TOPアメリカン・プロレスWCW 1996年→WCW:Slamboree-The Lethal Lottery 5/19/96

WCW:Slamboree-The Lethal Lottery 5/19/96の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間45分です。
@1回戦:レックス・ルガー、ロードウォーリアー・ホークvs.ブッカーT、ロードウォーリアー・アニマル
 ウォーリアー対決が見られるかと思いきや
 ルガーがホークと反目し結局ウォーリアーズが協力してルガーを襲撃。
 そんなこんなでダブル・カウントアウトというオチです。
 悪い試合。

A1回戦:パブリック・エネミーvs.クリス・ベノワ、ケビン・サリヴァン
 エネミーは普通のプロレスやらせたら下手ですね。
 乱闘になってましになるかと思えば何故かサリヴァンの方が押し気味。
 サリヴァンもラフ・ファイターだけどこのバランスはないですね。
 結局テーブル葬で盛り上げただけのひどい試合。

B1回戦:サージェント・クレイグ・ピットマン、スコット・スタイナーvs.リック・スタイナー、ブーティ・マン
 @みたいにパートナー対決を組んでおいて実現させない事があるけど
 このスタイナーズ対決は早いうちから実現します。
 レスリング内にアマレスの硬さがあり意表のつき合いも面白い。
 ただ他の組み合わせとの落差は大きいですね。
 最後はスタイナーズで決着つけませんが、
 最初からスタイナーズ対決を実現させてくれたのでこれはまあ仕方ないかな、という所。
 一応カットが間に合わない理由付けあってのフィニッシュですし。
 悪くない試合。
 
C1回戦:スティーブン・リーガル、デイヴ・テイラーvs.ジム・デュガン、WKウォールストリート
 デュガンが起こすUSAコールの大きさに驚き、
 ヒールと組まされたらそいつもまとめて3人倒せば良いんだろ、というデュガンの単細胞的思考に浸る。
 それだけ。
 悪い試合。

D1回戦:ディック・スレイター、アール・ロバート・イートンvs.アレックス・ライト、ディコ・インフェルノ
 汚く乱れて、どさくさにまぎれて凶器攻撃というネタ。
 そんなんでバトル・ボウル出て何するんだよ、と溜息をつかせる内容です。
 ひどい試合。
 ちなみにアールは元ボビー・イートンです。
 
E1回戦:DDP、バーバリアンvs.メング、ヒュー・モラス
 DDPを筆頭にそれぞれ積極的に動いていはいましたが、
 流れの芽を花開かせれず崩れている。
 悪い試合。

F1回戦:ビッグ・ババ、スティービー・レイvs.アイス・トレイン、スコット・ノートン
 試合構成ははなから期待してないのだからもう少し迫力ある技を・・・。
 ひどい試合。

G1回戦:エディ・ゲレロ、アーン・アンダーソンvs.リック・フレアー、ランディ・サベージ
 ゴングを待たずにアーンがサベージに襲いかかり、
 続いて入場してきたフレアーもサベージを攻撃。
 試合開始する前からカードが崩壊していますね。
 サベージにフレアーへの反撃の機会が与えられた所でどさくさの内にエディがKOされ終幕。
 エディ始めある程度テンションは高めだったけれども、このストーリーを4分で語るのは無理があり勿体無い。
 悪くない試合。
 
Hクルーザー級王座戦:ディーン・マレンコ(ch)vs.ブラッド・アームストロング
 観客が注意を払っていない事にマレンコはやや無頓着になってしまっている。
 確かにマレンコの試合運び自体本来なら
 もう少し反応を得れても良いものだけどそこで腐ってはねぇ。 
 悪くない試合。
 
I2回戦:ディック・スレーター、アール・ロバート・イートンvs.ジム・デュガン、VKウォールストリート
 前の試合はそれなりに楽しんだのだけど
 このレベル相手のデュガンを1日2回も見る気は起きない。
 ひどい試合。

J2回戦:パブリック・エネミーvs.リック・フレアー、ランディ・サベージ
 前の試合があんな内容ですからこの試合がちゃんと行われるとは思ってなかったけど、
 まさか試合前に乱闘になってエネミーが不戦勝というオチとは・・・。

K2回戦:リック・スタイナー、ブーティ・マンvs.DDP、バーバリアン
 バーバリアンは荒っぽいのではなく適当。
 DDPは前の試合程展開させる役割を務めれずで見所なし。
 ひどい試合。

LUS王座戦:コナン(ch)vs.獣神サンダー・ライガー
 ライガーが得意技をしっかりと配置しています。
 コナンは動くときにやたら無駄な効果があり、相変わらず能力に見る物はないですね。
 ライガーが動かして終盤の攻防も作りあげました。
 平均レベル。
 
Mバトル・ボウル決勝
 4チームによる激突。
 8人で基本パートナーは攻撃しないからある程度整理されています。
 しかし当時の地位でDDPが一番のスターという面子。
 わざわざこんなもののために予選からやるなよ、というレベルの攻防しか生まれません。
 悪い試合。

NWCW王座戦:ザ・ジャイアント(ch)vs.スティング
 96年とはいえスティングはベイダーと名勝負を生み出したレスラーです。
 ジャイアントの体躯を利用して利く技と利かない技を分け良いダメージ表現を見せる。
 ジャイアントも気合入っていますね。
 巨人ながら動ける事をアピールし(最近は動ける事が当たり前になっているがそれとは違う)、
 工夫をこらして変化もつけている。
 ルガーXジミー・ハートのセコンド絡みやスティンガー・スプラッシュが耐えられるシーンは不要ながら終盤も良い。
 スティングが攻守ではなく攻、ニュートラル、守の三様での一進一退を見せています。
 まあまあ良い試合。

総評
 96年にもなって失敗したネタを掘り返さないでください。
 メインはビッグ・ショーの個人物に入っても良い内容ではあるけれど。
 (執筆日:3/4/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@1回戦:レックス・ルガー、ロードウォーリアー・ホークvs.ブッカーT、ロードウォーリアー・アニマル(ダブル・カウントアウト)
A1回戦:パブリック・エネミーvs.クリス・ベノワ、ケビン・サリヴァン
B1回戦:サージェント・クレイグ・ピットマン、スコット・スタイナーvs.リック・スタイナー、ブーティ・マン
C1回戦:スティーブン・リーガル、デイヴ・テイラーvs.ジム・デュガン、WKウォールストリート
D1回戦:ディック・スレイター、アール・ロバート・イートンvs.アレックス・ライト、ディコ・インフェルノ 
E1回戦:DDP、バーバリアンvs.メング、ヒュー・モラス
F1回戦:ビッグ・ババ、スティービー・レイvs.アイス・トレイン、スコット・ノートン
G1回戦:エディ・ゲレロ、アーン・アンダーソンvs.リック・フレアー、ランディ・サベージ
Hクルーザー級王座戦:ディーン・マレンコ(ch)vs.ブラッド・アームストロング
I2回戦:ディック・スレーター、アール・ロバート・イートンvs.ジム・デュガン、VKウォールストリート
J2回戦:パブリック・エネミーvs.リック・フレアー、ランディ・サベージ(不戦勝)
K2回戦:リック・スタイナー、ブーティ・マンvs.DDP、バーバリアン
LUS王座戦:コナン(ch)vs.獣神サンダー・ライガー
Mバトル・ボウル決勝(勝者:DDP)
NWCW王座戦:ザ・ジャイアント(ch)vs.スティング