TOPアメリカン・プロレスTNA TV Matches →Impact Wrestling:TV Matches 2020

Impact Wrestling:TV Matches 2020の分析


名勝負 なし
好勝負 TJP vs.ヴァイキンゴ(Impact Wrestling 2/4/20)

Impact世界ヘビー級王座戦:エリック・ヤング(ch)vs.エディ・エドワード(Victory Road 10/3/20)

@TJP vs.ヴァイキンゴ(Impact Wrestling 2/4/20)
 ロックしたまま逆立ちして張り手を打ち合ったと思ったら
 蹴りをかわし合う演舞を見せてくれます。
 
 ヴァイキンゴの切れ味鋭いムーブに盛り上がりつつ、
 TJPも若さ特有の勢いはないものの
 曲者変幻ムーブに円熟味の加わった綺麗なムーブで応酬。

 中盤、相同性に無理やり押し込んで
 試合を作っている感はあるものの
 キャリア差関係なく積極的な交流で
 米墨の化学反応に酔いしれましたね。

 ヴァイキンゴも加わると 
 Impactは更に面白くなりますね。
 このカードも王座戦で再び見たい。

 ぎりぎり好勝負。 
 (執筆日:2/?/20)

Aノックアウト王座戦、30分アイアン・マン・マッチ:デオナ・パラッツォ(ch)vs.ジョダイン・グレイス(Emergence 8/25/20)
 ジョダインがオーソドックスなレスリングで押し、
 デオナが打撃で切ろうとする形で
 せめぎ合いをしっかり表現できていますね。

 攻防のチェーンが一瞬止まり、スムーズと言い切れない所が少し惜しいですが。

 ジョダインのコーナーへのアイリッシュ・ウィップでの腰攻め、
 デオナが腕攻め、と明確な展開付けがされていますが、。
 感情、表情が付随している事こそ
 この2人の試合の良さですね。

 終盤は投打締バランスよく使い分けた攻防で白熱。

 力を尽くした内容ではありますが、
 CMカットにより放送時間は約21分。
 そして無観客で、リアルタイムの時間表示もなし。

 CMで時間を水増ししているのでは、とまでは言わないものの
 一般的な20分という一つの水準の試合時間から
 30分に向けてどう壁を乗り越えていくか、という課題の実感がなかった。

 中々良い試合。
 (執筆日:9/?/20)

BImpact世界ヘビー級王座戦:エリック・ヤング(ch)vs.エディ・エドワード(Victory Road 10/3/20)
 ベテランらしく足を使って場を移しながら
 打撃の重みと攻防の変転を描きます。

 エディのトペでヤングが流血するアクシデントもありましたが
 遺恨戦のこのカードからしたら追い風です。

 一進一退テンポ第一主義で押すので少し印象に残りにくいデメリットもありますが、
 ヤングが脚攻めを開始するとヤングの間、エディの表現が発揮され改善。

 ただ、それがアクションの質に直結していない所もあり
 その微妙な感覚のズレは無観客の影響でしょうか。

 終盤はハイ・インパクト技の攻防。
 脚攻め、靴が脱げるネタを絡めて盤石にまとめあげました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:10/?/20)

Cノックアウツ王座戦、ノーDQ:スー・ヤン(ch)vs.デオナ・パラッツォ)(Turning Point 11/14/20)
 それぞれ得意な領域で主導権。
 
 形式上、凶器を混ぜながら試合を運びますが、
 丁寧に一進一退する意識は変わっていないですね。

 凶器散らかっている中でデオナは上手く手攻めを織り交ぜていますし、
 様々なことを場面転換しながら行っている割に
 とっちらかずにまとまっている印象があります。

 ただ今回もまた観客の熱量を受ければもっとより良い抑揚がついたはず。
 Impactは今なお良い意味でTVプロレスを維持しているので
 早く観客を入れるようになれると良いですね

 中々良い試合。

Dラスカルズ・フェアウェル・マッチ:リッチ・スワン、トレイ・ミゲルvs.ラスカルズ(Impact Wrestling 11/17/20)
 試合前に4人でダンス。
 フェアウェルということで敵対心はなく和やかに
 別れを惜しむように攻防を重ねていきます。

 試合時間は12分と短めですが、
 その中で4人のやるべきことをやって
 派手なタッグ・スポットも十二分にありました。

 中でもデズが感傷的な間と共に受け身の力の抜き方も良く目立っていましたね。

 中々良い試合。

EImpact世界王座戦:リッチ・スワン(ch)vs.クリス・ベイ(Final Resolution 12/12/20)
 黒人のばねのある演舞で掴みます。
 
 ベイは受けの意識が弱いものの
 今のスワンなら単独で試合を運ぶことができます。

 そしてベイはその分自分のターンになった時に良い腰攻めを見せていましたね。
 スワンが前面に立って引っ張らなくても成立する良い試合運びでした。

 ベイのターンで一定時間稼げるのは大きく、
 安定感のあるロング・マッチになっています。

 それぞれ見どころをしっかり持って一進一退。
 技に独り歩きさせずにまとめあげました。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@TJP vs.ヴァイキンゴ(Impact Wrestling 2/4/20)
Aノックアウト王座戦、30分アイアン・マン・マッチ:デオナ・パラッツォ(ch)vs.ジョダイン・グレイス(2-1)(Emergence 8/25/20)
BImpact世界ヘビー級王座戦:エリック・ヤング(ch)vs.エディ・エドワード(Victory Road 10/3/20)
Cノックアウツ王座戦、ノーDQ:スー・ヤン(ch)vs.デオナ・パラッツォ(新チャンピオン!)(Turning Point 11/14/20)
Dラスカルズ・フェアウェル・マッチ:リッチ・スワン、トレイ・ミゲルvs.ラスカルズ(Impact Wrestling 11/17/20)
EImpact世界王座戦:リッチ・スワン(ch)vs.クリス・ベイ(Final Resolution 12/12/20)