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WCW:TV Matches 1996の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@パーキング・ロット・ブロウル:フィット・フィンレーvs.スティーブン・リーガル(4/29/96)
 リングサイドに車4台、十字に向かい合う形に並べての試合。
 駐車場ではなく敢えて4台にした事でシンメトリー性が生まれています。
 またリングサイドなので観客も歓声を送る事が出来るメリットがある。
 まあ駐車場は駐車場で雰囲気という長所がありますけどね。
 窓を蹴破ったり、壊れたバンパーで殴りつけたりと
 後のシナvs.エディと同じくらい豊富なネタを見せていて面白かったですね。
 後はカメラ・ワークがよければ問題なしだったのだけど。
 まあまあ良い試合。

Bエディ・ゲレロvs.リック・フレアー(5/20/96)
 vs.マレンコのような特別な関係ではないが
 ベビーフェイスの攻めとヒールの受けが一致し両者が輝いている。
 フレアーは絶頂期のようなヘタレっぷりで一進一退をつくり出すなんて事はありませんが、
 そこはエディが試合運びもいけるレスラーなので問題ないし、
 感情を押し殺して凶器攻撃を狙うという新しいカラーを押し出している。。
 一方のエディはフレアー張りに場外で間を置いて焦らしたり、4の字を決めて試合を彩っています。
 相手の攻撃を受けている瞬間も考えているから
 他のカードよりも一進一退のタイミングが優れているし細かかったですね。
 このカードはPPVでも実現していましたがその際は細かいミスが目立ちましたからね、
 あれを見てより両者の力を発揮した試合が見たいと思ったらこれです。
 フィニッシュも素晴らしかった。
 中々良い試合。

CUS王座トーナメント1回戦:クリス・ベノワvs.スティーブン・リーガル(12/2/96)
 たった6分半でカメラは後半引きっぱなしという不遇なカード。
 しかし2人はエネルギーを凝縮した試合を見せました。
 組む、その前提行為から既に勝負として駆け引きし、
 顔面にパンチ、ヘッド・バッドを躊躇なく打ち込む。
 そしてレスリング技術で相手の動きを押さえつけようとする。
 相手の心根を削りあう異常なファイトでした。
 好勝負に少し届かず。

DTV王座戦:ウィリアム・リーガル(ch)vs.シコシス(Nitro 12/16/96)
 まずはリーガルがテクニカル・レスラーとしてホールドを見せてキャリー。
 シコシスはこういうレスリングでは弱いですからリーガルに任せていますね。
 中盤はシコシスがハイ・フライヤーとして活躍しますが、ここでもまた輝いていたのはリーガル。
 リーガルはシコシスの技を大ダメージのように振舞っていますが、
 只過大に表現しているように見せてその痛がり方は
 手足をじたばたさせているものと、ぐったり動かないものを使い分けて
 試合のリアリティーを向上させ、同時にシコシスの試合運びを助けている。
 終盤もまたリーガル。
 格闘家と呼ぶに値する打撃でえぐく攻め、技の攻防を超えた所まで踏み込んでいる。
 リーガルが実力を存分に発揮した試合。
 好勝負に少し届かず。

注目試合の詳細

DUS王座トーナメント1回戦:クリス・ベノワvs.スティーブン・リーガル(12/2/96)
 お互い簡単には組まない。
 ベノワがバックを取る。
 リーガルが腕を取り倒す。
 両手を取って押し込む。
 ベノワが跳ね起きる。
 リーガルがヘッド・バッド。
 ベノワも応じヘッド・バッド。
 押し込んで倒す。
 リーガルは跳ね起きると切手顔にパンチを叩き込んでいく。
 ヒップ・トスでカバー。カウント2。
 ベノワが腹にヘッド・バッド。
 腕を捕らえ顔に連続でパンチ。
 ヒップ・トスからカバー。カウント2。
 リーガルがドロップ・トー・ホールドで倒し顔に掌底。
 ヘッド・ロック。
 ベノワが起き上がり腕を押し上げる。
 ヘッド・ロック。
 リーガルが腹にパンチ。
 ベノワがやり返し締め続ける。
 リーガルがひざをつかせようとするも防がれる。
 ベノワがロープに振られショルダー・タックル。
 リーガルが顔に掌底。
 倒すと腕を持ったまま回転。
 背中に蹴り。
 顔に足をこすりつける。
 ニーを突き上げる。
 ベノワが蹴り。
 コーナー下チョップ。
 チョップをを打っていく。
 リーガルが体勢を入れ替えパンチ連打。
 蹴り。
 ニーを突き上げて倒す。
 ヘッド・ロック。
 その状態で顔にパンチを入れていく。
 起こそうとする。
 ベノワが腹にパンチ。
 殴り倒す。
 足をこすりつける。
 チョップ。
 ボディ・スラム。
 コーナーに上りダイビング・ヘッド・バッド。
 カバー。カウント2。
 ツームストンへ。
 リーガルが体勢を入れ替える。
 ベノワが体勢を入れ替えツームストン。
 リーガルがたまらず場外に転がり落ちる。
 ベノワがブランチャを狙う。
 リーガルがかわして自爆させる。
 リングに戻すとアッパーカート。
 コーナー上にのせると蹴りにパンチ。
 トップ・ロープに立つと腕を絡め雪崩式の投げ。
 カバーに行く。カウント2。
 腕を絡めると引っ張って前に戻しクローズラインへ。
 ベノワがかわしジャーマン。
 コーナーにもたれたリーガルにチョップ。
 ヒップ・トスを狙う。
 リーガルが防いで腕を取る。
 ベノワが戻すと前に回転させてコーナーにぶつける。
 頭を抑えるリーガルにドラゴン・スープレックスを決め1,2,3!
 ベノワの勝利!

試合結果

@パーキング・ロット・ブロウル:フィット・フィンレーvs.スティーブン・リーガル(4/29/96)
Aディーン・マレンコvs.獣神サンダー・ライガー(5/6/96)
Bエディ・ゲレロvs.リック・フレアー(5/20/96)
CUS王座トーナメント1回戦:クリス・ベノワvs.スティーブン・リーガル(12/2/96)
DTV王座戦:ウィリアム・リーガル(ch)vs.シコシス(Nitro 12/16/96)