TOPアメリカン・プロレスWCW 1996年→WCW:Hog Wild 8/11/96

WCW:Hog Wild 8/11/96の分析


名勝負 なし
好勝負 クリス・ベノワvs.ディー ン・マレンコ

1,4,6試合目と素晴らしい試合が組まれています。
コンセプトはロード・ワイルドと同じ屋外で行おうという物。

@クルーザー級王座戦:レイ・ミステリオ(ch)vs.ウルティモ・ドラゴン
 屋外ならではの開放感がエネルギーを凝集させにくいのでアピールが多めでしたね。
 しかしそのかいは余り無いし、一方で細かい部分がおろそかになっている所が見られます。
 只それぞれの持ち技を丁寧に重ねた物で
 今後手合わせを重ねていくベースとしてはまずまずの内容でした。
 まあまあ良い試合。
 (執筆日:10/8/09)

Cクリス・ベノワvs.ディー ン・マレンコ
 細かい打撃で遺恨を演出した後はひたすら息の詰まりそうな攻め合い。
 敢えて技の強弱を無くしているので技巧派の代名詞、一極攻めも延長まで無し。
 それ故展開が見えにくいので一見すると退屈で、
 騒ぎたいだけの色合いが強いこのPPVの観客からは2回目の延長時にブーイングが起こっていましたね。
 しかし勝利への道筋がまったく見えない中で戦い続ける様子からは
 強靭な精神力がひしひしと伝わってくる特別な試合となっています。
 また30分近い試合時間と4試合目という事で
 ほんのりと空が赤みがかって陰が少し強くなっていって
 これがまあ情緒溢れて良い絵を生み出してます。
 「走れ、メロス」という言葉を連想させるタフ・マッチ。
 文句なしに好勝負です。
 (執筆日:10/8/09)

Dタッグ王座戦:ハーレム・ヒート(ch)vs.スタイナー・ブラザーズ
 スタイナーズの破壊力とハーレム・ヒートの黒人ならではのパワー、バネが上手く噛み合わされば面白かったのですけどね。
 ハーレム・ヒートが典型的なヒールで型に収めようとするから可能性を活かせず
 スタイナーズも単発で投げているだけと言って良い。
 もう少し早く切り上げたらまだ通用したかもしれないけど。
 少し悪い試合。
 (執筆日:5/28/10)

EUS王座戦:リック・フレアー (ch)vs.エディ・ゲレロ
 バック・ドロップが合わずにミスする場面もありましたが
 お互い今何をしているのかを理解した試合運びです。
 フレアーのコントロールと
 あくまでその中で動いて見せるエディのハイ・フライングが上手くミックスされている。
 ただ最後のフィニッシュの仕方は弱め。
 中々良い試合。
 (執筆日:12/13/09)

メイン、またしても最低最悪の試合が1つ増えました。
ジャイアントがハルク・アップするのが一応の見所か。
しかし質は期待できない中歴史的な試合となったのはせめてもの救い。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Cクリス・ベノワvs.ディー ン・マレンコ
  ベノワがいきなり脚を取って倒しマウント・パンチ。
  マレンコが体勢を入れ替えマウント・パンチ。
  蹴り。
  ベノワが殴りつけチョップ。
  マレンコがニーを入れていく。
  ベノワが蹴り。
  ロープに振りキッチン・シンク。
  ターン・バックルにぶつける。
  フォア・アームズ。
  マレンコが蹴り。
  エルボーを落としターン・バックルにぶつける。
  ブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
  ネック・ブリーカー。
  ロープに走りエルボー・ドロップからカバー。カウント2。
  チン・ロック。
  ベノワは起き上がる腹にエルボー。
  マレンコが頭部にエルボーを落とす。
  ベノワが蹴り。
  ヘッド・バッド。
  蹴りで倒す。
  起こすとターン・バックルにぶつける。
  ロープに首を押し付ける。
  レッグ・ドロップを決めカバーするもマレンコの脚がロープにかかっている。
  脚をかかえてカバー。カウント2。
  チョップ。
  ロープに振るとバック・エルボー。
  カバー。カウント2。
  両手を掴んで押し込む。
  マレンコはブリッジして耐えると跳びおきる。
  ベノワは蹴りを入れると後ろに倒れ丸め込む。
  丸め込みの応酬。
  ベノワがブリッジから起き上がりバック・スライドを狙う。
  マレンコは腕を解くと丸め込もうとする。
  ベノワが逃れジャックナイフ固め。
  マレンコがブリッジで起き上がりバック・スライド。カウント2。
  ロープに振るとヒップ・トス。
  キー・ロックを決める。
  ベノワは体を起こすとそおままマレンコを持ち上げ後ろに倒れて叩きつける。
  カバーするもカウント2。
  スナップ・スープレックスからカバー。カウント2。
  ロープに振りアブナミドル・ストレッチ。
  マレンコが外しアーム・ドラッグ。
  ベノワが先に起き上がり蹴りつける。
  スナップ・メアからチン・ロック。
  起き上がられた所を殴りつける。
  殴り合い。
  マレンコがベノワをロープに振る。
  クロス・ボディ相打ち。
  ベノワが先に起き上がり蹴りつける。
  コーナーに振り突進。
  マレンコはエプロンに出てベノワをコーナーに衝突させる。
  コーナー上から飛んでダブル・アックスへ。
  ベノワは受け止めると蹴りを入れスナップ・スープレックス。
  ダイビング・ヘッド・バッド。
  カバーするもカウント2。
  レフェリーに抗議する。
  ツームストンを狙う。
  マレンコが体勢を入れ替えツームストン。
  カバーするもカウント2。
  何度もカバー。カウント2。
  ベノワを起こすとコーナーに振ろうとする。
  振りかえされるもカウンターで蹴り。
  スリング・ショットを狙う。
  ベノワが丸め込む。カウント2。
  マレンコがフォア・アームズを叩き込んでいく。
  レフェリーに放されるもクロス・ボディを叩き込みもろとも場外に転落。
  ベノワが蹴りつけ鉄柱にぶつけようとする。
  マレンコは防ぐと逆にベノワを鉄柱にぶつける。
  リングに戻す。
  コーナーに上る。
  ベノワがマレンコを捕らえスーパープレックス。
  しかし自身も後頭部を打った様子。
  両者ダウン。
  ベノワがマレンコにボディ・スラムを決めカバー。カウント2。
  ジャーマンを狙う。
  マレンコがバックを取り返しジャーマン。カウント2。
  ベノワが不意を突いてインサイド・クレイドル。カウント2。
  ショート・レンジ・クローズラインからカバー。カウント2。
  もう1発狙う。
  マレンコが避けクローズライン。カバー。カウント2。
  フロント・スープレックスからカバー。カウント2。
  ベノワが蹴り。
  ノーザンライト・スープレックス。カウント2。
  ジャーマン。カウント2。
  残り5分。
  ボディ・スラム。
  ボストン・クラブを決める。
  ベノワは諦めて放す。
  起こしてフォア・アームズ。
  ロープに振りバック・エルボー。
  場外に逃れた所をブランチャで追撃。
  エプロンにぶつけリングに戻す。
  丸め込むもカウント2。
  ジャーマンを狙う。
  マレンコが丸め込みに切り返す。カウント2。
  ロープに振りヒップ・トスを狙う。
  マレンコが防ぎバック・スライドを狙う。
  ベノワもこらえる。
  マレンコが持っていくもカウント2。
  ベノワがマレンコをロープに振りキッチン・シンクを狙う。
  マレンコが丸め込む。カウント2。
  ベノワがカバー。カウント2。
  パワー・ボム。カウント2。
  残り1分。
  ボディ・スラム。
  コーナー上へ。
  マレンコが捕らえスーパープレックス。
  カバーするもカウントは2。
  丸め込むもカウント2。
  残り15秒。
  パワー・ボムを決めるもカウント2で時間切れ!
  両者の意向から5分延長に。
  ベノワがマレンコの背後から殴りつけバック・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  ロープに振りバック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  掟破りのテキサス・クローバー・リーフを決める。
  マレンコがタップしそうにないので諦めて放す。
  脚を蹴りつけていく。
  脚を取る。
  マレンコが延髄切り。
  殴りつけようとする。
  ベノワが避けコーナーに押し込むと頭がぶつかり両者ダウン。
  ベノワが脚を蹴りつけレッグ・ロック。
  脚にヒップ・ドロップを落として行きレッグ・ロック。
  起こそうとする。
  マレンコが丸め込みに返すもカウント2で時間切れ!
  更に5分延長。
  マレンコがサミング。
  ロープに振ろうとする。
  ベノワは振り返すとショルダー・スルー。
  蹴りかかる。
  マレンコは避けるとドラゴン・スクリュー。
  脚にエルボー・ドロップ。
  クローズラインへ。
  ベノワは避けるとドラゴン・スープレックス。カウント2。
  もう1発狙う。
  マレンコが逃れようとするもフルネルソンに戻す。
  マレンコが丸め込もうとする。
  ベノワが潰す。カウント2。
  ベノワがロープに振りドロップ・キックへ。  
  マレンコはロープに掴まって自爆させるとシャープ・シューター。
  STFに移行。
  ウーマンがロープ越しにマレンコの邪魔をする。
  マレンコがウーマンに掴みかかろうとした背後からベノワが丸め込み1,2,3!
  ベノワの勝利!

試合結果

@クルーザー級王座戦:レイ・ミステリオ(ch)vs.ウルティモ・ドラゴン
Aスコット・ノートンvs.アイス・トレイン
B敗者のバイクは破壊される:ブル中野vs.メデューサ
Cクリス・ベノワvs.ディー ン・マレンコ
Dタッグ王座 戦:ハーレム・ヒート(ch)vs.スタイナー・ブラザーズ
EUS王座戦:リック・フレアー (ch)vs.エディ・ゲレロ
Fアウトサイダーズvs.スティング、レックス・ルガー
GWCW王座戦:ザ・ジャイアント(ch)vs.ハルク・ ホーガン(新チャンピオン!)