TOPアメリカン・プロレスWCW 1996年 →WCW:Great American Bash 6/16/96

WCW:Great American Bash 6/16/96の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@スタイナー・ブラザーズvs.ファイヤー&アイス
 ファイヤー&アイスはスコット・ノートンとアイス・トレインのタッグ。
 でかいパワー・ファイターが投げ合う、のはやはり迫力がある。
 新日でもやっていますので粗の方が先立つ内容ではありません。
 オープニングの役割を果たしている。
 平均より少し上。

AUS王座戦:コナン(ch)vs.エル・ガトー
 ガトーはパット・タナカがタイガー・マスクのマスクを被った、やっつけなデビュー・レスラー。
 試合は停滞的で技でしか盛り上がっていない内容です。
 悪い試合。

BDDPvs.マーカス・バグウェル
 新人同士、拙いながら基本から逸脱することもなく。
 DDPのヒール・タッチが動きを目を引き最後にはそれなりに反応も引き出しています。
 少し悪い試合。

Cクルーザー級王座戦:ディーン・マレンコ(ch)vs.レイ・ミステリオ
 確かな上手さを持って進めていますが
 それを考えると不要な仕切りが多いし、
 場外使用時にもっと過激にできる印象を受けましたね。
 中盤ではマレンコが地味ながら渋い腕攻めを披露し追い詰めます。
 クライマックスの攻防も素晴らしい。
 手合わせして見せ方を高める余地はありますが
 ミステリオのPPVデビューでここまで出来れば御の字です。
 好勝負に少し届かず。

Dジョン・テンタvs.ビッグ・ババ
 でかい同士で”でかさ”が良さにならず。
 ババの下手なヒールや脚攻めも見るに耐えない。
 ひどい試合。

Eフォールズ・カウント・エニウェア:クリス・ベノワvs.ケビン・サリバン
 サリバンが職権を使って奥さんを奪われたベノワとの試合をブッキング。
 顔に手をかけた時に目に指を入れようとしたり、
 扉を叩きつけて頭を挟むなど私恨が暴走しています。
 その一方で受けを拒否した乱闘ではなくプロとしての領域を守っています。
 サリバンもベノワに過酷なスポット+負けブックを書かず
 コーナー上にのせたテーブルからのスーパープレックスという
 絵になるフィニッシュで寝ています。
 そしてこの試合が皮肉にもベノワにスポット・ライトを当てる結果となりましたね。
 好勝負に少し届かず。

Fスティングvs.スティーブン・リーガル
 リーガルが鋭い打撃と粘着質のサブミッションで支配。
 動かすときには動かし、スティングの良さを引き立てました。
 しかし引き立て役を超えない所がリーガルらしい。
 平均的な良試合。

G(立会人:ランディ・サベージ):リック・フレアー、アーン・アンダーソンvs.ケビン・グリーン、スティーブ・マクマイケル
 元フットボール・スターvs.ホースメン。
 出来る限り接触を少なくしてファン・マッチ的な見せ場が中心です。
 しかしそこにはしっかり展開がありますし、
 サベージがホースメンが卑怯な事をすると強制的に止めにいくのでホースメンが支配しすぎる事もありません。
 最後はホースメンがマクマイケルを買収しホースメンに迎え入れる、というサプライズ・エンディングです。
 まあまあ良い試合。

HWCW王座戦:ザ・ジャイアント(ch)vs.レックス・ルガー
 タッグ、US王座の2冠王者が挑みますが
 見所は早々と使ってしまい後はジャイアントの塩分の高い支配を。
 ルガーはトーチャー・ラックを決めるも結局潰れる、という形で
 余りにパワー・ファイターとしては致命的な試合運びでしたね。
 ひどい試合。

総評
 メインは予想通りだがそれを除けば充実している。
 しかし、そのTOP2試合が既にDVD化されているからなぁ。
 (執筆日:10/17/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Cクルーザー級王座戦:ディーン・マレンコ(ch)vs.レイ・ミステリオ
  組むとミステリオがグラウンド・ヘッド・ロック。
  グラウンド・ヘッド・シザースに返され跳ね除ける。
  仕切りなおし。
  マレンコが腕を取る。
  ミステリオが前転から脚を払いカバー。
  マレンコがすぐ返す。
  仕切りなおし。
  ミステリオが腕を取る。
  マレンコが前転から取り返す。
  ミステリオは前転すると蹴り飛ばす。
  両者跳びおきる。
  マレンコがドロップ・トー・ホールドで倒しヘッド・ロック。
  ミステリオは起き上がるとロープに逃れる。
  組むとミステリオがヘッド・ロック。
  ロープに走る。
  巴投げを狙ったマレンコを飛び越える。
  ロープに走る。
  バック・エルボー。
  飛びつきアーム・ドラッグ。
  マレンコは場外に出る。
  エプロンに上がるとショルダー・タックル。
  ターン・バックルにぶつけようとする。
  ミステリオは防ぐと逆にターン・バックルにぶつける。
  三角跳びドロップ・キックで落とす。
  マレンコがリングに戻る。
  ナックル・ロック。
  マレンコが押し込む。
  ミステリオが五分に戻し蹴り。
  後ろに倒れ腹に足を当てる。
  飛び上がって肩に乗りサンセット・フリップ。
  マレンコは逃れるとスリング・ショットで落とす。
  スライディングで出るも同時にミステリオがリングに戻る。
  ナックル・ロック。
  マレンコは脚で切ると後ろに倒れ腕を蹴り飛ばす。
  ハンマー・ロックからボディ・スラム。
  腕折。
  アーム・ロックを決め倒す。
  腕にニーを落とす。
  ミステリオがロープに脚をかけ場外に逃れる。
  マレンコが後を追う。
  ミステリオの腕を柵に絡めて蹴り飛ばす。
  リングに戻す。
  ロープに走ると腕を蹴り飛ばす。
  リスト・ロック。
  ミステリオはコーナーに駆け上がりドロップ・キック。
  コーナーに振るとハリケーン・ラナを狙う。
  マレンコは跳ね除けるとクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  アーム・ロック。
  起き上がったミステリオの腕をロープに絡ませドロップ・キック。
  腕をエプロンに出すとエルボーを叩きつける。
  ハンマー・ロックからバック・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  スナップ・メアを決めると首4の字。
  腕も取る。
  起こすとハンマー・ロックを決めた状態でノーザンライト。
  カバーするもカウント2。
  ロープに振る。
  ミステリオがセカンド・ロープに乗る。
  ムーンサルトで裏に回りドロップ・キック。
  マレンコが先に体勢を立て直しアーム・ロック。
  腕への古式インディアン・デスロック。
  アーム・ロックをかけなおす。
  ロメロ・スペシャル。
  後ろにそらしブリッジ。カウントは2。
  ロープに走りストンピング。
  ハンマー・ロックを決めると回転して倒す。
  キー・ロック。
  バック・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  バタフライ・スープレックスからカバー。
  カウント2で返されるもすぐアーム・ロック。
  起き上がられた所で腕折。
  腕にエルボーを落としてグラウンドに倒すとアーム・ロック。
  ミステリオがロープに脚をかける。
  ミステリオをロープに振る。
  オコーナー・ロールを狙おうとする。
  ミステリオが体勢を低くしてマレンコを落とす。
  エプロンに上がってきたマレンコにフォア・アームズを叩き込む。
  ロープに走るとスライディングで脚を蹴りつけて落とす。
  ロープ越しに蹴り。
  そしてスプリングボード式トペ・アトミコ。
  リングに戻すとエプロンに上がる。
  スプリングボード式ドロップ・キック。
  カバーするもカウント2。
  パワー・ボムの体勢からフェイス・バスターを狙う。
  ミステリオがヒップ・ドロップで潰す。
  マレンコが体勢を入れ替えようとする。
  ミステリオは逃れるとジャックナイフ固め。カウント2。
  ロープに振ろうとする。
  振り返されるも一回転してエプロンに出る。
  近づいてきたマレンコにフォア・アームズ。
  スプリングボード式ハリケーン・ラナ。カウントは2。
  ミステリオがコーナーのマレンコにチョップ。
  コーナーに振り突進。
  マレンコがカウンターでショルダー・スルー。
  ミステリオは着地するとショルダー・ブロック。
  コーナー上へ。
  マレンコが殴りつけコーナー上へ。
  ミステリオもニーを叩き込む。
  そして雪崩式ハリケーン・ラナ。
  ロープに振ろうとする。
  マレンコが振り返しバック・ブリーカーを狙う。
  ミステリオがボディ・プレスに潰す。カウント2。
  コーナーに振り肩車される状態に。
  反転した所をマレンコがパワー・ボムに切り返す。
  ロープに脚をかけ1,2,3!
  マレンコの防衛!


Eフォールズ・カウント・エニウェア:クリス・ベノワvs.ケビン・サリバン
  サリバンの入場中に背後からベノワが襲いかかる。
  殴り合いからサリバンがベノワをエプロン、鉄階段にぶつける。
  ベノワがチョップを浴びせる。  
  蹴り殴りつける。
  サリバンがベノワを柵にもたれさせ張り手。
  ベノワはチョップで応じる。
  サリバンはサミングを決めると柵に叩きつけ外に出す。
  観客席で戦う。
  椅子を取ろうとするも防ぎあう。
  サリバンがパイル・ドライバーを狙う。
  防いで拳を叩き込む。
  ベノワが殴りつける。
  サリバンが顔に手をかける。
  殴り合い。
  階段を上ってイク。
  ベノワを壁にぶつける。
  廊下に出るとトイレに入る。
  個室トイレの扉を叩きつけ壁に叩きつける。
  扉を叩きつけ頭部を挟む。
  ダブル・ストンプ。
  腹を蹴り上げる。
  起こす。
  ベノワが殴りつけてイク。
  サリバンがサミング。
  便器に頭をつけようとする。
  ベノワはサミングで防ぐと扉を叩きつけて挟み壁にぶつける。
  殴り合い。
  サリバンがベノワを壁にぶつけ開きの扉に叩きつける。
  トイレットペーパーの入った袋を叩きつける。
  ゴミ箱を叩きつける。
  ベノワがタイツを掴んでサリバンを壁にぶつける。
  ゴミ箱をぶつけ壁にぶつける。
  殴りつけてイク。
  サリバンが殴り返し殴り合い。
  サリバンが押し勝ち会場に戻る。
  ベノワをステップから落とした様子。
  ベノワがサリバンを殴りつけてイク。
  サリバンは殴り返すと柵をまたぐように持ち上げて落とす。
  殴りつけて柵の内へ。
  ベノワを鉄階段に叩きつける。
  椅子を投げつける。
  ベノワは避けると蹴り。
  柵をまたぐように落とす。
  リング下を覗く。
  すぐには見つからなかったようでサリバンを蹴りつけると振って柵にぶつける。
  リング下からテーブルを取り出す。
  近づいてきたサリバンにぶつけチョップ。
  テーブルをリングに入れるとコーナーに立てる。
  入ってきたサリバンを蹴りつけるとテーブルのほうに振ろうとする。
  サリバンが振り返しベノワをテーブルにぶつける。
  ロープに走り飛び掛るも避けられテーブルに激突。
  ベノワはテーブルをコーナー上にのせる。
  サリバンに突進。
  サリバンはショルダー・スルーでテーブルの上にのせる。
  コーナー上へ。
  ベノワが殴りつけテーブル上からのスーパープレックス。
  カバーし1,2,3!
  ベノワの勝利!
  ベノワがマウント・パンチ。
  アーンが引き離して胸を突く。
  サリバンを助けるのかと思いきや俺も混ぜろということらしく2人で蹴りまくる。
  メングらがサリバンを助けに現れると早々に退散。

試合結果

@スタイナー・ブラザーズvs.ファイヤー&アイス
AUS王座戦:コナン(ch)vs.エル・ガトー
BDDPvs.マーカス・バグウェル
Cクルーザー級王座戦:ディーン・マレンコ(ch)vs.レイ・ミステリオ
Dジョン・テンタvs.ビッグ・ババ
Eフォールズ・カウント・エニウェア:クリス・ベノワvs.ケビン・サリバン
Fスティングvs.スティーブン・リーガル
G(立会人:ランディ・サベージ):リック・フレアー、アーン・アンダーソンvs.ケビン・グリーン、スティーブ・マクマイケル
HWCW王座戦:ザ・ジャイアント(ch)vs.レックス・ルガー