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WWE:TV Matches Best of NXT 2018 part.2の分析


名勝負 チャンピオンvs.チャンピオン:ピート・ダンvs.リコシェ(NXT 9/19/18)
好勝負 NXTタッグ王座戦:マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)(ch)vs.アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(NXT 7/11/18)

NXT王座戦:トマッソ・チャンパ(ch)vs.ジョニー・ガルガーノvs.アダム・コール(House Show 9/8/18)
 
ノース・アメリカン王座戦:リコシェ(ch)vs.アダム・コールvs.ピート・ダン(NXT 10/10/18)
 
ケージ・マッチ:ジョニー・ガルガーノvs.アレイスター・ブラック(NXT 12/19/18)

@アンディスピューテッド・エラ(アダム・コール、ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)vs.タイラー・ベイト、トレント・セヴン、リコシェ(NXT 6/27/18)
 UEが王座を奪い返すべくベイト、セヴンに詰め寄った所で
 リコシェが助っ人が駆けつけ3vs.3が行われることに。
 PPVではないので導入は簡潔にベイトの孤立へ。
 それぞれのやり方で
 チームの腰攻めという一本筋を通しています。
 ホット・タッグは勿論リコシェの役回り。
 急造なのでUE程のチームサポートが得られない状況を演じつつ、
 華麗なフライで客を盛り上げましたね。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:7/?/18)

ANXTタッグ王座戦:マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)(ch)vs.アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(NXT 7/11/18)
 序盤から展開させ、
 マスタッシュの連携技から場外戦。
 何度も戦っているカードですから
 余分な前置きなしに背景を活かして荒々しさを出してきました。
 その中でストロングがセヴンの脚を鉄階段にぶつけて
 セヴンの孤立が中盤の肝となりますが、
 この孤立シーンの精度が極めて高く、非常に白熱しましたね。
 そして終盤もこの中盤に基づいてドラマ推し。
 脚を壊されたセヴンに対し、ベイトはタッチすべきか迷い、
 セヴンが出て脚へのサブミッションに囚われればタオルを投げるべきか迷う。
 ルールを遵守しつつドラマを上手く描ききりました。
 技の打ち合いという点では弱いものの
 紛れも無く最高品質のタッグでした。
 文句なしに好勝負。

BNXT王座戦:アレイスター・ブラック(ch)vs.トマッソ・チャンパ(NXT 7/25/18)
 まずはレスリングで牽制合戦。
 本領ではないところで序盤が作れたので
 その後のブラックの打撃主体の攻めが光りますね。
 チャンパはロープやフェンス、鉄階段と
 リング環境を使った狙いで反撃を成功させると背中攻め。
 ハード・スポットと古典的な絵作りが混在しているのは
 相反していて少々非効率なものの
 終盤に入ると熱が入りPPVクラスの試合だ、と観客も身が入る。
 スタッフ気絶+椅子攻撃からクライマックスも伸びていき、
 王座交代という結末にふさわしいクオリティでした。
 好勝負に少し届かず。

Cヴェルヴェティーン・ドリームvs.ジョニー・ガルガーノ(NXT 9/5/18)
 チャンパとの抗争で
 ガルガーノの感情的なファイトは今研ぎ澄まされているので
 ヒール・キャラの強いVDとはスイングする。
 初めて戦うとは思えないほど一進一退の攻防が上手くいくので
 観客もThis is Awesomeチャントで応えます。
 サブミッションの味付けも良かったですね。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:10/?/18)

DNXT王座戦:トマッソ・チャンパ(ch)vs.ジョニー・ガルガーノvs.アダム・コール(House Show 9/8/18)
 遺恨とヒール間の牽制を表現。
 目まぐるしい場外使いで
 ハウスショーの技スケールでも序盤をしっかりと構築。
 細かな心理、色付けは流石ですね。
 コール、チャンパの共闘という
 典型的な展開からも豊かに広げていく。
 ハウス・ショーなのにこんなにしっかりやって良いの?って思うぐらい
 クライマックスがどんどん伸びてくる。
 PPVで行われたと言われても信じるレベルでした。
 文句なしに好勝負。

Eチャンピオンvs.チャンピオン:ピート・ダンvs.リコシェ(NXT 9/19/18)
 チャンピオン対決。
 レスリングの中の所作一つ一つに
 研ぎ澄まされたセンス、表現を感じさせます。
 ピートが腕狙いのリコシェをエルボーで一閃。
 ただのエルボーですが
 その鋭さ、インパクトは転換のスポットとして十分。
 ピートは神がかっていますね。
 シンプルを削って削りぬくと
 ここまで凄いかと圧倒されます。
 このレベルになると一流でも食われ得るが
 リコシェは押されつつ自らの価値を示すます。
 相手の動きを理解して思うままに作りあう攻防。
 観客の熱量、それとの一体感。
 ピートがトラップ・サブミッションの贅を尽くしましたね。
 特にフィニッシュにいくこともなく
 UEの乱入でノー・コンテストという最悪のエンドですが、
 それを考慮しても尚、ぎりぎり名勝負という評価に値する。

Fノース・アメリカン王座戦:リコシェ(ch)vs.アダム・コールvs.ピート・ダン(NXT 10/10/18)
 前回の結末踏まえた関係性を適切に描きます。
 攻防でも前の試合を活用していますね。
 ただ前の試合を見ていなくても楽しめるレベル。
 リング外の第3者も絡めて
 工夫を凝らしたチェーン・アクション。
 3ウェイ・ムーブは控えめな出だしでしたが、
 息の合った動きで高度化させていきます。
 リングサイドを使った攻防はヘビー級にできないものでしたね。
 どのシングルの攻防も高いクオリティで
 何重にも重ねて最後まで盛り上げました。
 文句なしに好勝負。

Gケージ・マッチ:ジョニー・ガルガーノvs.アレイスター・ブラック(NXT 12/19/18)
 ケージ外での乱闘から荒々しく開始。
 ガルガーノがケージを上手く使って小悪党っぷりを表現していますね。
 ケージだと場外が使えずヒールのコントロール力は発揮しにくかったり、
 やるとしても画一的になってしまうものだけど
 ガルガーノはそれを豊かにやってみせる。
 アレイスターもそこにのっかり、
 これまでヘビー級がリードしてきた
 ケージ・マッチに新しい1ページを加えました。
 アレイスターが脱出できるが、
 よりシバキ倒すためにリングに戻るシーン。
 ここはケージ天辺からの攻撃とまでは言わないまでも
 ハードな蹴りをガルガーノに連打する等のフォローが欲しいですね。
 戻ってきた所をすんなりガルガーノが反撃では印象が薄い。
 終盤の攻防はやや散逸ながらPPV級の派手さがあり、
 最後はチャンパが乱入してきて
 ガルガーノが混乱しながらチャンパとの合体技を決めフィニッシュ。
 ヒールとしてDIY再結成か、という今後のストーリーも気にならせる見事な試合でした。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:12/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アンディスピューテッド・エラ(アダム・コール、ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)vs.タイラー・ベイト、トレント・セヴン、リコシェ(NXT 6/27/18)
Aタッグ王座戦:マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)(ch)vs.アンディスピューテッド・エラ(ロデリック・ストロング、カイル・オライリー)(NXT 7/11/18)
BNXT王座戦:アレイスター・ブラック(ch)vs.トマッソ・チャンパ(NXT 7/25/18)
Cヴェルヴェティーン・ドリームvs.ジョニー・ガルガーノ(NXT 9/5/18)
DNXT王座戦:トマッソ・チャンパ(ch)vs.ジョニー・ガルガーノvs.アダム・コール(House Show 9/8/18)
Eチャンピオンvs.チャンピオン:ピート・ダンvs.リコシェ(ノー・コンテスト)(NXT 9/19/18)
Fノース・アメリカン王座戦:リコシェ(ch)vs.アダム・コールvs.ピート・ダン(NXT 10/10/18)
Gケージ・マッチ:ジョニー・ガルガーノvs.アレイスター・ブラック(NXT 12/19/18)