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Memphis Wrestling:The Best of Jerry Lawler versus Bill Dundeeの分析


名勝負 なし
好勝負 サウザン王座戦、ルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ビル・ダンディー(6/6/83)

サウザン王座戦、ルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ビル・ダンディー(12/30/85)

1枚、約3時間です。

司会者を挟んでダンディーとロウラーがどっちが上かを討論。
所々で他のレスラーが録画映像でコメントを挟む。
実際にリングで戦おうという事になるもダンディーは椅子をぶつけられてすぐにやる気をなくす。
この週は試合を全てキャンセルし90分間ぶっ通しで(!)この討論をやっていたそうです。
ここでは40分程収録。

@サウザン王座戦、ルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ビル・ダンディー(6/6/83)
 (1,2回カットあり)
 若干直接観客に働きかけるアピール系の動きもありますが
 その打撃は鋭く、試合にもスピード感のある乱戦です。
 上手く引き込んで一進一退を行っており
 要所で拳の見せ場を配置しています。
 ただ上手さが試合を小さくまとめている所がありますね。
 必ずどちらかが受けに回っており
 ニュートラルで殴りあう場面がないのが物足りないし、
 最後も綺麗に締まるけれどタックルを始める意図が不鮮明です。
 ぎりぎり好勝負。
 試合後リングサイドで見守っていたレスラーがリングに上がってロウラーを祝福したのは素晴らしい絵になっていました。

Aルーザー・リーブス・タウン:ビル・ダンディーvs.スティーブ・カーン(?/?/84)
 (ハイライト)
 特に言う事はなく。

Bサウザン王座戦、ルーザー・リーブス・タウン:エディ・ギルバート(ch)vs.ジェリー・ロウラー(2/11/85)
 (ハイライト)
 いきなりパイル・ドライバーが決まるので
 ハイライトでもダラダラ感が半端ない。
 フィニッシュも弱い。
 退屈でした。

ダンディーが挑発してロウラーに王座戦を承諾させる。
Cサウザン王座戦:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ビル・ダンディー(10/19/85)
 それぞれ拳を打ち込みながら一進一退を演じます。
 スタジオ収録ということでライト・テイストですが
 パイル・ドライバーを狙ったり、喉に突きを入れたりと
 抗争しているならではのえぐさも所々で見られます。
 ちゃんと流れは作られている内容ですが試合前後のやり取り含めた
 プロモとして素晴らしい、と評価すべきもの。
 プロモ込でまあまあ良い試合。
 怒り心頭のロウラーはダンディー自慢のビンクのスポートカーをバットで叩き壊すぞ、と脅して再戦を取りつけます。

 しかし相当ショックだったようで自宅近くで泥酔している所が発見される。

 トージョー・ヤマモトとハワイアン・フレッシュがダンディーに取引を持ち欠ける。
 試合が出来ないヤマモトの代わりにダンディーがタッグ・パートナーになり、フレッシュがロウラーと戦う、という物。
 ダンディーは一笑にふしながらもサインする。
 その試合ですがダンディーが実況席のジェリー・ジェレットに襲いかかると
 ダンディー、フレッシュ、ヤマモトvs.ダンディー、シーファーダーズで乱闘が勃発。
 ファビュラス・ワンズが現れ一掃。
 良く分からないスキットでした。
 
 ジェリーとダンディーが意気込みを語る。ダンディーは自分の髪に加え奥さんも賭ける事に。

Dサウザン王座戦、ルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ビル・ダンディー(12/30/85)
 (2回カット)
 奥さんを賭けるなんてゴールダストを思い出します。
 しかしこういう馬鹿げた筋書きがオリジナルは80年代の雰囲気と相まって上手く作用している事が多いですね。
 だからこそ使いまわされているんでしょうけど。
 またプロモでは確認できませんでしたが
 ロウラーが眼を攻撃されたようで眼帯を付けている設定もついています。
 この結果試合前半の内容はなんとロウラーの攻め0%!
 ひたすらダンディーがジャブを中心に打撃を打ち込んでいきます。
 良くもまぁダンディーは集中力を切らさずロウラーに小さな変化をつけながら攻撃し続けましたね。
 今回は観客に直接働きかけるような動きもなくその忍耐力には感心しました。
 ロウラーもメンフィスの絶対王者にふさわしい
 カリスマっぷりで観客を惹きつけましたね。
 特に2つの変調ハルク・アップ的な表現が素晴らしい。
 メンフィス・レスリング#1の試合。
 文句なしに好勝負。

Eルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラーvs.ビル・ダンディー(7/14/86)
 (1回カットあり)
 マウントで体勢を入れ替えあう等
 @で言ったニュートラルでのヒートしたシーンが見られますね。
 ダンディーがテーブルにぶつけたり手を踏んだりと
 幅を持たせたヒールとしての攻撃を行っています。
 煽りと甚振りの組み合わせが良かったですね。
 ただある程度ゆとりがあるのでこれならジェリーはもう少し細かい反撃を入れても良かったかもしれません。
 終盤はレフェリー気絶やハルク・アップ的なクライマックス、
 殴り合い、ブーツ攻撃、ロー・ブローと盛り上がる要素をてんこ盛り。
 見方を変えれば手抜きとも取れなくもないですが良い締めでした。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

特典として以下を収録。
ロウラーvs.サベージの抗争の紹介。
ロウラーvs.ダンディーの裁判スキット。
@(レフェリー:ジミー・ヴァリアント):ジェリー・ロウラーvs.ビル・ダンディー(10/?/05)
 そんなに年齢的な状態に左右されるカードではないように思いますが
 やっぱり抗争の積み重ねや年齢的な張りにも左右されるようで
 他のレジェンズ・マッチと同じ盛り上げだけはする、という物に。
 悪い試合。

総評
 スタイルは偏っていますが
 Memphis Wrestling史上最高の抗争だけに面白い。
 欲を言えば字幕が欲しいですがWWEがキングの個人物を作っても日本語版は厳しいか。
 それはともかくシリーズを予想以上に長く作り続けているHighspotsに拍手ですね。
 (執筆日:3/12/10)

注目試合の詳細

Dサウザン王座戦、ルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ビル・ダンディー(12/30/85)
  レフェリーがジェリーを落ち着かせようとしている。
  レフェリー越しにビルがパンチ。
  近づいてきたジェリーにジャブ。
  ジャブ。
  パンチ。
  パンチ。
  殴り倒す。
  パンチを打ち下ろす。
  起こすと殴り倒す。
  起こすとパンチ。
  コーナーで崩れるジェリーに蹴り。
  起こして殴り倒す。
  カバー。カウント2。
  殴りつけ蹴り。
  起こすとエルボーを打ちおろす。
  カバー。カウント2。
  パンチ。
  パンチ。
  顔に手をかける。
  注意してきたレフェリーを殴り倒す。
  ジェリーに左右のパンチ。
  カバーするもレフェリーは先程のダメージでふらついている。
  ビルはしっかり仕事しろ、とはたいてカバー。カウント2。
  ジェリーの顔に手を賭ける。
  起き上がったジェリーがパンチを放つも距離感が合ってないようでビルが簡単に避ける。
  ビルが左右のパンチを入れて倒す。
  エルボー・ドロップでカバー。カウント2。
  起き上がったジェリーを殴り倒す。
  ウォークでアピール。
  打ってみろと挑発しジェリーのパンチを避けていく。
  ビルがタックルで倒す。
  殴り倒す。
  右目の辺りに蹴り。
  顔に手をかける。
  背後に隠れると気づいたジェリーを殴り倒す。
  カバー。カウント2。
  起こして顔にパンチ。
  殴りつける。
  ヘッド・バッド。
  パンチ。
  パンチ。
  パンチ。
  頭部を蹴り飛ばす。
  カバー。カウント2。
  ヘッド・バッド。
  ダブル・ストンプ。
  カバー。カウント2。
  (カット)
  セカンド・ロープからニー・ドロップ。
  カバー。カウント2。
  ターン・バックルにぶつける。
  背後に隠れ振り向いたジェリーを殴りつける。
  左右のパンチを入れて殴り倒す。
  カバーするもジェリーの脚がロープにかかる。
  セカンド・ロープからフィスト・ドロップ。
  頭部を踏みつけていく。
  噛みつく。
  起こしてジャブを入れていく。
  殴り倒す。
  蹴りつける。
  起こそうとする。
  ジェリーがパンチ。
  ビルがジェリーを突き飛ばす。
  トップ・ロープからダブル・アックス。
  カバー。カウント2。
  殴りつける。
  背後に隠れジャブを入れていく。
  噛みつく。
  パンチ。
  ジャブ。
  背後からパンチ。
  パンチを打っていく。
  ジェリーは起き上がるもふらふら。
  ビルがヘッド・バッド。
  ジェリーはふらついてロープにもたれるもその反動を使ってパンチ。
  ビルが先に起き上がり蹴り。
  しかし崩れる。
  (カット) 
  場外でジェリーがビルをテーブルにぶつける。
  リングに戻り場外カウントをレフェリーと一緒に数える。
  ビルがカウント8でリングに戻るもすぐ出る。 
  ジェリーは場外に下りると殴りつける。
  観客席の方へ行く。
  階段を上っていく。
  ジェリーが殴りつける。
  ビルが殴り返すとジェリーは手すりを乗り越えて地面に転落する。
  ビルはレフェリーを連れてリングに戻る。
  ジェリーがリングに入ろうとする。
  ビルがスライディング・キック。
  場外に下りるとテーブルにたたきつける。
  両者同時にパンチ。
  ビルが殴りつけ鉄柱にぶつける。
  リングに戻る。
  ジェリーもリングに戻る。
  ビルがジェリーにパンチを打ち込んでいく。
  しかしジェリーはもっと打ってみろと迫る。
  ジェリーは型紐を外す。
  ジェリーがパンチ。
  パンチ。
  パンチ。
  振り向かせて殴り倒す。
  起き上がるとビルを殴りつける。
  ビルが崩れる。
  ジェリーがフィスト・ドロップ。
  ダウンするビルの頭部に拳を連打。
  起こすと助走を取って殴り飛ばす。
  ビルがセコンドから指金具を受け取っている。
  近づいてきたジェリーにパンチ。
  カバーし1,2,3!
  ビルが新チャンピオンに!

試合結果

@サウザン王座戦、ルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ビル・ダンディー(6/6/83)
Aルーザー・リーブス・タウン:ビル・ダンディーvs.スティーブ・カーン(?/?/84)
Bサウザン王座戦、ルーザー・リーブス・タウン:エディ・ギルバート(ch)vs.ジェリー・ロウラー(新チャンピオン!)(2/11/85)
Cサウザン王座戦:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ビル・ダンディー(新チャンピオン!)(10/19/85)
Dサウザン王座戦、ルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラー(ch)vs.ビル・ダンディー(新チャンピオン!)(12/30/85)
Eルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラーvs.ビル・ダンディー(7/14/86)
@(レフェリー:ジミー・ヴァリアント):ジェリー・ロウラーvs.ビル・ダンディー(10/?/05)