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IWA-MS:Best of KOTDM 1997-2003 Disc Oneの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み約3時間35分です。

試合開始直前から決着後までの収録で、試合後のマイクなどはなし。

@準決勝:スパイダー・ウェブ・デス・マッチ:マッド・マン・ポンドvs.ダグ・ギルバート(KOTDM 10/21/97)
 繊細な事は捨て置け、と大味に、
 しかししっかりとトラップを使っています。
 只トラップがきれてくる終盤は弱いですね。
 悪くない試合。

A決勝、エレクトリファイド・ライト・バルブ・デス・マッチ:イアン・ロッテンvs.アクセル・ロッテン(KOTDM 10/21/97)
 ギルバートがびびって棄権し決勝はシングル・カードに。
 イアンvs.アクセルの数え歌ですが
 まだECW時代と同じで表現がついていっていないですね。
 また本題の電球が途中から完全に背景としかなっていないのも残念です。
 それでも97年という事を考えれば良くやっていた内容だと思います。
 しかしそれも最後のつまらないギルバート乱入という筋書きがなければという仮定の話・・・。 
 平均レベル。

Bサムタックジャック・マッチ:パペットvs.テオ(KOTDM 10/20/00)
 小人2人がデス・マッチするとあって
 その意外性に観客は沸いていますね。
 悪くないファン・マッチです。
 勿論トーナメントとは別枠でした。

C1回戦、4コーナーズ・オブ・ペイン:コーポラル・ロビンソンvs.デリア・スター(KOTDM 10/21/00)
 ミッキーの前にデス・マッチに挑んだ女性がこのスター。
 しかしスターは明らかに私耐えますので攻撃して下さいという姿勢だし
 コープが攻撃させてやっているのが見え見えで
 色物の域はこれっぽちも出ていません。
 今ではミッキーを知っているので衝撃度も薄めですしね。
 平均レベル。

D決勝、バーニング・コフィン・デス・マッチ:ローリン・ハードvs.コーポラル・ロビンソン(KOTDM 10/21/00)
 精悍な体つきのコープから繰り出される拳はのってくるものがあるけれど
 ハードではまったくの役不足。
 見劣りする内容でしかも題目が見事に期待外れ。
 棺桶(というより箱)に入れられた後蓋を閉じる部分での攻防という定石なんて無しで
 1回目のトライで成功するし火をつける、って言っても
 蓋の上につける訳ですから見かけ倒し。
 試合後せまい棺桶の中でたっぷりとかけられた消火器の方がコープには応えたんじゃないでしょうか。
 少し悪い試合。

E1回戦:イアン・ロッテンvs.ピーターBビューティフル(IWA-MS KOTDM 6/1/01)
 これがIWA-MSデビューのハードコア・ホモセクシャルを
 恐ろしいまでの非道さで一方的に撲殺。
 その椅子攻撃とか文字通り手加減無しです。
 凄いシーンの数々でした。
 只この攻撃が信頼による物ではなく
 怒りとかそういうのから生まれているのであろう事を考えるとあれなんですけど。
 まあまあ良い試合。

F1回戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:キャッシュ・フローvs.ニック・モンド(KOTDM 6/1/ 01)
 自ら蛍光灯の破片の上に受身を取ったりとモンドの魅力が出ていますね。
 フィニッシュが弱いものの2人とも
 軽量級の体を活かしてハードコアに動き回りましたから
 こういう力尽きたような見せ方でも十分通用します。
 メインに抜擢された期待に応えました。
 平均的な良試合。

G2回戦:ライト・テーブルス&ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ニック・モンドvs.イアン・ロッテン(KOTDM 6/2/01)
 レスリングから始まり蛍光灯、画鋲バットを挟んで
 最後はモンドらしい天晴れな高所落下スポットで締め。
 フィニッシュ以外特別な事はしていないんですが
 両者の色気が伝わってくる一品で
 好勝負に届かずも中々良い試合でありました。

H準決勝:バルコニー・デス・マッチ:ミーン・ミッチ・ペイジvs.コーポラル・ロビンソン(KOTDM 6/2/01)
 バルコニーからテーブル群へのライガー・ボム。
 過激度で言えばこの1発だけの試合といって良いですがその一発は壮絶です。
 他の部分も一応バルコニーを意識した動きをしていたりと悪くはない。
 平均より少し上。

I準決勝、フレーミング・テーブルズ・マッチ:イアン・ロッテンvs.ネクロ・ブッチャー(KOTDM 6/2/01)
 暴虐のパトスを抑えきれず暴走気味のイアンが
 ネクロという最愛の相手を得て暴力を出し尽くしました。
 殴る、凶器を叩きつけるではなく
 殴り飛ばす、叩き飛ばすという方が形容としてふさわしいでしょう。
 画鋲付バットの一発にしたってあそこまでびっしり刺さる事はないですよ。
 ほんと両者とも異形の怪物です。
 まだネクロが攻め手に欠ける部分があるのと
 こういう内容は力尽きた方が負け、というフィニッシュの方が絵になるというのが惜しい所でしょうか。
 つまる所この条件で2人とも最高の暴れっぷりをした事に変わりない。
 This is the Deathmatch!
 文句なしに好勝負です。

DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:9/21/11)

注目試合の詳細

G2回戦:ライト・チューブ・テーブルス、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:ニック・モンドvs.イアン・ロッテン (IWA-MS King of the Deathmatches Night Two 01)
  レスリングから始まりロープ・ワークへ。
  イアンがモンドの後頭部にドロップ・キック。
  モンドも即座にスピン・キックでお返し。
  場外に逃れたイアンにトペ・コンヒーロ。
  蛍光灯竹刀を叩きつける。
  イアンも蛍光灯ガラス・ボードを叩きつける。
  それをのせて踏みつける。
  モンドも反撃。
  ガラスの破片付きハエ叩きを叩きつけ
  画鋲付きバットをイアンの額に押し付ける。
  イアンが画鋲付きバットをモンドの背中に叩きつける。
  TVを投げつける。
  チョップを打ち合う。
  モンドが殴りつけスピン・キック。
  画鋲付きバットを叩きつけて行く。
  蛍光灯付き松葉杖。
  蛍光灯付きテーブルをバルコニー下に設置。
  バルコニーを登りイアンを待ち受ける。
  登ってきたイアンを蹴りつけるとしたに振り落とそうとする。
  しかし振り返されモンド自身が落下!
  イアンがカバーし1,2,3!
  イアンの勝利!
  イアンはモンドを抱え起こすと肩を貸してリングに戻し感謝の言葉をかける。


I準決勝、フレイミング・テーブル・マッチ:ネクロ・ブッチャーvs.イアン・ロッテン(KODMT 01)
  両者既に血まみれ。
  ネクロが襲い掛かり強烈なフォア・アームズを打ち合う。
  イアンがヘッド・バッドを打ち込んでいく。
  場外でやり合う。
  イアンが容赦なく画鋲付バットを叩きつけていく。
  ネクロは噛み付いて反撃。
  バット、ゴミ箱、竹刀を叩きつける。
  イアンも椅子攻撃。
  ゴミ箱をかぶせ椅子で叩き飛ばす。
  その後も凶器攻撃を打ち合う。
  ネクロは有刺鉄線を取り出しイアンの体にまきつける。
  その状態で椅子を叩きつける。
  有刺鉄線を外すとイアンの頭部に蛍光灯を押し当てドロップ・キック。
  イアンがポリ容器付きバットで叩き飛ばす。
  そしてテーブルに火をつける!
  ネクロにパワー・ボムでテーブル葬!
  イアンの勝利!  
  イアンとネクロは握手を交わす。

試合結果

@準決勝:スパイダー・ウェブ・デス・マッチ:マッド・マン・ポンドvs.ダグ・ギルバート(KOTDM 10/21/97)
A決勝、エレクトリファイド・ライト・バルブ・デス・マッチ:イアン・ロッテン(優勝!)vs.アクセル・ロッテン(KOTDM 10/21/97)
Bサムタックジャック・マッチ:パペットvs.テオ(KOTDM 10/20/00)
C1回戦、4コーナーズ・オブ・ペイン:コーポラル・ロビンソンvs.デリア・スター(KOTDM 10/20/00)
D決勝、バーニング・コフィン・デス・マッチ:ローリン・ハード(決勝!)vs.コーポラル・ロビンソン(KOTDM 10/20/00)
E1回戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:イアン・ロッテンvs.ピーターBビューティフル(KOTDM 6/1/01)
F1回戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:キャッシュ・フローvs.ニック・モンド(KOTDM 6/1/01)
G2回戦:ライト・テーブルス&ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ニック・モンドvs.イアン・ロッテン(KOTDM 6/2/01)
H準決勝:バルコニー・デス・マッチ:ミーン・ミッチ・ペイジvs.コーポラル・ロビンソン(KOTDM 6/2/01)
Iフレーミング・テーブルズ・マッチ:イアン・ロッテンvs.ネクロ・ブッチャー(KOTDM 6/2/01)