TOPアメリカン・プロレスWWE 2018年 →WWE:MITB 6/17/18

WWE:MITB 6/17/18の分析


名勝負 なし
好勝負 WWE王座戦、ラスト・マン・スタンディング:AJスタイルズ(ch)vs.シンスケ・ナカムラ

@キックオフ・マッチ、SDタッグ王座戦:ブルージョン・ブラザーズ(ch)vs.ザ・クラブ
@ダニエル・ブライアンvs.ビッグ・キャス
Aラシュリーvs.サミ・ゼイン

BIC王座戦:セス・ローリンズ(ch)vs.イライアス
 イライアスがデフォルメされた
 レスラー像を的確に演じます。
 セスも間違いのない試合構成で
 確かなクオリティを作り上げていきますね。
 イライアスはしっかり間を置いて
 待つべき所は待てるだけの自信がついてきました。
 ギター・キャラのネタに飲み込まれず良く成長してきました。
 適度な一進一退は終盤切れ味が増し、中々良い試合となりました。

CMITBラダー・マッチ:アレクサ・ブリスvs.エンバー・ムーンvs.シャーロットvs.ナオミvs.ベッキー・リンチvs.ナタリアvs.ラナvs.サーシャ・バンクス
 アクションの出来る面子が増えたので
 ハイ・テンポで入れ替わりながら進めます。
 全体最適化された試合運びですね。
 また、ラダーへのスラム・レベルが
 女子では十分ダウンする理由になりますから
 8ウェイの混雑解消をラダーという材料で持って上手く処理している。
 男子では8ウェイは多すぎますが、
 女子では意外に適正人数かもしれませんね。
 連携ムーブやシャーロットvs.サーシャなどの意味深いマッチアップ、
 そして形式特有のハードなバンプ、と見所は多い。
 それぞれが勝ちそうな瞬間を作ったため
 終盤も盛り上がりました。
 ラダーを登るスピードを無駄にノロノロとしなかったのも良かったですね。
 好勝負に少し届かず。

Dローマン・レインズvs.ジンダー・マハル
ESD女子王座戦:カルメラ(ch)vs.アスカ

FWWE王座戦、ラスト・マン・スタンディング:AJスタイルズ(ch)vs.シンスケ・ナカムラ
 AJが腰狙い。
 ラスト・マン・スタンディングの試合運びとして
 ゆったり間を置いて放置する試合運び。
 ただ序盤はレスリングか
 よりグラッジに寄せるかしても良かった。
 中邑もデフォルメした受けは良いものの
 大仰にする中で機能性を少し損ねています。
 また攻めに転じてからは彼らしい倦怠感のある攻めは魅力的ですが、
 試合構成に関してはやや配慮に欠けます。

 ただし場外を挟んで後半戦になると
 試合の道筋がはっきりし始めます。
 実況席に叩きつけたりと激しいスポットと
 中邑らしさが融合して確かなクオリティが生まれます。
 実況席上でのキンシャサは素晴らしかったですね。
 幾多の印象的なスポットが生まれました。
 何度と無く行われたマッチアップだけに納得の二ア・フォール戦。
 そしてそれを締めくくるにふさわしいフィニッシュはお見事でした。
 これはセンスがあった。
 前半は蛇足ながら後半の出来が素晴らしいので
 試合全体の印象を補って余りある。
 ぎりぎり好勝負。

GRaw女子王座戦:ニア・ジャックス(ch)vs.ロンダ・ロウジー
HRaw女子王座戦:ニア・ジャックス(ch)vs.アレクサ・ブリス

IMITBラダー・マッチ:ブラウン・ストロウマンvs.ケヴィン・オーウェンスvs.フィン・ベイラーvs.ルセフvs.ボビー・ルードvs.コフィ・キングストンvs.ザ・ミズvs.サモア・ジョー
 1人体格で上回るストロウマンが開始早々、
 皆に狙われラダーの山に埋もれてダウン。
 今の内にと7人でリングをスピーディに回していきます。
 トペコンを決めたフィンがラダーを持ってリングに向かおうとすると
 そのラダーの下に埋もれていたストロウマンが復活して掴みかかる、という
 センスのあるシーン作りで構成していますね。
 ストロウマンの対立軸としてジョーを持ってきたのも良い。
 形式には似つかわしくない
 連鎖サブミッションを起用するアイディアも良い。
 8ウェイラダーという形式を単なる物量作戦でない形で
 仕切りなおした点で一つの教科書にもなりえる内容。
 好勝負に届かずも中々良い試合。


 (執筆日:7/?/18)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@キックオフ・マッチ、SDタッグ王座戦:ブルージョン・ブラザーズ(ch)vs.ザ・クラブ
@ダニエル・ブライアンvs.ビッグ・キャス
Aラシュリーvs.サミ・ゼイン
BIC王座戦:セス・ローリンズ(ch)vs.イライアス
CMITBラダー・マッチ:アレクサ・ブリスvs.エンバー・ムーンvs.シャーロットvs.ナオミvs.ベッキー・リンチvs.ナタリアvs.ラナvs.サーシャ・バンクス
Dローマン・レインズvs.ジンダー・マハル
ESD女子王座戦:カルメラ(ch)vs.アスカ
FWWE王座戦、ラスト・マン・スタンディング:AJスタイルズ(ch)vs.シンスケ・ナカムラ
GRaw女子王座戦:ニア・ジャックス(ch)vs.ロンダ・ロウジー(DQ)
HRaw女子王座戦:ニア・ジャックス(ch)vs.アレクサ・ブリス(新チャンピオン!)(MITB行使)
IMITBラダー・マッチ:ブラウン・ストロウマンvs.ケヴィン・オーウェンスvs.フィン・ベイラーvs.ルセフvs.ボビー・ルードvs.コフィ・キングストンvs.ザ・ミズvs.サモア・ジョー