TOPアメリカン・プロレスWWE TV Matches →WWE:TV Matches Best of 205 Live 2018

WWE:TV Matches Best of 205 Live 2018の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@クルーザー級トーナメント:カリストvs.リンセ・ドラド(205 Live 2/6/18)
 カリストのスピードと間の埋め方は
 WWEに行っても独自性を保っていて
 クルーザー・ディビジョンに新しい風を呼び込む予感をさせます。
 派手な技が飛び観客の集中力も途切れない攻防。
 ニア・フォールもポイントでは力技で返さず
 ロープブレイクで逃れたり、
 大技だけで押さずクイックで変転させたりと
 最後まで自分たちの掌の中で楽しませ続けました。
 中々良い試合。

Aクルーザー級トーナメント:ロデリック・ストロングvs.ヒデオ・イタミ(205 Live 2/6/18)
 レスリングの合間に得意技のかわしあいを混ぜるも
 あまり受けが良くないですね。
 混ぜ方が実際余り感心しない。
 ヒデオはセルをもう少し訴えかけるものにしたい。
 伝わってこないですね。
 受けはともかく攻めは熱量が伝わってくるだろうと期待していたら
 攻めも自らこじんまりとした動きにしてしまっている。
 ディビジョン自体には面子が揃いつつあるのだけど
 イタミは埋もれてしまうかもなぁ、という印象。
 ロデリックの方はWWE版七色バック・ブリーカーを
 完成させつつあり伸びていきそうですけれど。
 まあまあ良い試合。

Bクルーザー級王座トーナメント準決勝:セドリック・アレキサンダーvs.ロデリック・ストロング(205 Live 3/13/18)
 動きにキレがあるもの同士で
 スケールを大きく見せる動きで行うので小ささは感じません。
 スプリングボード時の足を払ったところからロデリックが腹攻め。
 細かな打撃で感情的に荒々しく見せていますね。
 セドリックが流れを変えたかと思いきや
 ロデリックがエプロンでセドリックを担ぎ
 背中から鉄柱に投げ落とすという荒業を敢行。
 このスポットには驚きましたね。
 一方でここまでのスポットだからこそ、
 そこからの流れの作り方はやや粗いのが目に付く。
 それでも全体で見れば充実していて
 これからにも期待を抱かせる内容。
 クルーザー級王座トーナメントを通して205 Liveも変わってきましたね。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:3/?/18)

Cバディ・マーフィーvs.カリスト(205 Live 4/3/18)
 リングの中だけでなく場外まで絡めて
 アクションをチェーンさせつつも
 スポットは温存してその過程だけで序盤を魅せきったのは見事。
 中盤へもマーフィーが体格差を利かせる形でペース・チェンジ。
 反撃を試みるカリストにエプロンでの強烈なスープレックス。
 ここまでする必要があるかはそのスポットだけでは疑問でしたが、
 その後、腰攻めに続けて
 中盤前半との差別化に活かしていて感心しました。
 実況席へのモンキー・フリップといい
 マーフィーの自由な発想はスタンディング・オベーションもの。
 一方でここまでされてカリストが
 腰の痛みをセルできているかというと否。
 ハイ・フライヤーで攻防重視で推したい気持ちは分かるものの
 マーフィーのこのパフォーマンスを考慮すると
 自分を殺して相手を立てつつ自分をアピールする道を探って欲しかった。
 好勝負に少し届かず。

Dヒデオ・イタミvs.アキラ・トザワ(205 Live 5/22/18)
 日本人対決。
 日本での、WWEでのキャリアの違いを含め
 色々な感情も交わるであろう一戦です。
 ゴングが鳴るなり同時に蹴りを放ち
 気持ちの入った出だしです。
 イタミが腕への細かな攻めを交えた
 複合的な攻めが非常に良いですね。
 トザワのダメージ表現も冴えています。
 後はイタミのヒール表現か。
 決して悪くないのだけど
 一皮向けるまで後一歩の状態。
 ヒールらしい受身が欲しいですね。
 これが出来ればアメリカに進出したからこその進化といえます。
 終盤になれば印象的なスポットの打ち合い。
 温存していたトザワのトペも起爆剤として機能しましたね。
 ヒデオのヒールがまだ完成していない中で
 これだけの試合ができれば、
 いずれ王座戦で再戦が組まれるのではないかと期待する。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

 (執筆日:7/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@クルーザー級トーナメント:カリストvs.リンセ・ドラド(205 Live 2/6/18)
Aクルーザー級トーナメント:ロデリック・ストロングvs.ヒデオ・イタミ(205 Live 2/6/18)
Bクルーザー級王座トーナメント準決勝:セドリック・アレキサンダーvs.ロデリック・ストロング(205 Live 3/13/18)
Cバディ・マーフィーvs.カリスト(205 Live 4/3/18)
Dヒデオ・イタミvs.アキラ・トザワ(205 Live 5/22/18)