Memphis Wrestling:Jerry Lawler versus The Championsの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | NWA王座戦:ハーリー・レイス(ch)vs.ジェリー・ロウラー(?/?/77) |
1枚、約3時間35分です。
@サウザン・ヘビー級王座戦:ジャック・ブリスコ(ch)vs.ジェリー・ロウラー(8/19/76)
ハイライトで6分ぐらいしか収録されていないのでノー・コメント。
ANWA王座戦:ハーリー・レイス(ch)vs.ジェリー・ロウラー(?/?/77)
(2回映像が切れますが、その短さからいって編集ではなく映像の問題だと思われます)
さてこの試合はフルタイム戦になります。
まずはレイス特有のボディ・スラムを絡めた
ダイナミックなグラウンド・ヘッド・ロック構築をロウラーにさせます。
型の中で組み合わせ、回数を変える事で独創性、変化を生み出していますね。
その後場外、拳、疲労、焦りを持ち込んでいく事で
同じ行動、例えばグラウンド・ヘッド・ロックにしても違う意味合いを出してくる。
素晴らしい技術です。
惜しい点を挙げるなら、もう少し時間を取り展開を後半にずらしても良いですね。
終盤がヘッド・バッド・ドロップのVer含めた成否自体で動くのは深みが薄れましたね。
またロウラーもキャリアが足りない故の焦りを試合に含んでいたとはいえ
その拳はもっと反撃という形で出した方が盛り上がったでしょうね。
まだ観客へのアンテナは十分に磨かれていないですね。
課題はあるもののレイスの特異的悠然さは
そういう欠点も包み込んで60分という長さにおいても疲れを感じさせない。
ロウラーのキャリア・メイキングとなったであろう素晴らしい試合です。
ぎりぎり好勝負。
BAWA王座戦:ニック・ボックウィンクル(ch)vs.ジェリー・ロウラー(10/25/82)
スローながらじっくりと見せるレスリング。
ニックの特色である粘着性が良く現れていますね。
その後のニックのヒール王者としての王道ファイトと
地元の利を活かしたジェリーの観客の乗せ方は鉄板物。
最後は反則を取られますが
その前に反則を取られるのでは、と冷や冷やさせ、
ジェリーのマシンガン・パンチで熱狂させて心配を忘却させているのがにくい。
完成された内容で、好勝負に少し届かず。
(執筆日:12/10/09)
CAWA王座戦:リック・マーテル(ch)vs.ジェリー・ロウラー(10/25/88)
序盤はロウラーが丸め込んで油断したマーテルに大仰なリアクションを取らせるも
こういうレスリング・ムーブは下手で不細工ですね。
マーテルがロウラーに負けず劣らずの鋭い拳を放つと脚攻めで支配。
展開さえあればその中で大きな波が作れるから、と
そのシーンの中で受け手は余り動いていませんね。
しかし一般的なレベルよりも上にある事は確かで、
いつもより時間が長い事もあって特別っぽい印象は生み出されている。
最後はレフェリー気絶を絡めて幻の王座奪取を演出し盛り上げました。
平均的な良試合。
DAWA王座戦:カート・ヘニング(ch)vs.ジェリー・ロウラー(5/9/88)
コミカル・マッチっぽく2人共が大きく受けるので微妙な雰囲気に。
またロウラーは何もせず受け続けるけど
こうなるとヘニングのように理で入る側としては何で何もやり返してこないんだ、と混乱しかみ合いません。
これまでのようにDQになりそうな予兆はなく
あっさりとコーナーへのスリング・ショットで王座交代してしまいます。
悪い試合。
総評
メンフィスと言えば乱戦スタイルがほとんどですが
その中でも珍しいレスリング・マッチの素晴らしい試合が収録されていて必見。
ロウラーvs.レイスは77年のMOTYですよ。
(執筆日:7/12/10)
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
ANWA王座戦:ハーリー・レイス(ch)vs.ジェリー・ロウラー握手を交わす。
組むとレイスがヘッド・ロック。
ロウラーはロープに振るとテーズ・プレス。カウント2。
グラウンド・ヘッド・ロック。
レイスは起き上がるとロープに振り伏せる。
ロウラーは飛び越えて止まるとボディ・スラム。
グラウンド・ヘッド・ロック。
起き上がろうとするレイスを倒す。
起き上がろうとするレイスをマットに叩きつけ締め続ける。
レイスは起き上がるとロープに押し込む。
離れずニー。
ガット・レンチ・スープレックスを狙う。
ロウラーが逆にガット・レンチ・スープレックス。
グラウンド・ヘッド・ロック。
レイスは両肩をつけにいくもロウラーは放さずカウント2で返す。
レイスは起き上がるとロープに振りリープ・フロッグへ。
ロウラーは潜るとボディ・スラム。
グラウンド・ヘッド・ロック。
起き上がろうとしたレイスをマットに叩きつける。
レイスは両肩をつけにいくもロウラーは放さずカウント2で返す。
レイスは起き上がるとロープに振りヒップ・トス。
ロープに走る。
ロウラーがカウンターでショルダー・スルー。
ニー・ドロップを決めカバー。カウント2。
ボディ・スラム。
グラウンド・ヘッド・ロック。
10分経過。
レイスは起き上がると腹にパンチ。
放さないレイスをロープに押し込むと顔にヘッド・バッド。
倒れたロウラーにニー・ドロップ。
ヘッド・バッド・ドロップへ。
ロウラーはかわして自爆させるとセカンド・ロープからフィスト・ドロップ。
カバー。カウント2。
グラウンド・ヘッド・ロック。
レイスが両肩をつけにいく。
ロウラーは放してしまうもすぐにレッグ・ドロップ。
エルボーを打ちおろしボディ・スラム。
ふらつくレイスを殴りつける。
ジャブを打ち込んでいく。
ロープに走り殴り飛ばす。
レイスは意識朦朧。
組むとロウラーをロープに押し込み殴りつけようとする。
ロウラーはガードするとジャブ。
グラウンド・ヘッド・ロック。
15分経過。
レイスは起き上がるとアトミック・ドロップへ。
ロウラーはロックを離さず着地すると逆にアトミック・ドロップ。
レッグ・ドロップからカバー。
レイスがロープに脚をかける。
起こそうとする。
レイスが腹にヘッド・バッド。
ニー・ドロップ。
もう1発。
カバー。カウント1。
起こすと顔に拳を叩きつける。
エルボー・ドロップ。
カバー。カウント2。
フロント・ヘッド・ロック。
圧迫していく。
ロウラーは起き上がるとインサイド・クレイドル。カウント2。
レイスは近づいてきたロウラーの腹にヘッド・バッド。
ニー・ドロップを決めカバー。カウント2。
フロント・ヘッド・ロック。
圧迫していく。
ロウラーは起き上がるとボディ・スラム。
顔を蹴り上げる。
セカンド・ロープからフィスト・ドロップ。
カバー。
レイスの脚がロープにかかる。
ニー・ドロップ。
顔に踏み乗る。
ジャブを打ち殴り飛ばす。
カバーするもレイスの脚がロープにかかる。
レイスが油断したロウラーの顔にパンチ。
起き上がるとロウラーを殴りつけようとする。
ロウラーはガードするとジャブにパンチで倒す。
起こそうとする。
レイスが腹にパンチ。
ロウラーを場外に落とす。
(カット)
両者ダウン。
ロウラーがロープに走るとレイスに衝突。
レイスはふらつきロープにもたれると脚がロープにかかり逆さ吊りに。
ロウラーはエプロンに出ると場外にダウンするレイスを踏みつける。
ヘッド・ロックを決め鉄柱にぶつけようとする。
レイスが押し飛ばして鉄柱にぶつける。
25分経過。
リングに戻る。
戻ってきたロウラーにブレーン・バスターを狙う。
ロウラーは腰を落として防ぐと逆にブレーン・バスター。
ロープに走りボディ・プレスへ。
レイスがかわして自爆させる。
パイル・ドライバーを狙う。
ロウラーがリバース・スープレックスに返す。
殴りつけボディ・スラム。
カバー。カウント1。
ヘッド・ロック。
レイスがアトミック・ドロップを狙う。
ロウラーが着地しグラウンド・ヘッド・ロック。
レイスは起き上がるとロープに押し込み顔にヘッド・バッド。
ヘッド・ロック。
ロウラーがロープに振るとレイスと衝突。
レイスがトップ・ロープを超えて場外に転落する。
レフェリーが反則を取ろうとするもロウラーは偶然だといって弁明。
レイスはエプロンに上がり早く反則にしろとアピールする。
ロウラーはロープを引っ張ってレイスをリングに投げ入れるとセカンド・ロープからニー・ドロップ。
カバー。
レイスの脚がロープにかかる。
30分経過。
ターン・バックルにぶつける。
レイスが腹にパンチ。
顔に拳を叩きつけ倒す。
ニーを突き上げる。
ニー・ドロップ。
カバー。カウント2。
バック・ブリーカーを決めカバー。カウント2。
ニーを落として行きカバーするもロウラーの脚がロープにかかる。
レイスがヘッド・バッド・ドロップへ。
ロウラーがかわして自爆させる。
レイスがロウラーにヘッド・ロック。
ロウラーがバック・ドロップに切り返す。
アブナミドル・ストレッチ。
レイスが腰を落とすもロウラーが引き上げて締め上げる。
レイスがエルボーを突きあげて何とか逃れる。
レイスが拳を握り締めて起き上がる。
ロウラーの腹にパンチ。
ヘッド・バッドを決め倒す。
35分経過。
ヘッド・バッド・ドロップを決める。
もう1発。
セカンド・ロープからヘッド・バッド・ドロップへ。
レイスがかわして自爆させる。
ロウラーは起き上がろうとするも崩れる。
レイスが腹にパンチ。
顔に拳。
(カット)
ロウラーがレイスをロープに振りビッグ・ブーツ。
ニー・ドロップを決めカバー。カウント2。
エルボー・ドロップ。
ニーを落とす。
おきようとするレイスの顔を殴りつけていく。
カバー。カウント2。
チン・ロック。
起き上がろうとするレイスを倒す。
40分経過。
ロウラーがフィスト・ドロップ。
もう1発。
殴りつける。
殴りつける。
ロープに走り殴り飛ばす。
殴りつける。
レイスが腹にヘッド・バッド。
場外に落とす。
場外に下りるとニーを落とす。
テーブルに叩きつけようとする。
ロウラーが逆にレイスをテーブルに叩きつける。
レフェリーが説得してロウラーをリングに戻す。
レイスの場外カウントを取り始める。
ロウラーはエプロンに上がってきたレイスを殴りつける。
殴り倒す。
レフェリーが引き離す。
ロウラーは階段の上で伸びている。
起き上がるとカウント9でリングに転がり込む。
ロウラーがカバー。カウント2。
レイスがロウラーの腹にニー。
レイスは痙攣している。
ロウラーがジャブを打ち込んでいく。
ロープに走り殴り倒す。
フィスト・ドロップ。
カバー。カウント2。
レイスがヘッド・バッド。
(カット)
ロウラーがカバー。カウント2。
レイスが近づいてきたロウラーの腹にヘッド・バッド。
45分経過。
ロウラーを場外に落とす。
場外に下りると殴りつける。
ロウラーが殴り返す。
場外でのボディ・スラム。
ロウラーは階段を登ってリングに戻る。
レイスがカウント9でリングに戻る。
レイスがロウラーの腹にパンチ。
ロウラーは型紐を外し怒りをあらわにする。
殴りつけコーナーに振る。
レイスは一回転して場外に転落。
レフェリーはオーバー・ザ・トップ・ロープを取るぞと警告してから場外カウントを取る。
レイスはカウント8でリングに戻る。
ロウラーがブレーン・バスターを決める。
ロープに走りボディ・プレスへ。
レイスが両膝を立てて迎撃。
ニー・ドロップ。
コーナー上へ。
ロウラーが捕まえデッドリー・ドライブ。
エルボー・ドロップへ。
レイスがかわして自爆させる。
レイスは起き上がるとニー・ドロップへ。
ロウラーがかわして自爆させる。
ロウラーが変形インディアン・デス・ロックで痛めつけていく。
体勢を変えたレイスの頭部にふくらはぎを叩きつけて行く。
残り9分。
ロウラーは起き上がると再び倒れて痛めつける。
ロープに振りビッグ・ブーツ。
マウントを取る。
顔に拳を打ち下ろす。
レフェリーが注意する。
その隙をついてレイスが体勢を入れ替え丸め込み。カウント2。
ロウラーがレイスを起こそうとする。
レイスがインサイド・クレイドル。カウント2。
ロウラーがパンチ。
パンチ。
バック・エルボー。
ロープに振りスリーパー。
レイスの体が崩れる。
レイスが体勢を変えてロウラーを前に倒すとロウラーは場外に転落。
レイスはエプロンでロウラーを立たせるとリング内へのブレーン・バスターへ。
ロウラーが後ろに着地しスリーパー。
レイスは髪を掴んで振り払う。
ロウラーが再びスリーパー。
レイスの体が崩れる。
レフェリー・チェック。
レイスは2度目で腕を挙げるとロープの外に脚を出す。
ロウラーがニー・ドロップ。
カバー。
レイスの脚がロープにかかる。
残り5分。
ロウラーが殴りつける。
ロープに走り殴り飛ばす。
カバーし1,2,3!
しかしレイスの脚がその前にロープにかかっていた。
レフェリーが気づいて判定をすぐに取り消す。
ロウラーはレイスにサミング。
ロープ・ブレイクだったのか確かめる。
レイスは背を向けたロウラーの不意をつきオコーナー・ロール。
タイツを掴んで更に回転させて場外に落とそうとするもロウラーが防ぐ。
レイスが殴りつける。
ロウラーはロープにもたれながらも殴り返すとスリーパー。
レイスがコーナーに突進してロウラーをターン・バックルにぶつける。
ダウンしたロウラーにエルボー・ドロップへ。
ロウラーがかわして自爆させる。
カバー。カウント2。
残り3分。
レイスを殴りつけていく。
レイスが殴り返す。
ロウラーが殴り返す。
レイスが殴り返す。
ロウラーがジャブを連打。
ロープに走る。
レイスがカウンターでショルダー・スルー。
レッグ・ドロップを決めカバー。カウント2。
両者起き上がる。
ロウラーが殴りつける。
残り2分。
蹴り上げエルボーを打ちおろす。
インサイド・クレイドル。カウント2。
ニー・ドロップを決めカバー。
レイスの脚がロープにかかる。
ロウラーがニー・ドロップを決めカバー。カウント2。
セカンド・ロープからフィスト・ドロップ。
カバー。カウント2。
もう1度カバー。カウント2。
レイスが腹にパンチ。
残り1分。
ロウラーがブレーン・バスター。
カバー。カウント2。
レッグ・ドロップ。
カバー。カウント2。
残り30秒。
レイスを起こすとエルボーを打ちおろす。
ボディ・スラム。
残り15秒。
セカンド・ロープからフィスト・ドロップ。
カバーするもカウント2。
再びカバーにいくもゴングがなる。
60分時間切れ!
BAWA王座戦:ニック・ボックウィンクル(ch)vs.ジェリー・ロウラー(10/25/82)
ニックがバックを取る。
ジェリーがバックを取り返す。
ニックが腕を取りジェリーがグラウンド・ヘッド・シザース。
ニックが跳ね除け仕切りなおし。
ニックがヘッド・ロック。
ハンマー・ロックから倒す。
ジェリーがヘッド・ロックを決める。
ニックは放さずパンチを入れて逃れる。
アーム・ロック。
起き上がられるも締め上げて膝をつかせる。
ジェリーは力で押し上げていく。
ニックが押し戻す。
ジェリーがアーム・ドラッグに切り返すもニックは放さない。
ジェリーがもう1度アーム・ドラッグを決めて逃れる。
追撃にいきたいがニックはコーナーに逃げレフェリーに仕切らせる。
組むとニックがニー。
2発。
3発。
ジェリーが吹っ飛んで倒れる。
ニックはジェリーをターン・バックルにぶつける。
ニー。
ニー。
スナップ・メア。
カバーするもカウント2。
ロープに振ると腹にパンチ。
カバーするもカウント2。
ロープに振ると殴りつけようとする。
ジェリーは避けるとクロス・ボディ。
ニックがカウント2で返すとジェリーは場外に転がり落ちる。
ニックは場外に下りるとジェリーをテーブルに叩きつける。
リングに戻る。
場外に下りるとエプロンに叩きつけリングに戻す。
カバーするもカウント2。
ジェリーを起こすと殴り倒す。
ターン・バックルにぶつける。
もう1発。
3発。
腹にパンチ。
頭部にパンチ。
ジェリーが蹴り。
殴りつける。
殴り倒す。
後頭部からターン・バックルにぶつける。
もう1発。
コーナーに振り殴りつける。
ヘッド・ロックで隠してパンチ。
顔に拳をこすりつける。
ヘッド・ロックで拳をたたきつけようとする。
ニックが押し飛ばすとジェリーとレフェリーが激突。
ニックはコーナーにのぼる。
起き上がりかけていたジェリーにダイビング・エルボー。
カバー。
ジェリーがカウント2で返すとニックは場外に転がり落ちる。
ジェリーは場外に下りるとテーブルに叩きつける。
レフェリーが戻るよう言う。
ジェリーはニックをエプロンに叩きつけ戻す。
カバーするもニックの脚がロープにかかる。
ニックがジェリーの目に指をいれる。
ニックがジェリーの顔をロープにこすりつける。
パンチを叩き込みターン・バックルにたたきつけていく。
ジェリーがマシンガン・パンチ。
コーナーで滅茶苦茶に殴りつける。
とめようとするレフェリーを押しのける。
再び押しのけ殴りつけていく。
ニックは偶発的か狙ってかレフェリーにパンチ。
ジェリーがニックを殴り倒しカバー。
レフェリーがジェリーの腕を上げる!
しかし反則裁定なので王座は移動しない。
ジェリーはニックを蹴り倒すとベルトを奪って去っていく。
試合結果
@サウザン・ヘビー級王座戦:ジャック・ブリスコ(ch)vs.ジェリー・ロウラー(新チャンピオン!)(8/19/76)ANWA王座戦:ハーリー・レイス(ch)vs.ジェリー・ロウラー(60分時間切れ)(?/?/77)
BAWA王座戦:ニック・ボックウィンクル(ch)vs.ジェリー・ロウラー(DQ)(10/25/82)
CAWA王座戦:リック・マーテル(ch)vs.ジェリー・ロウラー(DQ)(10/25/88)
DAWA王座戦:カート・ヘニング(ch)vs.ジェリー・ロウラー(新チャンピオン!)(5/9/88)