ROH:Best of SBG TV 2020の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ブリスコ・ブラザーズvs.メキシブラッド(バンディード、フラミータ)(TV 3/4/20) |
@ルーシュ、ドラゴン・リー、ケニー・キングvs.ヴィレイン・エンタープライジズ(PCO、ブロディ・キング、マーティ・スクール)(TV 2/12/20)
王座を争ったルーシュとPCOをトップ・マッチに位置づけるものの
PCOでは期待される上質な攻防をやりきれないのが残念ですね。
荒々しい場外戦からトリオ・ワークでの試合運びも
決して悪くはないものの
VEとしてはもっと精度を高くできるのではという印象が残りました。
ルーシュ、リーのタッグは華があって良かったですけどね。
中々良い試合。
Aブリスコ・ブラザーズvs.メキシブラッド(バンディード、フラミータ)(TV 3/4/20)
ブリスコズのタッグの枠作り、
ラフとの切り替え、ニュアンスの追加見事です。
新たな好敵手を向かえ
フレッシュな気持ちで試合ができていますね。
メキシブラッドもフォローを受けながら
自由度の高いアクションで動き回ります。
見事な繋ぎで双方のアピールを重ねて行きます。
良く相手を理解しているこその結果。
ムーブが浮わつかず、落ち着くべき所に落とし込まれたずっしりくる激戦。
文句なしに好勝負。
(執筆日:3/?/20)
Bピュア王座トーナメント・ブロックA準決勝:トレイシー・ウィリアムスvs.フレッド・イーハイ(TV 10/17/20)
一定のポジションに登り詰めつつも人材不足な背景も否めず、
まだ100%評価されたとは行けない2人。
しかしこの試合で才能を如何なく発揮しましたね。
上質なレスリングでピュア・ルールを丁寧に描き、
レスリングから離れても、
そのプロレス技が相手に隙を生み出す為の、
レスリング・ムーブに繋げる為の攻めであったりして、
これぞROHが生み出したピュア・ルールの試合といった内容です。
今の目の前に取っていない行動が選択肢として見える。
最後は権利がなくなったところでロープ絡みのサブミッションでフィニッシュ。
綺麗にまとめているので、もう少しレスリングの切り返し合いを見たい、
という欲も残りましたが、実に素晴らしい試合でした。
好勝負に少し届かず。
Cピュア王座トーナメント決勝:ジョナサン・グレシャムvs.トレイシー・ウィリアムス(TV 10/30/20)
リングで行うような演舞を場外で行う変則の掴み。
グレシャムの身のこなしは見事ですね。
一方でレスリングの予定調和且つ自由な動きがテーマとはいえ
トレイシーの動きがもっさりしているのが残念。
技の攻防に移るとトレイシーの動きも改善されます。
テキパキ進むのは良いことでもありつつ
決勝が放送時間の関係でそんなに長くないことが
視聴前から分かっていて尚且つCMが2回も挟まれるのは興醒め。
また、両方のロープ・ブレイク権がなくなって
スリリングな攻防を行うことが絶対ではないけれども
定番から離れたシチュエーションを描くには
落とし込むだけの試合時間が絶対的に足りなかった。
ROHらしいトーナメントの決勝という舞台ですから
もう少し力を入れて欲しかったですね。
中々良い試合。
ただこの試合含めて本トーナメントにおいての
優勝者のパフォーマンスは非常に高く、
それが結果に結びついたのは嬉しい限りです。
(執筆日:11/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ルーシュ、ドラゴン・リー、ケニー・キングvs.ヴィレイン・エンタープライジズ(PCO、ブロディ・キング、マーティ・スクール)(TV 2/12/20)Aブリスコ・ブラザーズvs.メキシブラッド(バンディード、フラミータ)(TV 3/4/20)
Bピュア王座トーナメント・ブロックA準決勝:トレイシー・ウィリアムスvs.フレッド・イーハイ(TV 10/17/20)
Cピュア王座トーナメント決勝:ジョナサン・グレシャム(新チャンピオン!)vs.トレイシー・ウィリアムス(TV 10/30/20)