TOPアメリカン・プロレスWWE TV Matches →WWE:Best of TV Matches 1995

WWE:Best of TV Matches 1995の分析


名勝負 なし
好勝負 アンダーテイカー、ショーン・マイケルズ、ディーゼルvs.ヨコズナ、オーエン・ハート、ブリティッシュ・ブルドッグ(Raw 10/9/95)

ブレット・ハートvs.ハクシ(Raw 7/24/95)

@ブレット・ハートvs.ジェフ・ジャレット(1/16/95)
 ブレットの鋭い攻め。
 いつも以上に攻撃的ですが、
 JJがしっかり受け止めた上でエンタメな味付けも加えます。

 JJが主導権を握ると腰攻め。
 彼のダサさ(褒め言葉)が適度に散りばめられていますね。

 このマッチアップだと大きく跳ねることがなく、
 試合時間と評価が正比例する傾向が強く
 10分の試合時間だと中々良い試合止まりですが、
 vs.HBKの次にJJがWWEで残した好試合と言えます。

A女性王座戦:ブル中野(ch)vs.アルンドラ・ブレイズ(Raw 4/3/95)
 ブルの圧倒的存在感。
 どうやって勝てば良いんだ、ブレイズがスカッシュされてしまうのでは、と思わせます。
 
 だからこそ攻守の切り替え点に関してはもう少し意識高くあっても良かった。
 日本の女子プロの感覚も色濃くあり、
 ストーリー・テリングが阻害されている点もありました。

 場外ジャーマンなど強烈なスポットもあり、
 通常放送ではありますが、王座交代劇にふさわしい内容でした。

 中々良い試合。

BKotR予選:オーウェン・ハートvs.ブリティッシュ・ブルドッグ(Raw 6/5/95)
 最初はまったりとフェイス/ヒールをタッチしていきますが、
 効果的にムーブを一つ一つ積み重ね、
 試合の密度を上げていきます。

 後半のテンポのコントロールは良く、
 技の攻防も見応えがありましたね。
 彼らならではで丸め込みも上手く絡めて演出しました。

 ただ右肩上がりといってもスロー・スタートだったので、
 15分時間切れ(実際には15分も経っていない)という結末には少し物足りなさも残りました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Cブレット・ハートvs.ハクシ(Raw 7/24/95)
 ブレットがコーナーに振られて鉄柱に腰からぶつかる受けを見せたり、
 斬新なダイブを見せたりと印象深いスポットが幾つかあります。
 しかしそれがスポットとして最大限に利いているのは
 2人の試合運びが安定していて、そして反撃のタイミング取りが絶妙だからですね。
 自身の拠り所を守りながら進化させた好感の持てる好勝負。
 IYHの試合から更に完成度を上げ挑戦性も優れていました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/12/10)

Dアンダーテイカー、ショーン・マイケルズ、ディーゼルvs.ヨコズナ、オーエン・ハート、ブリティッシュ・ブルドッグ(Raw 10/9/95)
 HBKとオーエンが軽量級の攻防で華やかに始めると
 全員がリングに入って乱闘しテイカーとディーゼルのビッグ・ブーツ競演。
 掴みでこのカードを特別なものと感じさせましたね。
 ディーゼルはヨコズナに対して焦って仕掛けており、
 ヨコズナの潜在的脅威を上手く描いていますし、
 テイカーとヨコズナもテンポにのりながら彼らにしか出来ないインパクトを生んでいる。
 オーエン、ブルドッグもいつも通り素晴らしい働きです。
 鉄板のHBKの孤立後クライマックス。
 単純な打ち合いとは違う
 介入により隙を生み出す形でフィニッシュ。
 これは上手かった。
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:5/1/12)

Eオーウェン・ハートvs.ショーン・マイケルズ(11/20/95)
 軽快に始めて流れで盛り上げつつも
 ノー・モーションでラナを入れ込んだりとHBKが巧みに緩急をつけます。
 反撃のタイミングを掴む感覚も冴えわたっています。

 オーウェンも正統な試合運び。
 技の使い分けが良いですね。
 自分が動くべき、動くべきでない時の見極めも上手い。

 両者の技能が精緻に発揮された内容ですが、
 最後はHBKがアピール時に突如崩れ落ちて試合中止。
 ネットでのリーク情報も今ほど共有されていない中での
 この脳震盪ネタはあまりにリアルで心臓に良くないですね。

 中々良い試合。
 (執筆日:4/?/21)

注目試合の詳細

Cブレット・ハートvs.ハクシ(7/24/95)
  ブレットがサングラスを子供に渡すために場外へ。
  リングに戻ろうとする。
  シンジャが脚を引っ張る。
  ブレットが場外に下りシンジャを威嚇する。
  ハクシが背後のエプロンから飛びブレットを殴りつける。
  殴りつけ鉄階段にぶつける。
  持ち上げ柵の上に落とす。
  リングに戻す。
  ストンピング。
  起こして殴りつける。
  ボディ・スラム。
  セカンド・ロープから勢いをつけてボディ・プレスへ。
  ブレットが両膝を立てて迎撃。
  アトミック・ドロップ。
  ロープに走りクローズライン。
  ターン・バックルにぶつけ腹を殴りつける。
  ロープに頭部をこすりつける。
  ヘッド・バッド。
  エルボー。
  バック・ブリーカー。
  エルボー・ドロップ。
  起こすと殴り倒す。
  コーナーにもたれさせ腹にパンチ。
  コーナーに振ろうとする。
  ハクシが振り返す。
  ブレットはスライディングで止まろうとするも鉄柱に腰から激突する。
  ハクシがスライディングを決める。
  (CM)
  ハクシがブレットをコーナーに振る。
  スペース・ローリング・エルボー。
  蹴りつけ喉に足を押し当てる。
  注意されるも再び喉に脚を押し当てる。
  助走をつけるとブロンコ・バスター。
  コーナーでアピール。
  腕を掴んでクローズラインを連発。
  ブレットはガードするとロシアン・レッグ・スイープ。
  ハクシが起き上がり蹴り飛ばす。
  ロープに振ろうとする。
  ブレットは振り返すとバック・ブリーカーを狙う。
  ハクシが一回転して着地するとバック・ブリーカー。
  カバー。カウント2。
  コーナーに振って腰からぶつける。
  ストンピング。
  コーナーに上り腰にダイビング・ヘッド・バッド。
  カバーするもカウントは2。
  スナップ・メア。
  ショルダー・ロック。
  ブレットは起き上がるとバック・エルボー。
  ロープに走る。
  ハクシがボディ・スラムを狙う。
  ブレットが後ろに逃れオコーナー・ロールを狙う。
  ハクシが体勢を下げて場外に落とす。
  コーナーに上る。
  レフェリーが注意して止めさせる。
  (CM)
  ハクシが側転からサマーソルト・ダイブ。
  ブレットがハクシとシンジャをぶつける。
  エプロンに上がるとセカンド・ロープから2人にボディ・プレス。
  ハクシをリングに戻す。
  バック・ブリーカー。
  セカンド・ロープからエルボー・ドロップ。
  カバー。カウント2。
  入ってきたシンジャを殴り倒す。
  ハクシを殴りつけるとブルドッグ。
  カバー。カウント2。
  インサイド・クレイドル。カウント2。
  殴りつけようとする。
  ハクシがかわしバック・ドロップ。
  コーナーに上りダイビング・ボディ・プレスへ。
  ブレットがかわし自爆させる。
  ハクシをコーナーに乗せるとスーパープレックス。
  そしてシャープ・シューターでギブ・アップさせる!
  ブレットの勝利!
  入ってきたシンジャを殴りつけパイル・ドライバー。



試合結果

@ブレット・ハートvs.ジェフ・ジャレット(1/16/95)
A女性王座戦:ブル中野(ch)vs.アルンドラ・ブレイズ(新チャンピオン!)(Raw 4/3/95)
BKotR予選:オーウェン・ハートvs.ブリティッシュ・ブルドッグ(15分時間切れ)(Raw 6/5/95)
Cブレット・ハートvs.ハクシ(Raw 7/24/95)
Dアンダーテイカー、ショーン・マイケルズ、ディーゼルvs.ヨコズナ、オーエン・ハート、ブリティッシュ・ブルドッグ(Raw 10/9/95)
Eオーウェン・ハートvs.ショーン・マイケルズ(11/20/95)