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WSC Stage Creator:Best of WSC 2022 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@ロイヤル・ランブル2022(1/31/22)
 何故か今回は初期以来の手が映っている形式。
 実際のRR予想を兼ねているということで、
 編集の時間が取れなかったか。

 ただ初期の頃とは比べ物にはなりませんね。
 スムーズにフィギュアを稼働させ、
 技を決めていく様子は見もの。
 マジックを見ているかのような鮮やかさがあります。

 ハイ・テンポなアクションに魅了される一方で
 編集最小限なので、単純に手が映る他にも
 1対1メインになってしまうネックはありましたね。

 中々良い試合。

A初代マルタイヴァーサル王座戦、プール・ロイヤル・ランブル(3/13/22)
 プールにリングが浮かんでおり、
 コーナーにビーチ・ボールが設置されている等
 フィギュア・プロレスならではのギミック・ステージになっています。

 脱落したレスラーがプールに沈んでいく様はシュールですね。

 シュレックが出てくる等のおふざけもありつつ
 真っ当な技の攻防、演出もあって
 バランスの良いエンターテイメントでした。

 最後は抗争中のブラックとゾンビ・ワイアットでもう一盛り上がり。
 フィニッシャーは良かったですね。

 中々良い試合。

Bマルタイヴァーサル王座戦、アシッド・プール・マッチ:ゾンビ・ブレイ・ワイアット(ch)vs.アレイスター・ブラック(3/19/22)
 浴槽に橋渡しになった板の上で戦い、
 相手を酸が溜まった浴槽に落としたら勝ちという形式。

 そもそも形式的に攻防を広げられない上に、
 作者もいまいち試合を作る気がなく、あっさりブレイが落下。

 アシッド・フィーンドとして蘇り、ブラックにマンディブル・クロー。
 そこに次元の扉が開きマッキンが参戦し3ウェイとして連戦。
 マッキンが2人にクレイモアを叩きこみ新王者になりました…。

 滅茶苦茶ですね。

 悪い試合。
  
Cハードコア王座戦、バーブド・ワイヤー・ケージ・マッチ:CMパンク(ch)vs.ローマンレインズ(4/3/22)
 ステージ・クリエイターが開始前にコーディを加え3ウェイに変更。

 レインズが一人ヒールとして気張りつつも
 急遽加わったコーディに対し、パンクも面白い訳がなく
 絶妙な関係性を攻防で描いていますね。

 セルを使った勢い感の表現も良し。

 ケージ上スポット、脱出ルールで後半も右肩上がりで盛り上げていきます。

 リアルではないのに凄惨さが際立つクライマックスは流石です。

 2021年後半からスキット、ストーリーに比重が寄ってしまった印象でしたが、
 この試合はそれが良い方向で作用しながら
 試合としての本格的作りこみも往年のレベルであり、良い化学反応を起こしていました。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:4/?/22)

Dハードコア王座戦、アンビュランス・マッチ:ローマン・レインズ(ch)vs.ブロック・レスナー(5/13/22)
 レインズの奇襲ベルト攻撃からレスナーのジャーマン。
 本当にありそうな導入部で分かっていますね。

 大技ベースで綺麗な一進一退を展開。

 ヘイマン乱入から演出加えていきますが、
 カメラ・ワークも相変わらず冴えています。

 派手な内容ながら
 現実のアンビュランス・マッチと同じく、
 構成的にある程度縛られてしまう限界は感じましたね。

 中々良い試合。
 (執筆日:5/?/23)