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WWE:TV Matches Best of UK 2017の分析


名勝負 決勝:タイラー・ベイツvs.ピート・ダン(1/15/17)
好勝負 準決勝:ピート・ダンvs.マーク・アンドリュース(1/15/17)

UK王座戦:タイラー・ベイト(ch)vs.マーク・アンドリュース(UK Championship Special 5/19/17)

@準決勝:ピート・ダンvs.マーク・アンドリュース(1/15/17)
 ピート・ダンは地味な印象でしたが、
 WWEの舞台で普通に輝けていますね。
 ボディ・スラムを自分の持ち技として見せ、
 サブミッションも見せ方、実際の締め上げ方、体勢の見せ方全て完成されている。
 そこに表情が加わり、プロレスをするということの全てが一致しています。
 2日間トーナメントということで前の試合を活かして
 キー技を設置し構築に活かすスマートなセンスも見逃せない。
 リングアウト間際にアンドリュースが戻ってきた際の焦燥感の表現も良かったですね。
 クライマックスの攻防の作り方も
 何故それが素晴らしく見えるか明確な理が通っている。
 ダンの業界最高峰のワークに驚きまくりの試合。
 アンドリュースも良質なスポットを提供していましたが、もうダンの前には一文しか残らない。
 文句なしに好勝負。

A決勝:タイラー・ベイツvs.ピート・ダン(1/15/17)
 ダンはトーナメントを通して他者を襲撃し、
 ヒールとしての位置づけの認知は十分。
 ベイトも脚が長くないので見栄えはしないものの
 手を振るアピールといい独特の雰囲気が魅力ありますね。
 準決勝ではダンの独壇場でしたが、
 今回のベイトは対等に渡り合える相手。
 レスリングからハード・ヒット、ベイトへの腕攻めと展開します。
 ベイトは腕を攻められている際に
 猪木アリ状態で絵姿を作ったのが良かったですね。
 今度は技を本当に最高の状態で一つ一つ注目させ
 最高の感性の中で技を交わします。
 最後はマウス・ピースを外す演出からクライマックスへ。
 完全に会場が一体となったマジック・タイム。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:4/?/17)

B#1コンテンダーズ・マッチ:ピート・ダンvs.トレント・セヴン(UK Championship Special 5/19/17)
 ハード・ヒットから始まりピートの腕攻めへ。
 一方的なシーンでもじっくり注目を集め、テクニカルな理をつける。
 セヴンは感情をもっと乗せたいが、
 腕のダメージ表現は丁寧ですね。
 エプロンでのフルネルソン・スープレックス等
 基点となるスポット作りが上手くいっているので
 無理にスピード感ある攻防にしなくても
 観客が要点をじっくり見てくれている。
 充実の一戦。
 好勝負に少し届かず。

CUK王座戦:タイラー・ベイト(ch)vs.マーク・アンドリュース(UK Championship Special 5/19/17)
 出だしはベイトが執拗なフルネルソン。
 続いてアンドリュースがアーム・ロック系。
 ユーロっぽさはあるものの
 攻撃性は弱くWWE的には少しどうかな、という印象。
 これをやるならフェイス対決ならではの
 技巧勝負を強調したいか。
 それでも細かく、それぞれが相手の動きをかわし
 主導権を鬩ぎあう攻防を続ける集中力の高さには目を見張る。
 攻防もキレは圧倒する程ではないにしろ、
 こんな切り返しをするか、と唸るものを潤沢に用意しています。
 最近のベイトは更に一皮向けて何やら
 ブライアン・ダニエルソンを髣髴とさせるセンスを感じさせる。
 それに習うならアンドリュースはセスといったところか。
 ベイトvs.ピートに続きこのカードもWWEでライバリティを押し出せるでしょう。
 素晴らしい試合でした。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:6/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@準決勝:ピート・ダンvs.マーク・アンドリュース(1/15/17)
A決勝:タイラー・ベイツ(優勝!)vs.ピート・ダン(1/15/17)
B#1コンテンダーズ・マッチ:ピート・ダンvs.トレント・セヴン(UK Championship Special 5/19/17)
CUK王座戦:タイラー・ベイト(ch)vs.マーク・アンドリュース(UK Championship Special 5/19/17)