックスされて成り立っています。
只MNエクスプレスの控えが入ってのぶつかりネタや
コルネットの大暴れ(リングに入ってレフェリーとやるのかと構えを取ったり)など
会場の温め、ファン・マッチ要素が必要以上に過剰ではありました。
それでもまたか、と思わせない程見事なので文句をいう事ないのですけどね。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:10/12/09)