WWE:TV Matches Special Edition:Do you want Reviews? part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@ビリー・キッドマンvs.チャボ・ゲレロ(Jakks 5/18/02)
Jakksのラスト・エピソードから。
そのせいでしょうか。
チャボは妙に気合が入っていて動きは俊敏で鋭く、アッパーカートも絵になっていいます。
一方でキッドマンはゆとりを持たせたスピードで
クルーザー級の型で流れを生もうという構え。
どちらもその考えは正しい。
汗をかく努力をするか、俯瞰的に頭を働かせる努力をするかの違いです。
しかし問題はどちらも相手への歩み寄りを見せず、
相手と合っていない事に無頓着である事です。
やたら打撃を挟んで道筋がなくなった所で唐突にフィニッシュ。
少し悪い試合。
Aドリュー・マッキンタイアvs.ヨシ・タツ(Superstars 12/16/10)
マッキンは上手く試合の矯正をしている。
ダウンさせ方、ダウンした相手への応対には目を見張る所がある。
今回の腕攻めではエプロンへのショルダー・ブリーカーなんて技も使っている。
実は一極攻めに関するアイディア・マンのようです。
一方でヨシはいまいち。
中盤までの蹴りの位置づけが不鮮明で、
終盤の関わり方も余り良いとはいえないものでした。
平均レベル。
BWCW王座戦:クリス・ジェリコ(ch)vs.ザ・ロック(Raw 11/5/01)
この数え歌は一進一退というものを短いスパンで心から忠実に実行するのが特色。
PPVの戦いと遜色ないレベルで今回も魅せてきます。
王者とはいえジェリコが打撃で押している所にはちょっと違和感がありますね。
ロックは拳だけではなく受けのリアクションも良いから問題ないけどヘタレるものとばかり思っていました。
細かく刻むが故に方法論が少々ワン・パターンに陥るも
後半は要所に持ち技を配置して楔を打ちながら構築。
最後はジェリコが実況席葬に金具攻撃とロックに乱れ打ち。
どちらが勝つかハラハラする攻防ではないが、
最後丸め込みによってジェリコが王座を失う、という結末で見事に完結する終盤でした。
中々良い試合。
C3本勝負:レイ・ミステリオvs.アルベルト・デル・リオ(SD 1/7/11)
1本目は技らしい技も出ないうちに1攻防、
619を防いでアーム・バー、で終了です。
WWEは1本勝負にエクストラ2本という考えをしないけど
これは幾らなんでも早過ぎでしょう。
2本目、ロープ・ワークで徐々に加速させると
脇固めなしのミスティカからラ・マヒストラルでフィニッシュ。
その後コーナー上でマスクを剥ごうとする等
ルチャのスポットを上手く取り入れています。
3本目。
3本目になっても試合運びにはしっかり芯が通っている。
欲を言えばデル・リオは蹴り→腕攻めという二段階の堅牢な構築から
もう1歩踏み出してより高みを目指して欲しいですね。
最後は変形619、リカルド絡みの攻防で派手に、分かりやすくフィニッシュ。
平均的な良試合。
Dリック・フレアーvs.スティーブ・オースチン(RAW 6/3/02)
オースチンが勝てばアクティブ・ロスターに戻り、
フレアーが勝てばオースチンを永久にベンチ要員とする。
拳は禁止。
敗者は勝者の個人的アシスタントになるというルールで行われた試合。
オースチンの奇跡の絶頂期は終わり、フレアーは本質的な能力を失っている時期です。
それ故構成はブックに大きく依存し、
5分レスリング、スタナー炸裂もベノワ、エディの乱入によりリセット、
脚攻めの後、フレアーの定番芸という単純なものになっています。
しかし各シーンは上質でエンターテインです。
レスリングにおいては拳が禁止されている事を示し、打たせようと挑発する。
そして拳が禁止されているならとチョップやチョークを代わりに使うというユニークなアイディアを提示しています。
脚攻めにおいては膝の痛みをリアルに体感している
オースチンが素晴らしい表現を見せるので
例え4の字しか勝敗には関係なかろうともその脚攻めの1つ1つで
オースチンの膝が壊れるのではないかと観客の注意を惹きつけている。
終盤も定番芸を他ならぬレスリングで繋いでインパクトの弱さをカバーです。
状態を考えるとフレアー、オースチン、WWEも見事な仕事をしてのけたと言えます。
平均的な良試合。
(執筆日:8/20/11)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ビリー・キッドマンvs.チャボ・ゲレロ(Jakks 5/18/02)Aドリュー・マッキンタイアvs.ヨシ・タツ(Superstars 12/16/10)
BWCW王座戦:クリス・ジェリコ(ch)vs.ザ・ロック(新チャンピオン!)(Raw 11/5/01)
C3本勝負:レイ・ミステリオvs.アルベルト・デル・リオ(2-1)(リングアウト)(SD 1/7/11)
Dリック・フレアーvs.スティーブ・オースチン(RAW 6/3/02)