WWE:TV Matches Best of NXT UK 2019 part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | タイラー・ベイトvs.カシウス・オーノ(NXT UK Ep.69 11/14/19) アレキサンダー・ウルフvs.イルヤ・ドラグノフ(NXT UK Ep.70 11/21/19) |
@フォールズ・カウント・エニウェア:ジョーダン・デヴリンvs.トラヴィス・バンクス(NXT UK Ep.33 3/6/19)
入場してきたデヴリンにトラヴィスが殴りかかり場外乱戦。
観客席2階からのビッグ・ダイブでHoly Shit!チャントが巻き起こります。
デヴリンがヘタレ要素を見せつつ
トラヴィスのトペを椅子で叩き落して反撃開始、と
キーとなるポイントでFCAならではの
凶器を使っているので構成は間違いなし。
ハード・ヒットなプロレス自体も2人の持ち味で共通しているので
その出来にまったく問題はない。
ただそのベースとTVプロレス要素の凶器スポットとの
フィット具合が少し物足りなさを感じるのは
この2人の課題といえるでしょう。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:3/?/19)
ANXT UK王座戦:ウォルター(ch)vs.ピート・ダン(NXT UK Ep.44 5/22/19)
ウォルターのチョップとスリーパーをスケール・アップさせ
それでもピートが的確に反撃の糸口を作り出し一進一退。
しっかりと意図を感じさせる試合展開です。
17分と限られた時間の中で
コンパクトに王座戦を作り上げる為の洗練されたやり口。
その分新たに挑戦をしていると感じる部分は少ないし、
最後もアーチャー、バーセル乱入による
WWE版リングカンプ・アピールの為の決着方法でしたから、
あっさりした印象は強いですね。
この終わり方なら3戦目もあると良いのですけれども。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:4/?/19)
Bウォルターvs.トレント・セヴン(NXT UK Ep.53 7/24/19)
トレントが入場してきたウォルターに不意打ちトペ。
抵抗されるともう一度トペ、と
キャッチーな出だしになっていますね。
ウォルターが主導権を取り返してからの
トレント痛めつけも表現として○。
一方でトレントの力強さも失われていません。
Progressのダブル・タイトル戦に近しいクオリティになっていますね。
ただ終盤のスポット配置がはまらずやや散漫になっていますし、
最後はインペリウムが見守る中、
レフェリー・ストップになるというストーリー演出のフィニッシュなので
やや尻すぼみになった印象があります。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:7/?/19)
Cタイラー・ベイトvs.カシウス・オーノ(NXT UK Ep.69 11/14/19)
ジャイアント・キラーのキャラになりつつある
ベイトにとってこのカードは良いですね。
レスリングの定型にヒーローが裏技を織り込み
(ヘッド・ロック時に掌を叩きつけたり)
ヒーローが主導権を握るアサルト・シーンへ道筋を立てます。
ベイトはダウン・ベースによる表現を前面に。
表現自体は良いものの攻防数が少なくなるので
若干の退屈さはあります。
後半はハード・ヒットと投げ。
彼らなりの規律の中で攻防を変化させている。
それは見方によっては独善的ではあるが
トペ、ムーンサルト、タイガー・ドライバー97を頂点に
美しく攻防をまとめきりました。
ぎりぎり好勝負。
Dアレキサンダー・ウルフvs.イルヤ・ドラグノフ(NXT UK Ep.70 11/21/19)
コーナー上から場外に飛んでかわされたり、
喧嘩的な攻防がベースに織り込まれていることで、
プロレスとリアルが絶妙に入り混じった
独特な雰囲気になっていますね。
イルヤもニーを受けて倒れた後
起き上がった後ろに受け身で倒れたりと
デフォルメという概念を独自の感性で解釈している。
ウルフもイルヤに飲み込まれず、
お互いに引き立てあう関係を作り、輝いていましたね。
最後まで自分たちの試合をしきりました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:11/?/19)
注目試合の詳細
なし試合結果
@フォールズ・カウント・エニウェア:ジョーダン・デヴリンvs.トラヴィス・バンクス(NXT UK Ep.33 3/6/19)ANXT UK王座戦:ウォルター(ch)vs.ピート・ダン(NXT UK Ep.44 5/22/19)
Bウォルターvs.トレント・セヴン(NXT UK Ep.53 7/24/19)
Cタイラー・ベイトvs.カシウス・オーノ(NXT UK Ep.69 11/14/19)
Dアレキサンダー・ウルフvs.イルヤ・ドラグノフ(NXT UK Ep.70 11/21/19)