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WWE:TV Matches Best of NXT 2018 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 NXTタッグ王座戦:マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)(ch)vs.アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(NXT 7/11/18)

NXTタッグ王座戦:アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(ch)vs.マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)

ノース・アメリカン王座戦:アダム・コール(ch)vs.リコシェ(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)

NXT女子王座戦:シェイナ・ベイズラー(ch)vs.カイリ・セイン(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)

NXT王座戦、ラスト・マン・スタンディング:トマッソ・チャンパ(ch)vs.ジョニー・ガルガーノ(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)

@NXTタッグ王座戦:マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)(ch)vs.アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(NXT 7/11/18)
 序盤から展開させ、
 マスタッシュの連携技から場外戦。
 何度も戦っているカードですから
 余分な前置きなしに背景を活かして荒々しさを出してきました。
 その中でストロングがセヴンの脚を鉄階段にぶつけて
 セヴンの孤立が中盤の肝となりますが、
 この孤立シーンの精度が極めて高く、非常に白熱しましたね。
 そして終盤もこの中盤に基づいてドラマ推し。
 脚を壊されたセヴンに対し、ベイトはタッチすべきか迷い、
 セヴンが出て脚へのサブミッションに囚われればタオルを投げるべきか迷う。
 ルールを遵守しつつドラマを上手く描ききりました。
 技の打ち合いという点では弱いものの
 紛れも無く最高品質のタッグでした。
 文句なしに好勝負。

ANXT王座戦:アレイスター・ブラック(ch)vs.トマッソ・チャンパ(NXT 7/25/18)
 まずはレスリングで牽制合戦。
 本領ではないところで序盤が作れたので
 その後のブラックの打撃主体の攻めが光りますね。
 チャンパはロープやフェンス、鉄階段と
 リング環境を使った狙いで反撃を成功させると背中攻め。
 ハード・スポットと古典的な絵作りが混在しているのは
 相反していて少々非効率なものの
 終盤に入ると熱が入りPPVクラスの試合だ、と観客も身が入る。
 スタッフ気絶+椅子攻撃からクライマックスも伸びていき、
 王座交代という結末にふさわしいクオリティでした。
 好勝負に少し届かず。

BNXTタッグ王座戦:アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(ch)vs.マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)
 もはやNXTタッグ数え歌といって良いカード。
 ダイナミックな技、1対2スポットを見せつつ
 戦略の部分、細かなタッチ・ワーク、エリア・ポジションも混ぜ
 トータルで魅せ切るのは地力のある彼らならでは。
 孤立したベイトに対する脚攻めが
 ホット・タッグを更に価値あるものにしましたね。
 セヴンのパワフルな投げ、
 ロデリックの死力を尽くしている感が伝わるサブミッションが
 素晴らしいアクセントになった終盤の攻防も見応えは十分。
 最後にベイトへの脚攻めに持っていく仕掛けは工夫が利いていて
 セヴンがタオルを投げるか、という以前の試合を受けたストーリー・テリングに繋がっている。
 文句なしに好勝負です。

Cノース・アメリカン王座戦:アダム・コール(ch)vs.リコシェ(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)
 両者ともに安定感がありますから
 緩急のどちらの部分も完全にコントロールを利かせています。
 ダイブなどの華やかなスポットと
 細かな切り返しによる変調。
 分かりやすい面白みを提供しつつ
 そこに馴れないように工夫を凝らしていますね。
 反撃から即座に説得力あるニア・フォールに持っていく
 終盤のロケット・ダッシュは見事で
 終盤はスリリングな攻防を途切れず続けました。
 けちのつけようのない内容です。
 文句なしに好勝負。

DNXT女子王座戦:シェイナ・ベイズラー(ch)vs.カイリ・セイン(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)
 MMA仕込みのベイズラーの刺々しさに
 その世界を尊重しつつプロレスで対応できるセイン。
 ベイズラーはプロレス・キャリアの短さ故の不器用なところを
 脚攻めの残酷さという表現に繋げているし、
 セインは空間を使って華麗さに磨きをかけている。
 素晴らしい対比されたスタイル・クラッシュ。
 セインが脚の痛みを表現しながら
 WWEのキャラクター・プロレスを演じて引き込んで行きました。
 アメリカ人にも通じるストーリー・テリングで
 将来の一軍での活躍を楽しみにさせる出来でした。
 ただ今はこのカードでNXTの女子王座戦を熱くして欲しい。
 終盤の攻防はサブミッション、クイックも利いていて
 多彩で可能性を感じさせるものでしたからね。
 ぎりぎり好勝負。

ENXT王座戦、ラスト・マン・スタンディング:トマッソ・チャンパ(ch)vs.ジョニー・ガルガーノ(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)
 ガルガーノが仕掛けていきますが、
 手数押しで感情がやや遅れている印象。
 数え歌の最終局面にあることを考えるとやや物足りないか。
 チャンパが反撃してラフ度を引き上げると実況席葬に椅子攻撃。
 非常にハードな内容となります。
 ただ様々な凶器を数こなさなければいけないブックがやや脚を引っ張っている。
 そんなに数を用意しなくても
 この2人なら自分で考えられるし、
 必要以上に凶器に依存しなくても表現ができる。
 後半になるとキャンバスをはがし、
 この数え歌の代名詞の松葉杖、と
 前半とはまた印象度の異なるハードコアな攻防へ。
 カオスで破壊的なスポットで再加速に成功しました。
 最後はストーリー性が最高潮に高まりましたが、
 ガルガーノの攻撃性が暴走して自爆するというフィニッシュは
 字面では良いものの絵としては少し間抜けにも見えるのが残念、
 チャンパがせめてカウンターを決めた形にすれば
 また印象も違ったように思うのだが。
 最後で落としているが、それでも非常に面白かった。
 ぎりぎり好勝負。

Fヴェルヴェティーン・ドリームvs.ジョニー・ガルガーノ(NXT 9/5/18)
 チャンパとの抗争で
 ガルガーノの感情的なファイトは今研ぎ澄まされているので
 ヒール・キャラの強いVDとはスイングする。
 初めて戦うとは思えないほど一進一退の攻防が上手くいくので
 観客もThis is Awesomeチャントで応えます。
 サブミッションの味付けも良かったですね。
 好勝負に少し届かず。

 (執筆日:10/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@タッグ王座戦:マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)(ch)vs.アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(NXT 7/11/18)
ANXT王座戦:アレイスター・ブラック(ch)vs.トマッソ・チャンパ(NXT 7/25/18)
Bタッグ王座戦:アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(ch)vs.マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)
Cノース・アメリカン王座戦:アダム・コール(ch)vs.リコシェ(新チャンピオン!)(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)
DNXT女子王座戦:シェイナ・ベイズラー(ch)vs.カイリ・セイン(新チャンピオン!)(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)
ENXT王座戦、ラスト・マン・スタンディング:トマッソ・チャンパ(ch)vs.ジョニー・ガルガーノ(NXT Takeover:Brooklyn IV 8/18/18)
Fヴェルヴェティーン・ドリームvs.ジョニー・ガルガーノ(NXT 9/5/18)