WWE:Best of TV Matches 2020の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | IC王座トーナメント決勝:AJスタイルズvs.ブライアン・ダニエルソン(SD 6/12/20) |
@アレイスター・ブラックvs.バディ・マーフィー(Raw 1/13/20)
細かなフェイントに仕掛け。
場外戦でラフ色強めが今回の色味ですね。
マーフィが花道に後頭部を叩きつければ、
アレイスターもフェンスの上に立ったところを蹴り倒して、と
印象的なシーンを作り出しています。
リング外をメインにしながら攻防は見応えがあります。
手慣れた鉄板の攻防に掟破りも追加。
過去の試合と同じく素晴らしい試合でしたが、
中途半端なレフェリー・カウントにより
未完成な印象を生んでしまったのは残念。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:4/?/20)
AIC王座トーナメント:ダニエル・ブライアンvs.ドリュー・グラック(SD 5/15/20)
密着した状態で豊かに鬩ぎ合いを表現。
レスリングの延長に投げのある
この二人ならではのプロレスを見せてくれます。
グラックがブライアンを場外に投げ捨て、CM挟みながら腰狙い。
ブライアンがドラスクから反撃。
追加のドラスクの為にリアルなタックルを仕掛けたりと
クオリティが確定している序盤のレスリングだけでなく、
中盤/終盤までオリジナルを追及していきます。
最後も敢えて必殺技でもなんでもない
ヒール・ホールドで決着するところがにくいですね。
契約更新せずラスト・マッチとなるグラックに対し、
ブライアンが手向ける記憶に残る試合となりました。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:5/?/20)
Bシャーロットvs.アスカ(Raw 6/8/20)
細かな打撃で一進一退。
本意気にギアは入れずとも
ロープを挟んだ攻防を定期的に入れて構築。
アスカがロープを使ってドラスク。
普通なら主導権を握れるムーブですが、均衡を崩さず。
明確な展開もない中で試合を作れる所に2人の高い地力を感じますが、
やっぱり展開付があれば更に良くなったよね、という
思いを消し去ることは出来なかった。
しかしアイコニックスとサーシャ、ベイリーの乱闘・退場や
最後はナイアの介入がありつつも、
基本的には純粋に2人のプロレスを30分弱堪能でき、それは中々持って幸せなことです。
アスカはナチュラルでありながら同時にスパスタでもあったし、
シャーロットも稀代の女帝として魅了し続けました。
トップ・マッチにふさわしい鬩ぎ合いで、
どちらが勝ってもおかしくない手に汗握る攻防でした。
好勝負に少し届かず。
CIC王座トーナメント決勝:AJスタイルズvs.ブライアン・ダニエルソン(SD 6/12/20)
無観客から始まったこのトーナメントも
少数ながら観客と共に決勝、このカードを迎えることができました。
ブライアンが全体像を見据えて適切な位置でスポット。
AJは喉にクロス・チョップを叩き込んだりと
ヒールとして背景作りに徹します。
明確に形決めつつ細かな主導権の取り合いもあり、
この両方を成立させるバランス感は素晴らしいですね。
この前に行われたアスカvs.シャーロットも同じく頂上対決の位置づけでしたが、
この点で少し課題が見られていました。
ブライアンがフィニッシュに向けて腕攻めを蓄積。
AJも脚攻めで応戦。
ここに意味性があるからこそ中盤もダレずに集中力が続く。
少量の観客がいるということを考慮しても
流石の間の感覚で間違いのないクオリティ・メイク。
終盤も熟練の組み合わせで息のあった攻防でしたね。
やや最後のフィニッシュが弱く、
カウンターのスタイルズ・クラッシュでそのまま終えても良かったかな、という印象。
後はライブ放送を見ている人からすると
5回もCMが入ってくるのは邪魔だったでしょうね。
CM入れるポイント自体は悪くなかったものの。
ベスト・イン・ザ・ワールドの2人が
求められるシチュエーションにふさわしい試合をやってのけました。
文句なしに好勝負。
(執筆日:6/?/20)
DAJスタイルズvs.マット・リドル(6/18/20)
リドルのSDデビューの相手はAJ。
靴を履いてないやつは王座戦もなしだ、と
試合前にヒール節でヒートを煽り良い雰囲気で開始。
リドルがいきなりジャーマン、と
派手に攻撃性を押し出し、
AJがベテラン妙義で凌いで、と攻防も良い感じでしたね。
特にAJのコーナーの使い方が上手かった。
中盤以降は無理をせず
確かなラインを狙っている感もあったものの
ランバージャック的にフェイス/ヒールが見守る演出も良い方向に利いていて
総じてデビュー戦は成功だったといえる内容に仕上がっています。
中々良い試合。
(執筆日:7/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@アレイスター・ブラックvs.バディ・マーフィー(Raw 1/13/20)AIC王座トーナメント:ダニエル・ブライアンvs.ドリュー・グラック(SD 5/15/20)
Bシャーロットvs.アスカ(Raw 6/8/20)
CIC王座トーナメント決勝:AJスタイルズ(新チャンピオン!)vs.ブライアン・ダニエルソン(SD 6/12/20)
DAJスタイルズvs.マット・リドル(6/18/20)