TOPアメリカン・プロレステリトリー(NWA) →AWA:Super Clash III 12/13/88

AWA:Super Clash III 12/13/88の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間30分です。
@チャボ&へクトル&モンド・ゲレロvs.カクタス・ジャック、ロックンロールRPMs
 ゲレロ兄弟の躍動感ある動きは素晴らしいですね。
 カクタスらまったく受けが出来ていない相手にも関わらず能動的に技をつけ足していくので楽しめました。
 少し悪い試合。

AWCWAライトヘビー級王座戦:ジェフ・ジャレット(ch)vs.エリック・エンブリー
 エンブリーはコリノを思わせますね。
 ぐったり受けをしながらも良く見ていて要所は譲らない。
 JJの動きも良くベーシックな範囲を抜け出ないながらも見るべきものがある内容でした。
 平均レベル。

Bジミー・ヴァリアントvs.ウェイン・ブルーム
 ブギウギ・リズムでクロス・ボディを打つとカウント3が入り24秒。
 スカッシュではない形で短時間終了というある意味では最高の内容。
 ひどい試合。

CWCWAテキサス・ヘビー級王座戦:アイスマン・パーソンズ(ch)vs.ブリックハウス・ブラウン
 ブラウンがかなり良い。
 伏せた相手を飛び越える時の腕の伸ばし方
 ロック張りの拳
 決して悪くないリズムから放たれる伸びある攻撃
 自分のテンションと観客のそれが一致せず
 JYD並みの人気があってもおかしくない
 悪くない試合。

Dパット・タナカ、ポール・ダイアモンド、メデューサ・ミシェリvs.デリック・デュークス、リッキー・ライス、ウェンディー・リッチャー
 男女混合だからの問題ではないですね。
 やる気ない選手やドロップ・キックすらまともに当てれない選手など・・・。
 溜息が出る内容です。
 ひどい試合。
 
EインターナショナルTV王座戦:ロン・ガーヴィン(ch)vs.グレッグ・ガニア
 グレッグは悪い意味で凄く二世レスラーっぽい。
 こういう場面でどう動くべきとか、習ったことを守ろうとする気概が伝わってくる。
 しかしそれが深いレベルで身につききれていない。
 Ifの世界でスマートに試合を運べる選手になる可能性は一応あったかもしれないですね。
 ただ問題はグレッグよりも

F8ウーマン・バトル・ロイヤル
 コスチュームを引きちぎろうとしたりと
 キャット・ファイト的要素があるので普通のバトル・ロイヤルよりも見所はあるでしょうね。
 年代を考慮すると綺麗どころもそこそこいる方な気がします。
 ただそれでも8分は長いか。
 悪い試合。

Gブートキャンプ・マッチ:サージェント・スローターvs.カーネル・デビアーズ
 ルールなし。
 武器持込可とあってベルト、ステッキ、ロープ用の支柱、ヘルメットと
 様々な凶器が使われるも賑やかし以上の物ではなかったですね。
 試合後イラン、イラク同盟がサージを襲撃。
 メヒコ軍が追い払ってサージを助けました。
 少し悪い試合。 

HWCWAタッグ王座戦:サモアン・スワット・チーム(ch)vs.マイケル・ヘイズ、スティーブ・コックス
 ヘイズはリングに入らなくても上手く観客の応援を引き出している。
 手数でごまかすリング内での攻めよりも貢献しているかもしれない。
 コックスも受けと攻めのギャップがあって良い。
 SSTもサモアンらしく細かく積み重ねられるインパクトがありました。
 平均より少し上。
 
Iインディアン・ストラップ・マッチ:ワフー・マクダニエルvs.マニー・フェルナンデス
 ストラップは制限要素だけどその要素を活かせるのは
 それをいかせる移動能力があってこそ。
 ロートルと言うべきグダグダな試合運びでは流血しようがひどい試合にならざるを得ない。

JAWA、 WCCW統一王座戦:ジェリー・ロウラー(AWA ch)vs.ケリー・フォン・エリック(WCCW ch)
 煽りに関してはロウラーは一流。
 それを織り交ぜて構築できるとなるとロウラーも良い試合が出来る。
 先ほどの動きに+1する事で韻を踏んで構築する形ですね。
 ただ継続的な流れはないから相乗で高まりはしない。
 後半はクローと流血の前振りを仕込んで
 最後の政治的フィニッシュへと舞台を作り上げていきます。
 2つの焦点に対して幾つかの視点から捉えており基本的に良かったですね。
 狙い通り終盤はケリーの大流血とロウラーのうざったいまでの拳とブラス・ナックル使いで盛り上がりました。
 只ああいうエンディングをするのは良いのです。
 これは一種のムービー・マッチですから。
 しかし不満だけを残す必要はないでしょう。
 レフェリー・ストップの直前に何らかの攻撃があれば
 納得できないとしてもレフェリーなりの判断があったと感じられたはずですし、
 ケリーは去っていく前にロウラーを殴り倒すぐらいの事はしても良かったと思いますね。
 中々良い試合。

Kロックン・ロール・エクスプレスvs.スタッド・ステイブル
 ステイブルは行動に移る判断が遅く、
 明らかにメイン・イベント・レベルではありません。
 いやタッグ王座にも挑戦できないレベル。
 実質目玉である統一王座戦がバッド・エンディングのために
 この試合をメインに据えたのかと思っていたらこの試合の結末はダブルDQ。
 そんな事する必要がある相手でもないのに・・・。
 内容もブックもひどすぎる試合。

総評
 統一王座戦はクオリティもあり話題性もあるが
 既にDVD化されているし、それがメインにないので大会構成も悪い。
 (執筆日:3/12/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@チャボ&へクトル&モンド・ゲレロvs.カクタス・ジャック、ロックンロールRPMs
AWCWAライトヘビー級王座戦:ジェフ・ジャレット(ch)vs.エリック・エンブリー(新チャンピオン!)
Bジミー・ヴァリアントvs.ウェイン・ブルーム
CWCWAテキサス・ヘビー級王座戦:アイスマン・パーソンズ(ch)vs.ブリックハウス・ブラウン
Dパット・タナカ、ポール・ダイアモンド、メデューサ・ミシェリvs.デリック・デュークス、リッキー・ライス、ウェンディー・リッチャー
EインターナショナルTV王座戦:ロン・ガーヴィン(ch)vs.グレッグ・ガニア(新チャンピオン!)
F8ウーマン・バトル・ロイヤル(勝者:パリ・ザ・シリアン・テロリスト)
Gブートキャンプ・マッチ:サージェント・スローターvs.カーネル・デビアーズ
HWCWAタッグ王座戦:サモアン・スワット・チーム(ch)vs.マイケル・ヘイズ、スティーブ・コックス
Iインディアン・ストラップ・マッチ:ワフー・マクダニエルvs.マニー・フェルナンデス
JAWA、 WCCW統一王座戦:ジェリー・ロウラー(AWA ch)(統一チャンピオン!)vs.ケリー・フォン・エリック(WCCW ch)
Kロックン・ロール・エクスプレスvs.スタッド・ステイブル(ダブルDQ)