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WWE:TV Matches Special Edition:Do you want Reviews? part.10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@テーブルズ・マッチ:ウェイド・バレットvs.シェーマス(SD 1/20/12)
 この形式はテーブルが使用可能なのか、
 それともテーブル葬で決着なのかを良く混同してしまうのが困り物。
 現在のWWEでは後者で統一されているようですね。
 決着方法がテーブルとはいえ
 最近はテーブルが早い段階から絡んでくるのがいけませんね。
 通常形式でも必殺技を普通いきなり狙いにいかないように順序というものがある。
 テーブルが絡んだ見せ場は案外工夫されているだけに残念です。
 テーブル以外の攻防においてはどちらも打撃ファイト故に抑揚薄し。
 テーブル以外の攻防の中で緩急がつかないから
 更に試合全体でのストーリー・テリングの幅が狭まります。
 そして最後のフィニッシュ。
 ただコーナー・テーブルに放って割っただけです。
 未遂が何度もあった末の一発なんですから技で決めないとモヤっとしますね。
 悪くない試合。

Aウェイド・バレットvs.シェーマス(Raw 10/8/12)
 シェーマスが攻めにおいては執拗なヘッド・ロックを見せ、
 受けでは前後の移動によって駆け引きを生み出している。
 それに比べるとバレットは消極的な印象を受けましたが、
 それでも手数を絞った打撃でシェーマスの動きを止めると
 想像以上にチェーンする攻防という見せ場を生み出して見せます。
 ただ自分の動きをコントロールできているとはいっても
 打撃のウェイトがやや大きすぎるきらいはありますね。
 フレアーとは違ったヒール・イメージなのですから
 要所では投げのようなインパクトのある技を打ちたいところです。
 ちょっとした可能性を感じさせる試合でしたが、最後がテンサイ乱入だったのは意味不明。
 試合開始直後にビッグ・ショーが現れ実況席についたので
 一応乱入は予期していましたが当然それはビッグ・ショーによるもの。
 100%悪い意味で意表をつかれました。
 後々彼らがチームを組んだとかならまだ分かるんですけどねぇ。
 フィニッシュが悪いので、平均より少し上程度。
 
Bジャック・スワガーvs.アンダーテイカー(SD 4/19/10)
 スワガーがテイカーを恐れず、ショルダー・タックルで倒しアピールまでして見せたのは
 そういう感情を表面に出さないように威勢を張った表現なのかと一瞬思いましたが
 一度受身を出した後は成立できていないのでまったくの偶然だったようです。
 テイカーは衰え著しくコミュニケーションができていません。
 スワガーの攻めもそれまでの流れと連関していないですね。
 脚狙いから一応軌道にはのりましたが、
 スワガはもっと意識的に表情を観客に見せるべきですね。
 通常放送だとしても世界王者vs.テイカーとして物足りない内容。
 少し悪い試合です。

Cチャンピオンvs.チャンピオン:ジャック・スワガーvs.ジョン・シナ(Raw 4/13/09)
 動こうとしないシナをスワガーがアマレス・テクニックで倒し、
 それに対しシナが変則的に序盤でフライング・ショルダー・タックルを繰り出す。
 両者の色合いが明確に出ていてちょっと期待感が高まりました。
 しかしスワガーがパワフルな色合いへとすぐシフトして被ってしまう。
 フルネルソンやビッグ・ブーツなど良い技があるんですがフォールを頻繁に取るので単調です。
 この頃はまだアンクル・ロックを持ち技にしていなかったでしたっけ?
 パンチに対してのDDTも見事で挑戦的なシーンは幾つかあるも凡戦。
 悪くない試合。

Dドリュー・マッキンタイアvs.クリスチャン(5/31/12)
 マッキンがショルダー・タックルを決めアピール。
 意外に体格面で優れていることとニヒルなキャラを伝えました。
 クリスチャンもマッキンに対して劣勢になった立場を仕草、表情で表現しマッキンを引き立てます。
 クリスチャンが苦境を跳ね除けようともがけば
 マッキンもクリスチャンのやることを理解した上で
 再びマットに屈させるためのカウンターを打ち元に戻します。
 多少地味だが理解の通った攻防で熱があります。
 ヨシ・タツを初めとした中堅以下レスラーと
 クリスチャンは素晴らしい試合をそれぞれ残していますね。
 最後は新フィニッシャー、フロッグ・スプラッシュをお披露目してフィニッシュ。
 中々良い試合でした。
 
Eドリュー・マッキンタイアvs.セス・ローリンズ(NXT 7/25/12)
 セスに対するマッキンの受身は良いですね。
 距離感の取れた受身です。
 しかしマッキンの反撃がまるでありません。
 攻防ができることが分かっただけで
 勝敗の見せ方がまるでない変則スカッシュ・マッチの按配。
 そのくせ最後だけマッキンが技を決め逆転するのだから意味不明。
 悪い試合。
 
FNXT王座トーナメント1回戦:ドリュー・マッキンタイアvs.セス・ローリンズ(NXT 8/1/12)
 前回とは違いマッキンがちゃんと攻めています。
 長身を意識させる打撃、技が良いですね。
 セスもマッキンを映えるように翻弄する動きで対抗しています。
 タックルをリープ・フロッグでかわしたシーンや
 打ち上げられるもDDTに切り替えしたシーンはとても印象的でした。
 マッキンがセスの腕に狙いをつけ押さえ込む中盤シーンも密度がある。
 ただ観客に対する見せ方への意識が薄れていたのが残念です。
 また最後もセスの必殺技の特殊性もあるけれど
 ちょっとニア・フォールが少なかった印象です。
 まあまあ良い試合。 

Gリッチースティムボートvsカシアスオーノ(NXT 9/26/12)
 リッチーが俊敏に動いていますが、動きが乱れていませんね。
 応援したくなるような天性の魅力が少し薄れましたが
 それでもこれぐらい動きがしっかりして安定性を獲得した方が
 上も一軍で使ってみようという気にはなるでしょう。
 カシウスはインディー時代とそれ程変わってはいませんが
 WWEの観客にも比較的伝わる印象は受けましたね。
 体格、キャラに捉われすぎない攻防で見応えがありました。
 とはいえもう少し要所では型にはめて筋道を見やすくした方が良いかもしれませんね。
 平均的な良試合。

(執筆日:11/15/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@テーブルズ・マッチ:ウェイド・バレットvs.シェーマス(SD 1/20/12)
Aウェイド・バレットvs.シェーマス(DQ)(Raw 10/8/12)
Bジャック・スワガーvs.アンダーテイカー(SD 4/19/10)
Cチャンピオンvs.チャンピオン:ジャック・スワガーvs.ジョン・シナ(Raw 4/13/09)
Dドリュー・マッキンタイアvs.クリスチャン(5/31/12)
Eドリュー・マッキンタイアvs.セス・ローリンズ(NXT 7/25/12)
FNXT王座トーナメント1回戦:ドリュー・マッキンタイアvs.セス・ローリンズ(NXT 8/1/12)
Gリッチースティムボートvsカシアスオーノ(NXT 9/26/12)