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WWE:TV Matches Best of NXT 2021 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 トルネード・タッグ・マッチ:ティモシー・サッチャー、トマッソ・チャンパvs.グリズルド・ヤング・ヴェテランズ(ジェームス・ドレイク、ザック・ギブソン)(NXT 6/15/21)

アダム・コールvs.カイル・オライリー(NXT The Great American Bash 7/6/21)

@クルーザー級王座戦:サントス・エスコバー(ch)vs.KUSHIDA(NXT 4/13/21)
 KUSHIDAは緩急を織り交ぜ、 
 落ち着いた局面になってもアピールを織り交ぜたりと
 すっかりアメプロに慣れていて見ていて安心感がありますね。

 エスコバーもラフ要素押し出すのですが、
 鉄柱に喉を押し付けるハーフ・ボストンなど
 荒々しさの中に独自の工夫を凝らしていてグッド。

 軌道に乗せて終盤ギアを上げて一進一退を繰り広げ、まさかの王座移動。

 試合時間、試合順から抑制を受けていたもののその中でベストを尽くしていて、
 PPVで組まれていたなら好勝負に届いただろうな、と思わせるだけの可能性もありました。
 
 中々良い試合。

Aクルーザー級王座戦、3本勝負:KUSHIDA(ch)vs.サントス・エスコバー(NXT 5/11/21)
 介入スポットをいきなり混ぜ込み、両セコンド追放。
 エスコバーが鉄柱も使ったりしながら脚狙い含めた攻めの積み重ねでそこそこの時間で1本。
 
 エスコバーの組み立ては良かったですが、
 エスコバーの攻め比率を高くしたこの内容なら
 介入をその優位性を掴むきっかけにした方がストーリーとしては明確になったかも。

 KUSHIDAは絵を作る意識が出来ていて良かったですね。

 2本目はKUSHIDAが速攻でカウンターからアーム・バーを決め1本。
 ルチャでも中々見られない瞬殺でした。
 キャラが立っているエスコバーなので、もっと余裕かまして前振りしたかったですね。

 3本目。
 KUSHIDAが引き続き腕狙い。
 形になる攻めで、尚且つ自由度も残していて
 エスコバーと前戦よりもアップデートした攻防で盛り上げました。

 ただ最後のフィニッシュがそんなに絵になっていなかったのが勿体なかった。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:5/?/21)

Bトルネード・タッグ・マッチ:ティモシー・サッチャー、トマッソ・チャンパvs.グリズルド・ヤング・ヴェテランズ(ジェームス・ドレイク、ザック・ギブソン)(NXT 6/15/21)
 チャンパらが入場してきたGYVに殴りかかってスタート。
 通常のタッグではないトルネード様式を前面に押し出していますね。
 そのカオスな中でもGYVは相方の動きと連動して場を制圧していてお見事。

 チャンパは攻め担当。1人で2人を打ち破り躍動します。
 一方でティモシーは受けの中の耐え姿でぐっと引き込みます。

 ロープに走ってコーナー攻撃を同時に行ったり、
 連続ロープ・ワークによって印象付をしたりと
 トルネード様式ならではのカオスさ、変転の幅、と
 シーン作り、絵作りのドラマが両立されている素晴らしい試合でした。

 最後の実況積葬からの締めくくりも良かったですね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:6/?/21)

Cアダム・コールvs.カイル・オライリー(NXT The Great American Bash 7/6/21)
 両者シンプルに動きが良いですね。

 オライリーが切れ味良いサブミッションの畳み掛け。
 腕に狙いをつけますが躍動感ある打撃も組み合わせていて
 停滞せず技術的でエネルギッシュで素晴らしかったですね。

 コールは腕の痛みを見せつつ首攻め。
 バランス良い技使いでらしさを見せますが、
 この試合ならではのオンリー・ワン感も弱いか。

 コールを立ち上がれなくして脚攻め。
 この痛みの表現がオライリー弱いものの
 反撃の攻め自体は格好がついています。

 それまでの攻防を活かして一つ一つ積み重ねた終盤は見応えがありました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/?/21)

Dピート・ダンvs.イルヤ・ドラグノフ(NXT 8/10/21)
 相手の動きに合わせて適切に構築。
 ベストな目指すべき像を最初は感じ取れませんでしたが、
 中盤以降はハード・ヒットとそこに織り交ぜる仮想性で攻防に余地を生み出し、
 観客の集中力を逸らさず維持し続けたのはお見事でした。

 イルヤの619でリングから落ちずに戻ってくるムーブを
 手が痛くて失敗する等部位攻めのダメージ表現も素晴らしかった。

 切り返し合いをどう生み出すか理論的に組み上げてしかるべき成果を出しましたね。

 最後はウォルター登場からの決着ですが、チープにし過ぎず、まとめました。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/?/21)

Eイルヤ・ドラグノフvs.ロデリック・ストロング(NXT 8/17/21)
 ハードなチョップ合戦でスタート。

 ストロングがイルヤを鉄階段にぶつけエプロンにバック・ブリーカー。
 イルヤの痛がりようは迫真で胸を打ちましたね。

 イルヤがジャーマン連打で反撃の狼煙を上げつつも流血するアクシデント。

 WWEでは珍しい光景にイルヤの気迫がいつも以上に映えます。

 ただ特別なアクシデントが訪れつつも
 試合時間設定は軽めでロデリックの方の魅力はというと80%程度に収まったか。
 後一歩物足りなさが残る。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@クルーザー級王座戦:サントス・エスコバー(ch)vs.KUSHIDA(新チャンピオン!)(NXT 4/13/21)
Aクルーザー級王座戦、3本勝負:KUSHIDA(ch)vs.サントス・エスコバー(2-1)(NXT 5/11/21)
Bトルネード・タッグ・マッチ:ティモシー・サッチャー、トマッソ・チャンパvs.グリズルド・ヤング・ヴェテランズ(ジェームス・ドレイク、ザック・ギブソン)(NXT 6/15/21)
Cアダム・コールvs.カイル・オライリー(NXT The Great American Bash 7/6/21)
Dピート・ダンvs.イルヤ・ドラグノフ(NXT 8/10/21)
Eイルヤ・ドラグノフvs.ロデリック・ストロング(NXT 8/17/21)