ROH:Best of SBG TV 2021の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ピュア・ルールズ:ジョシュ・ウッズvs.サイラス・ヤング(TV 6/4/21) |
@TV王座戦:ドラゴン・リー(ch)vs.レイ・ホーラス(TV 1/15/21)
ホーラスが入場中のリーにトペコン。
リーもエプロンのホーラスにラナを決めて、
ショートカットする構図ですが、
それならもう少しダメージ感重くしても良いですね。
エルボーでの打ち合いの調整も余りに形骸的です。
パワフル且つ華麗な技の数々が繰り広げられ、
短い時間にぎゅっとアクションが詰まっていますが、
スポット・フェスト以上の感想は抱けなかった。
中々良い試合。
(執筆日:1/?/21)
Aジョナサン・グレシャム、トレイシー・ウィリアムス、フレッド・イーハイvs.ジェイ・リーサル、リェット・タイタス、ウィーラーYUTA(ROH TV 2/12/21)
グレシャムとリーサルの数え歌や
YUTA vs.グレシャムなど見所のある組み合わせが実現。
チーム名をつけているリーサル、タイタスの連携も良かったですね。
特別性は感じられないものの堅実な個性を感じさせる働きで、
彼らがもっとポテンシャルの限界を追求すれば
ROHもまだまだ捨てたものではない、と感じさせる内容です。
中々良い試合。
B6マン・タッグ王座戦:メキシスクアッド(バンディード、フラミータ、レイ・ホーラス)(ch)vs.シェイン・テイラー・プロモーションズ(シェイン・テイラー、カウン、モーゼス)(新チャンピオン!)(TV 2/19/21)
大乱闘から始めるとSTPがインパクトある技で、MEXがテンポ良い動きで盛り上げます。
それぞれが自分の強みを押し出し
休むことなくアクションを続けていきます。
STPがパワー系とはいえクイックネスもあるからこその内容ですね。
一方で休むことないアクションであるが故に
ルチャにありがちの楽しいけれども印象に残りにくいという側面もあります。
3連続ダイブに続いて3人同時ダイブで始まる終盤は
ユニークな合体技もありましたが、やや緊張感に欠けました。
また、以前のROHなら王座交代劇を10分未満でやることもなかったのでは、という思いも。
平均的な良試合。
Cピュア王座戦:ジョナサン・グレシャム(ch)vs.ジェイ・リーサル(TV 500th Episode 4/16/21)
それぞれ部位狙いお互い分かっているので
天秤が偏る前段階の鬩ぎ合い。
テクニカルではあるもののそこまでギアはかかっていないですね。
ストーリーのない試合ではありますが、
500回エピソードで組まれるその期待でROHは十分ではなかったか。
ブレイク権のなくなったグレジャムが演舞の中で丸め込み。
確かに間合いを取って見つめ合って止まるシーンは利いているものの
もっと追い込まれている印象をつけたかったですね。
平均的な良試合。
Dジェイ・ブリスコvs.マーク・ブリスコ(リングアウト)(TV 500th Episode 4/16/21)
これも記念エピソードにふさわしいカードですが、本当に19年前のカード。
こういう記念大会ってノスタルジーを感じさせつつ
しれっと現在進行形のカードを組むのが団体としての正常な新陳代謝な訳で
今のROHの厳しさをかえって感じさせたり…。
それはともかく試合は良好。
細かな打撃を挟んだ調整は素晴らしい。
ジェイが場外を使って荒々しさを加えれば、
マークも印象的な技で見せ場を作って
等価にポジションを上げていきます。
椅子へのDVDも飛び出て強烈なニア・フォール合戦。
最後は確かに説得力こそあるものの
普通はそれでも戻れるのがお約束な訳で、すっきりしないことも。
中々良い試合。
Eフラミータvs.バンディード(TV 4/30/21)
フラミータがヒールとして今後活動していく上で
適切にアピールしながら試合を構築しました。
一方でバンディードはその踏み台になる形とはいえ
意図不明の脚攻めを絡めたり、
今回はそれほどパフォーマンス良くなかったですね。
フェイス/ヒールに寄せた分、
アクションが控えになり、そのまま魅力が殺がれてしまっています。
彼らに負荷がかからざるを得ない台所事情ですが、
メキシスクアッド解散で発展性があるか疑わしい…。
平均的な良試合。
Fピュア・ルールズ:ジョシュ・ウッズvs.サイラス・ヤング(TV 6/4/21)
サイラスのベテランとしてのコントロールと
ウッズの恵まれた体躯と身体能力が光るレスリング。
これはマジック・タイムでしたね。
この試合でジョシュは良いレスラーだな、と再評価。
大きな軌道を描くムーブで
自身をよりスケール感良く見せています。
この活きの良い若手を翻弄すべくサイラスが小狡い手へ。
ここでも安易な展開に流れず、
ジョシュが攻撃的な一面をタッチすることに繋がったりと
個性が引き続き場面場面で光り続けます。
16分経過して初めてロープ・ブレイク権が行使されると
そこから怒涛のロープ・ブレイク権を使った演出で盛り上げます。
コーナー上からのネック・ブリーカーなど
過激技が幾つも見られましたが、
それがなくても十分成立する程巧みな激戦。
これぞピュア・ルールズ。
こういう試合を次に繋げられればROHは未だ死なず。
どうなるか。期待しましょう。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:6/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@TV王座戦:ドラゴン・リー(ch)vs.レイ・ホーラス(ROH TV 1/15/21)Aジョナサン・グレシャム、トレイシー・ウィリアムス、フレッド・イーハイvs.ジェイ・リーサル、リェット・タイタス、ウィーラーYUTA(ROH TV 2/12/21)
B6マン・タッグ王座戦:メキシスクアッド(バンディード、フラミータ、レイ・ホーラス)(ch)vs.シェイン・テイラー・プロモーションズ(シェイン・テイラー、カウン、モーゼス)(新チャンピオン!)(ROH TV 2/19/21)
Cピュア王座戦:ジョナサン・グレシャム(ch)vs.ジェイ・リーサル(TV 500th Episode 4/16/21)
Dジェイ・ブリスコvs.マーク・ブリスコ(リングアウト)(TV 500th Episode 4/16/21)
Eフラミータvs.バンディード(TV 4/30/21)
Fピュア・ルールズ:ジョシュ・ウッズvs.サイラス・ヤング(ROH 6/4/21)