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Memphis Wrestling:Memphis Mainstaysの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約3時間25分です。

Austin Idol
@王座戦:テリー・テイラー(ch)vs.オースチン・アイドル
 アイドルは足取りがいまいちですね。
 しかしその大仰なアクションは良く
 今回のようにベビーフェイス/ヒールの関係性にはまると
 そこそこ魅力的な内容となるようです。
 悪くない試合。
 試合後アイドルは介入返しをしてきたロウラーを襲撃。

Aジェリー・ロウラーvs.オースチン・アイドル
 という事でこの試合。
 アイドルはロウラーの拳に対し大袈裟に受身を取るけどそれだけ。
 受けはないし、そこからの反撃も見るものはない。
 流れが出来なければ単発でグダグダになるのは自明の理。
 救いようのない状況で最後はセコンドが乱入してのDQフィニッシュ。
 ひどい試合です。

Bオースチン・アイドルvs.ジェリー・ロウラー
 前回と同じ煽りだけで、
 試合の中にストーリー展開が見られません。
 ロウラーVerハルク・アップも唐突で、
 最後はロープ・ブレイク見逃しで決着。
 これまたひどい試合です。

Cサウザン・ヘビー級王座戦:ダッチ・マンテル(ch)vs.ジェリー・ロウラー(3/1/82)
 (カットあり)  
 打撃主体ながらお互いそのダメージ設定がちゃんと出来ていない。
 こういうタイプの試合内容では間を上手く取らないと魅せれないですね。
 凡庸な内容で、少し悪い試合。

Dジェリー・ロウラーvs.ダッチ・マンテル
 先ほどと違い鉄柱や凶器攻撃を使います。
 その点でダメージ設定の問題は表に出てこない。
 しかし前の試合を上回ったかというと
 ヒートする前に場外で両リンという結末を迎えてしまうので否。
 少し悪い試合です。

Eルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラーvs.ダッチ・マンテル
 メンフィス・レスリングの十八番の決着形式ですが行われている場所はTVスタジオ。
 結局終盤になった所がマンテルがこんなの止めようぜ、と泣き言を言い始めます。
 そしてインタビューばりの長いマイクのやり取りをした後で、
 マンテルが奇襲して沈め、自分で3カウントを叩く、という結末でした。
 この抗争では珍しく中盤の位置づけで行われたようですね。
 まあそれはともかくとして試合内容は前の2試合より改善している。
 ロウラーの拳が冴え、走りながらの拳が見せ場として増えていますし、
 マンテルも良いリアクションで拳を受けながら、
 レスリングで押さえ込んでの挑発を交えるのでワン・パターン化を防止できている。
 平均レベルです。

Fサウザン・ヘビー級王座戦、ノーDQ:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ダッチ・マンテル(3/22/82)
 ロウラーがかなり気合の入った拳を見せています。
 マンテルが受けから拳にシフトし中盤へ。
 脚へのサブミッションを織り交ぜますがこれは失敗で完全に停滞しています。
 展開に気を払うより相手への遺恨を優先させても良かったですね。
 その後も構築に気を使いすぎな印象を受けました。
 ロウラー反撃への流れはタイミングばっちしとはいかなかったが、
 ロウラーの素晴らしい拳で強引に盛り上げてまとめあげました。
 平均的な良試合。

Gサウザン・ヘビー級王座戦、バーブド・ワイヤー・マッチ:ダッチ・マンテル(ch)vs.ジェリー・ロウラー(3/29/82)
 ロープの外に有刺鉄線が張り巡らされた形式です。
 この時代においても最初はレスリングを絡ませながら
 有刺鉄線への押し込みが見せ場となっています。
 只いつもの拳と違い、有刺鉄線は押し付けるだけ、
 静の魅せ方を必要とするものです。
 その魅せ方が2人とも十分ではないし、
 何よりカメラが中距離固定ってのが痛い。
 しかしいつもとは違う風景をもたらし
 分かりやすい展開付けになっているので狙いとしては成功といえるか。
 中盤からは遺恨戦らしいじくじくとした攻め合い。
 多少雑な間はありますが、
 南部プロレスならではの拳を武器とした戦いは魅力的です。
 中々良い試合。

Hバウンティ・ハンターズvs.トミー・リッチ、ビル・ダンディー
 (カットあり)
 予定されていたダンディーが姿を現さず
 1対2の形式で試合は進んでいきます。
 しかしそのシチュエーション云々抜きにしても
 精度が低過ぎて見るのに忍耐がいります。
 ダンディーが駆けつけた際には大いに盛り上がりましたが、
 それが試合全体のクオリティと結び付けられるような技術、構築がこの試合にはない。
 悪い試合。

@CWAタッグ王座戦:オースチン・アイドル、ダッチ・マンテル(ch)vs.トミー・リッチ、ビル・ダンディー
 アイドルは相変わらず合わせにくい動き。
 マンテルは相手をダウンさせるための打撃が良い。
 リッチは序盤のヘッド・ロックなどの基本技で押さえ込む展開に
 一役買っているが基本以上のものでパッとしないですね。
 ダンディーはこの中で一番良い。
 良く相手を見ているので、ダンディーの孤立シーンは白熱しましたね。
 平均レベル。

Aトミー・リッチvs.ジプシー・ジョー
 TVスタジオという事でか
 ジョーが低レベルなレスリングを見せています。
 リッチも想像以上に何もせず、
 何が面白いのか、と見るほうを置いてけぼりにする内容でしかありませんでした。
 ひどい試合。

総評
 ロウラーvs.マンテルはMemphisの中で名高い抗争なのだけど
 個人的にはロウラーvs.ダンディーに遥かに及ばない印象を受けましたね。
 (執筆日:3/12/10)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@王座戦:テリー・テイラー(ch)vs.オースチン・アイドル
Aジェリー・ロウラーvs.オースチン・アイドル(DQ)
Bオースチン・アイドルvs.ジェリー・ロウラー
Cサウザン・ヘビー級王座戦:ダッチ・マンテル(ch)vs.ジェリー・ロウラー(新チャンピオン!)(3/1/82)
Dジェリー・ロウラーvs.ダッチ・マンテル(両者リングアウト)
Eルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラーvs.ダッチ・マンテル
Fサウザン・ヘビー級王座戦、ノーDQ:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ダッチ・マンテル(新チャンピオン!)(3/22/82)
Gサウザン・ヘビー級王座戦、バーブド・ワイヤー・マッチ:ダッチ・マンテル(ch)vs.ジェリー・ロウラー(新チャンピオン!)(3/29/82)
Hバウンティ・ハンターズvs.トミー・リッチ、ビル・ダンディー
@CWAタッグ王座戦:オースチン・アイドル、ダッチ・マンテル(ch)vs.トミー・リッチ、ビル・ダンディー(新チャンピオン!)
Aトミー・リッチvs.ジプシー・ジョー