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Cirque de Soleil:Saltimbancoのレビュー


内容 都市で繰り広げられる陽気でカラフルなアクロバットの饗宴。

「サルティンバンコ 」 はイタリア語の "saltare in banco" から取っており、 " ベンチの上に跳び上がる " という意味です。この作品は、都会に住む人、 その特異性と類似性、家族とグループ、大通りの騒ぎと活気、高層ビル など 都会における経験を様々な角度から探求して ます。つむじ風と静けさ 、勇敢さと詩、 「 サルティンバンコ 」 は観客を都会の真っ只中へ寓話的な アク ロバットの旅に連れて行ってくれま す。                           
「 サルティンバンコ 」 は 、大都市の都市構造とそこに住む様々な住人からインスピレーションを得たシルク ・ ドゥ ・ ソレイユ の特別なショーです。 極めて奇異な舞台作りとなっており、ショーに登場する様々なキャラクターが 、 ファンシーで夢のような多様性が希望となる想像上の世界に観客を誘います。

(公式HPより)
演目リスト ・アダージョ・トリオ:3人による軟体芸。
・チャイニーズ・ポールズ:大勢がポールをするりと登り、そのポールにつかまりながらの芸。
・ダブル・ワイヤー:上空に張られたロープの上を傘でバランスを取りながら渡っていく。
・ジャグリング:最大7個のボールを使ってのジャグリング。
・ボレアドーラス:タップダンスとポイ(先に重石をつけた棒)を複合させた演技。
・ロシアン・スウィング:ブランコを使って人間タワーを作ったりする演技。
・デュオ・トラピーズ:2人が空中ブランコでの演技。
・ハンド・トゥ・ハンド:2人が力技で片方を持ち上げてポーズを取ったりする演技。
・バンジー:バンジー・ロープをブランコのように使っての演技。
レビュー アダージョ・トリオは父、母、息子と家族関係を象徴しているものの
ポーズを取っている時に小刻みに震えているのが残念。
チャイニーズ・ポールズは参加人数が大勢なのでダイナミックで、
ポールに90度に立つように行うアクションは心地よい錯覚を与えてくれるが組体操的感覚が抜けない。
ダブル・ワイヤーはバランスを取るためにぶれるので音楽との同期が難しく、二兎を追って一兎をも得ていない印象。
ジャグリングは只玉の数とスピードが増えただけでTVで見るようなものの延長線上でしかない。
ボレアドーラスはサーカスらしさを感じず。
ロシアン・スウィングは賑やかな雰囲気を持ったパフォーマンスでショーの方向性に一番合っている。
ハンド・トゥ・ハンドは表現性はなく俗っぽいがその圧倒的な力技には感嘆せざるを得ない。
バンジーは綺麗な運動制止が光り、スケールは大きいとはいえこれで締めるのは渋い。

極めてオーソドックスな内容。
サーカスらしい楽しさはあるものの動物芸を排除し身体性に焦点を当てた
シルク・ドル・ソレイユで行う意味性を感じ取れない内容です。
まるで80年代のWWEにおけるホーガンの試合のようです。
お勧め度 ★☆☆☆☆