WWE：Tables, Ladders & Chairs 12/20/20の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | ユニバーサル王座戦、TLCマッチ：ローマン・レインズ(ch)vs.ケヴィン・オーウェンス |
①WWE王座戦、TLCマッチ：ドリュー・マッキンタイア(ch)vs.AJスタイルズ
AJが押されている側の戦略性をもって
マッキンの強さを際立たせます。
凶器に手を出すまでにしっかりとスタイル・クラッシュを見せていますね。
AJは脚を攻めながらバランスを取り
停滞させず一進一退の鬩ぎ合い。
少し攻防作りが前面に出ているきらいはあるものの上手いですね。
相手への攻撃とラダーを登る混ぜ込み方はもう少し改善の余地があるか。
ミズのキャッシュ・イン、AJのセコンド・オモスの介入、
3人でラダーからの落し合いと一定の見どころはあるものの
WWEがわざわざキャッシュ・インを絡めてくるにはもっと演出できたのでは、という思いも残りました。
好勝負に少し届かず。
②SD女子王座戦：サーシャ・バンクス(ch)vs.カルメラ
③Rawタッグ王座戦：
ニュー・デイ(コフィ・キングストン、エグゼヴィアー・ウッズ)(ch)vs.ハート・ビジネス(セドリック・アレキサンダー、シェルトン・ベンジャミン)
④女子タッグ王座戦：ナイア・ジャックス、シェイナ・ベイズラー(ch)vs.アスカ、シャーロット・フレアー
⑤ユニバーサル王座戦、TLCマッチ：ローマン・レインズ(ch)vs.ケヴィン・オーウェンス
オーウェンスが奇襲を仕掛けスタート。
テンポ感とスポットを両立させていますね。
ジェイも平然と介入してきますが、
オーウェンスがジェイの脚を破壊することで
実質ハンデ戦レベルの参加率でありながら
まった興醒めにならず面白い攻防が生まれ続けるというミラクルになっています。
ラダーを登るアクションの混ぜ方も良し。
終盤はテーブル葬もあり派手な潰し合い。
ここまで大きなスポットを混ぜつつ大味にならないのは
レインズの今の表現力があるからこそですね。
またレインズが魅了する試合をやってのけました。
文句なしに好勝負。
⑥ファイヤーフライ・インフェルノ・マッチ：ランディ・オートンvs.ザ・フィーンド
ラフ・ファイトに光るドロップ・キックなどのプロレス技。
演出も良い感じですね。
フィーンドのギミックが試合構成上、上手く利いています。
フィーンドがポーズを決めると火花が立ち上がります。
観客への安全性を気にする必要がないからWWEしかできないど派手な火力でしたね。
火炎を活かすストラップなどの様々な工夫にオートンの表情芸が面白い。
少し表情芸に寄り過ぎているきらいもありますけどね。
フィーンドがジャケットに着火しながらもオートンに向かっていく怪物ぶりを見せつけた直後に
RKO一発でだんまりとダウンを続けるのは残念。
せめてRKO3連発ぐらいしないと納得感のないダウン時間だったと思います。
ただそこからの最後のフィニッシュはプロレス史に残るもの。
シネマティック・プロレスと通常のプロレスの中間の
サンダードームならではのプロレス新境地を見せつけられた印象です。
コロナ禍の一時措置ではなく、これが新たなスタンダードではないかと思ってしまうほど。
お見事です。
好勝負に少し届かず。
(執筆日：12/?/20)
DVD Rating：★★★☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
①WWE王座戦、TLCマッチ：ドリュー・マッキンタイア(ch)vs.AJスタイルズvs.ザ・ミズ②SD女子王座戦：サーシャ・バンクス(ch)vs.カルメラ
③Rawタッグ王座戦：ニュー・デイ(コフィ・キングストン、エグゼヴィアー・ウッズ)(ch)vs.ハート・ビジネス(セドリック・アレキサンダー、シェルトン・ベンジャミン)(新チャンピオン!)
④女子タッグ王座戦：ナイア・ジャックス、シェイナ・ベイズラー(ch)vs.アスカ、シャーロット・フレアー(新チャンピオン!)
⑤ユニバーサル王座戦、TLCマッチ：ローマン・レインズ(ch)vs.ケヴィン・オーウェンス
⑥ファイヤーフライ・インフェルノ・マッチ：ランディ・オートンvs.ザ・フィーンド