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WWE:Best of TV Matches 2021 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 セザーロ、ダニエル・ブライアンvs.ジェイ・ウーソ、セス・ローリンズ(SD 4/23/21)

ユニバーサル王座vs.SDキャリア:ローマン・レインズ(ch)vs.ダニエル・ブライアン(SD 4/30/21)

リドルvs.エグゼヴィアー・ウッズ(Raw 5/24/21)

@セザーロ、ダニエル・ブライアンvs.ジェイ・ウーソ、セス・ローリンズ(SD 4/23/21)
 試合前のマイク・アピールは
 ストーリーに乗りつつスポットが当たりそうで当たっていない
 セザーロの実情に触れたリアルを含んでいるが故にスマッシュ・ヒット。

 観客と非常に良い一体感を持った上で試合を開始することができましたね。

 ブライアンは少ない手数で雄弁に語り、
 受けでも見事に攻めのサポートをしています。
 ここぞの空気の作り方は素晴らしい。

 セザーロも負けじと主役してポテンシャルを発揮。
 
 セス、ジェイは想像以上に良い連携を見せていましたね。
 間違いのないワークで相手を輝かせます。

 印象付けから上手さの見せ場、単純なハード・ヒットまで全てが詰まっています。

 最後はセスがジェイを見捨てる形なので、
 クライマックスのニア・フォール合戦等は見られないものの
 十分な満足感を残した試合でしたね。

 ぎりぎり好勝負。

Aユニバーサル王座vs.SDキャリア:ローマン・レインズ(ch)vs.ダニエル・ブライアン(SD 4/30/21)
 ゴングが鳴るなり勢いよくブライアンが襲いかかり、
 レインズもこれにひるまず一進一退。

 攻防自体は中盤色が強く落ち着いていますが、
 まったく輝きが鈍る所がありません。

 ブライアンのスマートな試合の運び方、
 レインズの色気も振舞きながら
 相手もカメラも空間もすべてを上手く据えながら余韻作り。

 通常放送なのでシンプルだが、
 シンプルだからこそその一つ一つに詰め込まれた
 技に込める気持ち、アクションの質、その前の間、
 受け手の表情、受け身、受けの移行、全ての最高レベルのクオリティが堪能できます。

 ブライアンのSDキャリアがかかっている中で
 良くも悪くもクリーンに終わるので、観る人によって終わり方の印象は別れますが、
 Fastlaneと同等レベルの名品であることは全員同意するでしょう。

 文句なしに好勝負です。
 (執筆日:4/?/21)

BIC王座戦:アポロ・クルーズ(ch)vs.ビッグEvs.ケヴィン・オーウェンスvs.サミ・ゼイン(SD 5/21/21)
 オーウェンスとサミの遺恨、
 クルーズとビッグEの王者/前王者対決を軸に据えながら
 それでいて画一的になり過ぎず上手く入り混じっていますね。

 相手に対して適切に引いて全体の構図を調整しています。

 中盤は打ち合いの密度抑えつつも4ウェイらしさを出せています。

 エプロンDVDにエプロンの相手の道連れスピアーが炸裂し盛り上がる中、
 最後まで丁寧に繋げたロング・マッチでした。

 最後がストーリー上アレイスターの乱入フィニッシュでしたが、
 文句が出ない程充実していました。

 好勝負に少し届かず。

Cリドルvs.エグゼヴィアー・ウッズ(Raw 5/24/21)
 ウッズはセコンドのイメージ強く、
 正直スカッシュ・マッチぐらいに思っていましたが、全然間違い。
 
 リドルがMMAを嗜んでいたからこそのリアル感ムーブを見せれば、
 ウッズは投げスタイルでパワーを見せつけます。

 ウッズが自分をこう位置付けてくるか、と意表を突かれましたね。
 そしてこれが実に上手く行っていて、
 リドルのカウンターも映えさせています。

 一気に注目が集まる後半も掛け値なしの素晴らしい攻防。
 
 エプロンFUでリドルを完全ダウン。
 リドルをこれだけ受けに回らせて
 成立させるウッズの普通ならざる努力は称えられるべきでしょう。

 最後のRKOフィニッシュもストーリーにのっとっているだけでなく
 試合の中で紡いだ戦略性に裏打ちされているのが素晴らしかった。

 ウッズのキャリア・ベスト。
 ぎりぎり好勝負です。

D#1コンテンダーズ・マッチ:ドリュー・マッキンタイアvs.コフィ・キングストン(Raw 5/31/21)
 コフィのハイ・フライとマッキンの力強さ。
 交互にしっかりアピールしており
 王座挑戦者を決めるトップ対決らしさを出せています。

 どちらも安定感を持って
 自分の試合運びもバトン・タッチも行えていて
 トップ王座経験者、のゆとりを感じさせますね。

 コフィのダイブをマッキンが受け止めバリケードの外に投げたりと
 華やかなスポットを加えつつ、PPVクラスのメインを作り上げました。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:5/?/21)

Eランディ・オートン、リドルvs.ニュー・デイ(コフィ・キングストン、エグゼヴィアー・ウッズ)(Raw 6/14/21)
 先日トップ・マッチを披露して驚かせたウッズとリドルの攻防は
 タッグでも変わらず自由な発想を見せていて良かったですね。
 ウッズの隠れた勝気/パワーがリドルの受け/パワフルな技と一致しています。

 ニュー・デイの連携は相変わらずの安定感ですが、
 リドル、オートンもシングルの良さを残しつつ
 タッチ・ワークの工夫でタッグを組む化学反応を見せていて面白いタッグが生まれたなと思いますね。

 シングルが集まることで生まれるもの、タッグ屋として骨組みを作るもの
 バランスよく構成された素晴らしいタッグでした。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:6/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@セザーロ、ダニエル・ブライアンvs.ジェイ・ウーソ、セス・ローリンズ(SD 4/23/21)
Aユニバーサル王座vs.SDキャリア:ローマン・レインズ(ch)vs.ダニエル・ブライアン(SD 4/30/21)
BIC王座戦:アポロ・クルーズ(ch)vs.ビッグEvs.ケヴィン・オーウェンスvs.サミ・ゼイン(SD 5/21/21)
Cリドルvs.エグゼヴィアー・ウッズ(Raw 5/24/21)
D#1コンテンダーズ・マッチ:ドリュー・マッキンタイアvs.コフィ・キングストン(Raw 5/31/21)
Eランディ・オートン、リドルvs.ニュー・デイ(コフィ・キングストン、エグゼヴィアー・ウッズ)(Raw 6/14/21)