TOPアメリカン・プロレステリトリー(NWA) →AWA:Wrestlerock 4/20/86

AWA:Wrestlerock 4/20/86の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約4時間です。
@ブラッド・レイガンズvs.ボリス・ズーコフ
 レイガンズはずんぐりで格好がつかないですね。
 ズーコフ共々まったりと見所のない試合を。
 ひどい試合。 

Aリトル・トーキョー、ロード・リトルブルックvs.リトル・ミスターT、カウボーイ・ラング
 全員動きがクイッキーでよいですね。
 特にトーキョーはシビアに戦っていて輝いていた。
 ただ売りはあくまで小人が動いているという不思議な光景。
 構成能力がまったくないので10分の試合時間は厳しい。
 悪い試合。

Bワフー・マクダニエルvs.コーポラル・デビアーズ
 ワフーのチョップは移動を使わない技なんだから
 デビアーズは受けで調整しなければいけません。
 攻めで反撃の期待感を高めなければなりません。
 全ての技を大袈裟に受けるなんてのは短絡的思考だし、
 受け一方で最後にオーバー・ザ・トップ・ロープで投げられて
 勝ちを拾うなんて誰も得しないエンディング。
 ひどい試合。

Cバディ・ローズ、ダグ・サマーズvs.ミッドナイト・ロッカーズ
 ロッカーズの華麗な動きは見られるけど
 基本的に両チームが相互作用を行うのは
 アピールなどの表層的なレベルだけで
 まったく引き出しあう事がない
 孤立による高まりも無かったですね。
 少し悪い試合。

Dバック・ザムホフvs.タイガー・マスク
 ベーシックな構成となった時に
 どちらもまったくそこでクオリティを作り上げる術を知らない。
 そしてそのままでは駄目だと疑問を持ちもしない。
 悪い試合。

Eバリー・ウィンダム、マイク・ロトンドvs.ファビュラス・ワンズ
 ウィンダムはスポットを作る前にその存在を落としていくし
 ロトンドは補佐役としての領分を逸脱して中途半端に。
 ファビュラス・ワンズも今回は余り褒められたタッグ運びではありませんでした。
 最後は珍しく権利無視のフィニッシュだし、
 NWA対決としてはお粗末な内容。
 悪い試合。

Fジャイアント馬場vs.ブルドッグ・ボブ・ブライアン
 ブルドッグは馬場の技設定を知らないのもあるけれど受身の取り方がひどい。
 馬場も変に受けなかったりと雑な臨み方でした。
 悪い試合。

Gハーリー・レイスvs.リッキー・マーテル
 マーテルのリズムとレイスの間が
 お互いが乗っていくのを邪魔している。
 レイスが場外への転落で刻むもそこで変化をつける訳じゃないし
 マーテルも勢いを生み出せない状態が続く。
 AWA王座に挑戦が決まっている者同士の対決としては退屈すぎる内容。
 少し悪い試合。

H10ウーマン・バトル・ロイヤル
 落とそうとしているのに力が足りなくて
 逆にリアルな感じになっている場面もありましたが、当然ひどい試合です。

Iアメリカズ王座戦:サージェント・スローター(ch)vs.カマラ
 いくらやられてからの反撃が正統的な盛り上げ方といっても
 最後まで無抵抗というのはやりすぎ。
 相手がカマラだからといって最初から諦めるのは頂けない。
 ひどい試合。

Jタッグ王座戦:スコット・ホール、カート・へニング(ch)vs.ロング・ライダーズ
 ライダーズは能力もなければ動きも雑。
 一応ヘニングが引いて引き出そうとするも限界がある。
 ひどい試合。

Kボクシング・マッチ(レフェリー:ラリー・へニング):スコット・リュドゥークスvs.ラリー・ズビスコ
 オープン・フィンガーをつけR式で挑む形式。
 こういう形式にした常でよい試合にはならないのだろうけど
 このカードなら普通に試合しても退屈になったような・・・。
 悪い試合。

LAWA王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.ニック・ボックウィンクル
 相手がハンセンということでニックもノラリクラリしていられず
 切迫感を持って立ち向かっていきます。
 ニックの攻撃をハンセンが敢えて表現せずに反撃するという
 ベースの攻防の生み方は良い物がありますね。
 ただスポット化はされておらずベース以上の物は見られない。
 それ故まあまあ良い試合という評価。

Mケージ・マッチ:バーバリアン、キング・コング・ブロディvs.ジミー・スヌーカ、グレッグ・ガニア
 バーバリアン、ブロディが結構容赦の無い攻撃を見せています。
 ただ通常技の見応えがある分ケージの必要性が余り無くなっていますね。
 ベビーフェイスらが上手く使えば良いのですが
 スヌーカは構えの前振りからの通常技が主体ですし、
 Mr親の七光りガニアはそんな思考能力がありません。
 クオリティは高まらず悪くない試合。
 
Nケージ・マッチ:バーン・ガニアvs.シーク・アドナン・アル・ケイシー
 ガニアは歳を取って受けが出来なくなっている。
 そのため団体主が悪いやつを一方的に叩きのめしてハッピーという程度の内容にしかならない。
 悪い試合。 

Oケージ・マッチ:マイケル・ヘイズ、ジミー・ガーヴィンvs.ロード・ウォーリアーズ
 ウォーリアーズの方法論はある程度分かっているはずなのに
 ヘイズもガーヴィンも引き出す事が出来ず、また正しくタイミングを見て構築する事が出来ていない。
 ウォーリアーズのスカッシュ・マッチの方が面白い。
 悪い試合。

総評
 やたら長いのに見る価値もない試合がほとんど。
 唯一良い試合のAWA王座戦も地味な方です。
 (執筆日:3/12/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ブラッド・レイガンズvs.ボリス・ズーコフ
Aリトル・トーキョー、ロード・リトルブルックvs.リトル・ミスターT、カウボーイ・ラング
Bワフー・マクダニエルvs.コーポラル・デビアーズ(DQ)
Cバディ・ローズ、ダグ・サマーズvs.ミッドナイト・ロッカーズ
Dバック・ザムホフvs.タイガー・マスク
Eバリー・ウィンダム、マイク・ロトンドvs.ファビュラス・ワンズ
Fジャイアント馬場vs.ブルドッグ・ボブ・ブライアン
Gハーリー・レイスvs.リッキー・マーテル(両者リングアウト)
H10ウーマン・バトル・ロイヤル(勝者:シェリー・マーテル)
Iアメリカズ王座戦:サージェント・スローター(ch)vs.カマラ(DQ)
Jタッグ王座戦:スコット・ホール、カート・へニング(ch)vs.ロング・ライダーズ
Kボクシング・マッチ(レフェリー:ラリー・へニング):スコット・リュドゥークスvs.ラリー・ズビスコ(DQ)
LAWA王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.ニック・ボックウィンクル(DQ)
Mケージ・マッチ:バーバリアン、キング・コング・ブロディvs.ジミー・スヌーカ、グレッグ・ガニア
Nケージ・マッチ:バーン・ガニアvs.シーク・アドナン・アル・ケイシー
Oケージ・マッチ:マイケル・ヘイズ、ジミー・ガーヴィンvs.ロード・ウォーリアーズ