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IWA-MS:Legacy of Violence IWA-Mid South Wrestling Est.MCMXCVI Disc Twoの分析


名勝負 なし
好勝負 バーブド・ワイヤー・バット・インサニティー:イアン・ロッテンvs.アクセル・ロッテン(5/31/03)

@ライト・チューブ・マッチ:ネイト・ウェブvs.2タフ・トニー(11/24/01)
 デス・マッチ・ファイターでない
 ウェブが蛍光灯を耐えていく姿には歓声を起こす物があるけれども
 それを筋として試合を組み立てようという高次の意図はなし。
 トニーも一方的に蛍光灯使っているのに手を怪我してどうする。
 少し悪い試合。

Aファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ミーン・ミッチ・ペイジvs.マッド・マン・ポンド(12/28/01)
 ツリーや扇風機が出てきます。
 しかしドアのトラップにかける時間が長すぎます。
 無駄に考えるからいけません。
 最後のガラス板もロープに固定して使う必要を感じません。
 少し悪い試合。 

Bファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ネクロ・ブッチャーvs.コーポラル・ロビンソンvs.マッド・マン・ポンド(2/9/02)
 火炎椅子トラップなど激しい物があるものの
 3人目のダウンが目立つのと
 椅子+トロフィー+その他というラストのビッグ・スポットが脚だけ当たり、
 また2人が勝利という事になったのは頂けない。
 平均より少し上。

Cイアン・ロッテンvs.ディスファンクション(6/15/02)
 イアンは時々やるのだけれど
 相手がまったく攻撃しない制裁マッチ的な内容。
 なんとも評するのに困りますね。
 椅子や画鋲付バット、場外での投げが見られました。

D200 本蛍光灯マッチ:マッド・マン・ポンドvs.ネクロ・ブッチャー(6/15/02)
 ポンド独特の悪癖が出てしまいました。
 デス・マッチなのに緊張感が無い、とでも言いましょうか。
 どうも見ている方が入りこめないペースで試合を進めるんですね。
 しかしこの試合、ネクロの受けたダメージは想像を絶するものがありました。
 ポンドもシャツを脱いでましたが比べ物にならない。
 ポンドの技が汚い事もあり頭部と腕からはひどく出血し
 途中から息も絶え絶えになっています。
 それでも試合を続けたネクロの最後の姿は悲惨な状態に。
 フィニッシュの、ラダーに挟んだ蛍光灯櫓X2+蛍光灯たくさんへのスーパープレックスを受けた後に
 映し出されたネクロの腕にはゴルフボール大の穴が開き
 肉片がぶらさがっています。
 結構デス・マッチを見てきましたが
 このグロテスクな光景には思わず顔をそむけてしまいました。
 クオリティに比べて代償の大きすぎたデス・マッチでしたね。
 平均的な良試合です。

Eドランケン・デス・マッチ:ネクロ・ブッチャーvs.コーポラル・ロビンソン(11/1/02)
 両者テキーラを3杯ずつ飲んでから試合開始で
 2分ごとに更に1杯飲み
 ピンフォール、サブミッションで決着という馬鹿ルール。
 テキーラを飲むごとに中断するので流れもへったくれもないし時間がかかる。
 また試合が進むにつれ酔っていくし
 フィニッシュは酔いつぶれると言うオチで試合としては最悪。
 ファン・デス・マッチとしては悪くないと思うけど
 メインというのは勘弁して欲しいなぁ。 
 ネクロがゲロを吐いた所で終幕です。 
 ひどい試合。

Fサーカス・デス・マッチ:マッド・マン・ポンドvs.JCベイリー(2/22/03)
 リングのトップ・ロープ上に有刺鉄線が張り巡らされ
 横に櫓があるというギミック・デス・マッチ。
 まともな攻防、展開もなく3回の高所落下だけで、とてもまともな試合ではありません。
 しかしだからこそ櫓に登っていく姿には
 デス・マッチ・ファイターとしての心意気を感じますね。
 そして試合が決したのにやり残した最上段投げもやったのには非難する声を黙らせる力がある。
 まあまあ良い試合。

Gバーブド・ワイヤー・バット・インサニティー:イアン・ロッテンvs.アクセル・ロッテン(5/31/03)
 ハードなのはスコップと蛍光灯束に譲り、
 形式名になっている有刺鉄線バットは
 過激さではなくじわじわと部位を攻め盛り上げていくために使っています。
 ゆったりと間を取ったグラスの中に
 狂気と血のワインを流し込みゆるりと回して味わいました。
 ファニンに操られるアクセルの前に
 イアンの妻、パティさんが立って目を覚まさせようと言う
 ストーリーが加わって素晴らしい物になっています。
 IWAでストーリーが成功したのってこれぐらいじゃないでしょうか。
 何の因果か拳でしか語り合えない悲しき兄弟対決を
 情感たっぷりにバイオレンス&ブロッドで表現した好勝負。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:11/9/09)
 しかしこのDVDはファニン、ペイジとの絡み、アクセルのマイク前にカットされているので
 クライマックスを担っているストーリー・インパクトが十分ではありません。

DVD Rating:★★☆☆☆
(執筆日:9/21/11)

注目試合の詳細

D200 本蛍光灯マッチ:マッド・マン・ポンドvs.ネクロ・ブッチャー
  ポンドがシャツを脱ごうとしたネクロに襲いかかる。
  熊手を額に突き立てる。
  蛍光灯を股に通して蹴りつける。
  ショルダー・スルーを狙う。
  ネクロは蹴り上げるとポンドのシャツを剥ぎ取る。
  担ぎ上げるとコーナーに叩きつける。
  蛍光灯のついたロープに投げ捨てて落とす。
  蛍光灯を押し当てヘッド・バッド。
  ポンドのセコンドがネクロに襲いかかるも利いていない。
  しかしその隙を突きポンドが椅子攻撃。
  ポンドはリングに戻る。
  ネクロがセコンドに仕返ししようとするも逃げられる。
  諦めてリングに戻ろうとエプロンへ。
  ポンドが蛍光灯を叩きつける。
  ポンドはコーナー上に蛍光灯を固定する。
  そこへ振ろうとする。
  ネクロは防ぐとポンドを持ち上げコーナー上の蛍光灯の上に落とす。
  ポンドの肩の辺りを掴もうとする。
  ポンドが蛍光灯を振り上げぶつける。
  ポンドは立てた椅子の上に蛍光灯を数本通す。
  その近くのコーナーにネクロをのせると、そこからDDT。
  ネクロを逆さまにすると顔の前に蛍光灯を置きドロップ・キック。
  ネクロの上に椅子を立てると蛍光灯を橋渡しにしスワントーン・ボム。
  ネクロは何とか反撃すると蛍光灯付椅子を叩きつける。
  立てた椅子の上にのせたゴミ箱に蛍光灯を数本入れると
  近くのコーナーにポンドをのせる。
  そしてゴミ箱の中に投げ入れる。
  ポンドをロープの蛍光灯に投げつけるも割れず。
  ポンドが反撃。
  ネクロにゴミ箱をかぶせ寝かせるとダイビング・レッグ・ドロップ。
  蛍光灯櫓とラダー2脚をリングに入れる。
  ラダー2脚を横に並ぶように立てると
  間に蛍光灯櫓2個と残っている蛍光灯を大量に挟む。
  ネクロを近くのコーナーにのせるとスーパープレックス。
  カバーし1,2,3!
  ポンドの勝利!


Gバーブド・ワイヤー・バット・インサニティー:イアン・ロッテンvs.アクセル・ロッテン
  アクセルがファニンと共に先に入場。
  リングの中央には有刺鉄線付きバットが置かれている。
  続いてイアンが現れリングに入ろうとする。
  そこに不意打ちを仕掛けアクセルがバットを振りつける。
  イアンは避けると低空ドロップ・キック。
  拳を叩き付けバットで突く。
  アクセルもフォークを取り出し反撃。
  脚も攻撃し動けなくするとバットをイアンの額にこすりつけ流血させる。
  腕にもこすりつける。
  イアンが反撃し、お返しでバットをこすりつけるとアクセルも流血。
  アクセルは場外に逃れると追って来たイアンの腕にフォークを突き立てまくる。
  イアンはフォークを奪い取ると腕に股間に額にと突き立てる。
  アクセルは落ちていた蛍光灯の束を拾い上げるとイアンに投げつける。
  ショベルも叩き付ける。
  イアンは不意をついて回し蹴りを決めると
  有刺鉄線付き角材を叩き付けていく。
  リングに戻る。
  アクセルの脚に角材を叩き付ける。
  アクセルがロー・ブローで逆転。
  角材をイアンの腕にこすりつける。
  ファニンも援護する。
  バット付きレッグ・ドロップから椅子を叩き付ける。
  立ち上がって来たイアンにもう1発。
  まだイアンは立ち上がる。
  これにはアクセルも心が揺らぐ。
  半ば恐怖に駆られながら走り込んでの椅子攻撃。
  たまらず奥さんのベティがリングにあがり
  アクセルの前に立ちふさがる。
  兄弟なのになぜこんな事にとアクセルを非難する。
  もはや意識を失っていてもおかしくないのに
  イアンの体は起き上がろうともがいている。
  アクセルがもう立つなと叫ぶ。
  手にしていた椅子を捨てる。
  また椅子を手にする。
  ベティが元に戻ってと必死に呼びかける。
  ファニンはそんな女の事を聞くなと命令。
  アクセルは混乱している。
  アクセルは椅子を捨てるとイアンを抱きしめる。
  良心を取り戻したのだ。
  (このDVDはここまで)
  ファニンはアクセルに何をしている、と責める。
  アクセルは元凶のファニンに復讐するべく再び椅子を手にする。
  そこにペイジが乱入しアクセルを攻撃。
  2人をリンチ。
  満足したか去っていく。
  リングに残されたロッテン兄弟。
  アクセルはイアンの元に這っていき寄り添う。
  イアンに謝罪しお前は最高の兄弟だよと告げる。

試合結果

@ライト・チューブ・マッチ:ネイト・ウェブvs.2タフ・トニー(11/24/01)
Aファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ミーン・ミッチ・ペイジvs.マッド・マン・ポンド(12/28/01)
Bファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ネクロ・ブッチャーvs.コーポラル・ロビンソンvs.マッド・マン・ポンド(2/9/02)
Cイアン・ロッテンvs.ディスファンクション(6/15/02)
D200 本蛍光灯マッチ:マッド・マン・ポンドvs.ネクロ・ブッチャー(6/15/02)
Eドランケン・デス・マッチ:ネクロ・ブッチャーvs.コーポラル・ロビンソン(11/1/02)
Fサーカス・デス・マッチ:マッド・マン・ポンドvs.JCベイリー(2/22/03)
Gバーブド・ワイヤー・バット・インサニティー:イアン・ロッテンvs.アクセル・ロッテン(ノー・コンテスト)(5/31/03)