TOPアメリカン・プロレスWWE 2020年 →WWE:NXT TakeOver 31 10/4/20

WWE:NXT TakeOver 31 10/4/20の分析


名勝負 NXT王座戦:フィン・ベイラー(ch)vs.カイル・オライリー
好勝負 なし

@ノース・アメリカン王座戦:ダミアン・プリースト(ch)vs.ジョニー・ガルガーノ
AKUSHIDA vs.ヴェルヴェティーン・ドリーム

Bクルーザー級王座戦:サントス・エスコバー(ch)vs.アイザイア・スコット
 鏡合わせのビジョンを見せた上で、
 効果的に変化を機能させています。

 ストリックがハイ・フライから腕攻めに移り厳しい攻め。
 激しい感情の見せ方も素晴らしく、
 試合を重ねているこのカードならではの要素ですね。

 エスコバーは腕の痛みを適切に処理していたものの
 個性が物足りないことは否めないですね。
 仲間の介入後の終盤は顔芸、攻めに表情が出てきたものの
 受けは基本表情がなく、まだまだ改善していかなければいけませんね。

 最後の逆転スポットも中途半端で分かり難く、
 課題はあったものの発展途上のミッド・カードとしては十分な仕事です。

 中々良い試合。

CNXT女子王座戦:イオ・シライ(ch)vs.キャンディス・ラレー
 キャンディスはアピールを上手く使って
 今のキャラを楽しみきっていますね。

 イオも格好良くムーブで組み立てます。
 かといってムーブだけが先走ることなく
 意味性を持って行動を選択しているのが素晴らしい。

 中盤はキャンディスが最高の間の手繰り方。
 天性のベビーフェイスで名を馳せただけに
 ヒールになっても比類する輝きを放つとは思わなかったですね。
 これはWWEのグッド・ジョブ。

 その後もガルガーノがレフェリー気取りで絡んで
 エンターテイメントにフィニッシュ。

 ただそれ故にイオのWWEでのキャラクターの弱さも浮き彫りになりましたが、
 基本的には期待通り充実の内容でした。

 好勝負に少し届かず。

DNXT王座戦:フィン・ベイラー(ch)vs.カイル・オライリー
 リアリティを両立させたプロレスのレスリング。
 ベイラーの執拗なヘッドロックは裏打ちされた力を感じさせましたね。
 エンジ色のレスリングコスチュームも相まって
 ダニエル・ブライアンの試合を彷彿とさせました。

 カイルも負けじと切れ味出していてテクニカルな腕狙い。

 ベイラーは綺麗過ぎて淡白なこともありますが、
 今回はぎゅっと見応えのある芯の引き締まりを見せている。

 鳩尾に入ったという演出や
 アイリッシュウィップの受け等
 徹底的にリアルに拘りぬいたのはお見事。

 切り返し合いは呼吸を合わせる関係上
 その緻密なバランスを崩しやすいものの
 攻防のつなげかた、止め方、そしてその変転は問題なく、
 サブミッションの重み付けは素晴らしかった。

 この独自の世界線を最後まで守り抜きました。

 期待以上。
 過去のTakeoverのトップ・メインと張れる内容。

 ぎりぎり名勝負です。
 (執筆日:10/?/20)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ノース・アメリカン王座戦:ダミアン・プリースト(ch)vs.ジョニー・ガルガーノ
AKUSHIDA vs.ヴェルヴェティーン・ドリーム
Bクルーザー級王座戦:サントス・エスコバー(ch)vs.アイザイア・スコット
CNXT女子王座戦:イオ・シライ(ch)vs.キャンディス・ラレー
DNXT王座戦:フィン・ベイラー(ch)vs.カイル・オライリー