TOPアメリカン・プロレスROHROH 2018年 →ROH:Best of ROH 2018 part.2

ROH:Best of ROH 2018 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ヤング・バックス(6/29/18)

ROH王座戦:ジェイ・リーサル(ch)vs.マーク・ハスキンス(8/19/18)

@ジェイ・リーサルvs.KUSHIDA(6/29/18)
 KUSHIDAが一歩上を行き、トペコン3連発。
 この日はビッグ・ムーブを繰り返して
 スポットとしようとしている。
 リーサルを意識したか、ただKUSHIDAらしからぬ見せ方ですね。
 リーサルが脚を蹴り付け主導権を奪い返すと
 KUSHIDAの腕狙いとの鬩ぎ合い。
 ハイ・フライとサブミッション合戦を
 自由自在に組合すことができる2人の良さは出ているものの
 伏線を引いたものの100%活かしきれず
 帰結させてしまった印象が残ります。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

ATV王座戦、ストリート・ファイト:パニッシュメント・マルチネス(ch)vs.アダム・ペイジ(6/29/18)
 ゴングが鳴るなりペイジが殴りかかりトペ。
 テーブルも序盤から持ち出して
 ハイ・テンション、ハイ・テンポで
 ストリート・ファイトらしい攻防を続けます。
 鉄線で手を縛ったりブックの演出を受けながら
 2人の気持ち、荒々しさが出ているので見応えがある。
 最後は今や定番となった画鋲も出てきて盛り上げました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bタッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ヤング・バックス(6/29/18)
 スピーディーに演舞。
 場外に出ても続けられるのは流石。
 しっかりとしたタッグ・ワークも疲労されます。
 孤立シーンでは成長したマットの表現力が見られるし、
 ホット・タッグは敢えて場外で行うことで
 今のブリスコズならではのラフっぷりも活きている。
 2018年のこのカードならではの内容に仕上がっているのは良し。
 終盤、ブリスコがカウントするレフェリーに
 ダイビング・エルボーを決めカットするシーンがありましたが、
 この手のヒール・ワークを敢えて増やしても面白かったかも。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/?/18)

Cヤング・バックスvs.ジェイ・リーサル、ジョナサン・グレシャム(8/18/18)
 テンポ・ワークは適切だし、
 ニックを孤立させての脚攻めは
 リーサル、グレシャムの味が出ていますね。
 タッチと同時にトペにいったりと
 インディーならではの見せ場は十分にある。
 ただ、このマッチアップならより熱戦にできるポテンシャルがあるでしょう。
 好勝負に少し届かず。

Dインターナショナル・カップ決勝:マーク・ハスキンスvs.アダム・ペイジ(8/18/18)
 ペイジは荒っぽく振舞いつつも
 機動力もあるのでハスキンスのスタイルも活かせる。
 ダウン状態のハスキンスにパンプハンドルを決めたりと
 自己アピール方法も様になってきましたね。
 トップ・クラス相手に比べると
 ペイジは攻防の作り方の反応速度や
 身のこなしが1テンポ、1クオリティ落ちるものの
 それでもメインを務められるところまで成長してきた。
 終盤の攻防もペイジのクラスにとっては課題でしたが、
 その心配を杞憂に終わらせる出来栄えとなっています。
 好勝負に少し届かず。

Eストリート・ファイト:パニッシュメント・マルチネスvs.ジミー・ハヴォック(8/19/18)
 指や舌という鍛えられない場所を攻め合い、
 ピザ・カッターというデス・マッチ系の凶器も飛び出す
 文字通りストリート・ファイトの地を行く内容。
 アイロン台に画鋲と凶器も盛りだくさん。
 マルティネスの存在感も出ていて良かったですね。
 好勝負に少し届かず。 

Fヤング・バックスvs.ジョニー・ストーム、ジョディ・フレッシュ(8/19/18)
 ストーム、フレッシュがユーモアに連続技での盛り上げ。
 ベースはバックスの安定感ある試合運びがあるし間違いないですね。
 ただバックスのターンになった際に
 ストーム、フレッシュが+アルファを出せないのは少し残念。
 ダブル・ダイブとかスポットが一級線なのは認めるのですが、物足りない。
 中々良い試合。

GROH王座戦:ジェイ・リーサル(ch)vs.マーク・ハスキンス(8/19/18)
 仕掛けの時の距離感は流石ですね。
 ハスキンスが体を大きく使って激しい攻めを披露。
 リーサルも過酷さが伝わる受けで応じます。
 リーサルは得意のテンポ・ワークは封印し
 どっしりとした見せ方で魅了。
 舞台を考慮してハスキンスに花をもたせた形で
 まさに王者の仕事ですね。
 終盤はカナディアン・デストロイヤーからトペで爆発させ、
 この舞台にふさわしい大熱戦としました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ジェイ・リーサルvs.KUSHIDA(6/29/18)
ATV王座戦、ストリート・ファイト:パニッシュメント・マルチネス(ch)vs.アダム・ペイジ(6/29/18)
Bタッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ヤング・バックス(6/29/18)
Cヤング・バックスvs.ジェイ・リーサル、ジョナサン・グレシャム(8/18/18)
Dインターナショナル・カップ決勝:マーク・ハスキンスvs.アダム・ペイジ(8/18/18)
Eストリート・ファイト:パニッシュメント・マルチネスvs.ジミー・ハヴォック(8/19/18)
Fヤング・バックスvs.ジョニー・ストーム、ジョディ・フレッシュ(8/19/18)
GROH王座戦:ジェイ・リーサル(ch)vs.マーク・ハスキンス(8/19/18)