IWA-Mid South 2004年のレ ビューに戻る TOPに戻る

DVD 名
IWA-MS:Simply the Best 5 4/10/04
ベ スト・マッチ
3 本勝負:B-Boy対クリス・ヒーロー詳 細
グッ ド・マッチ
AJ スタイルズ対マット・サイダル詳 細
雑 感
2枚組み約5時間5分。

1試合目−オースチン・エリーズ対マイケル・シェイン
 シェインの良さを隠すまでに
 エリーズのキレが凄まじいですね。
 上手くキャリーしています。
 でも、もう少しじっくりやっても良かったですね。
 中々良い試合でした。

2試合目−ミッキー・ナックルズ、デイジー・ヘイズ対ミスチーフ、アリソン・デンジャー

 それなりに面白い攻防は散見されるし
 ミスチーフ、デンジャーが仲の悪さを表現したりと
 タッグとしても悪くは無い。
 少し平均には及ばない。

3試合目−ダニー・ダニエルズ対コルト・カバナ

 コメディーとは違う悪い意味で緩い試合。
 彼らが意図的にやっているだけに、よりがっかりさせられます。 
 悪い試合。

4試合目−ザック・ゴーウェン対トリック・デイビス

 義足を外すのはフィニッシュで凶器として使うだけという短い試合。
 ザックである必要はあったのか。 

5試合目−4コーナー・エリミネーション・マッチ:ピティ・ウィリアムス対ジミー・ジェイコブス対エリック・キャノン対ロデリック・ストロング対エミル・ シトッチ対ネイト・ウェブ
 スポット・フェストかと思いきや
 25分かけて意外にまったりやっています。
 この6人なら間違いは無いですが
 やはり6人となるとインディーでは荷が重い。
 全体から見る視点がやや欠けます。
 平均的な良試合程度。

6試合目−スティーブ・ストーン対アダム・フラッシュ
 そんなに悪くなく、少し悪い程度。

7 試合目−AJ スタイルズ対マット・サイダル詳 細
 ちょっと粗いですけどね。
 (最後のシューティングスター・プレスなんて
 あれじゃあ決まらないのが丸分かりです)
 X級ならではの革新的なムーブを
 散りばめた挑戦的な内容で
 欠点を吹き飛ばす程の好勝負。
 サイダルの予想外の健闘には
 ファンもマッチ・オブ・ザ・イヤー・コールで応えています。
 1ヶ月しない内にROHに出てるし
 この試合で見初められたのかもしれません。
 これはグッド・マッチでした。 

8試合目−ライト級王座戦:ジェリー・リン(ch)対デリリウス

 どう考えても相容れないキャラ同士なのに
 23分もやって、ついでに試合後リンが吐露した所によると腰を痛めていたとか・・・。
 少し悪い試合。

9試合目−チャド・コリヤー、ナイジェル・マッギネス対ライアン・ボズ、ブラッド・ブラッドリー
 地味にしっかりタッグやっていますね。
 退屈ですけど。
 平均的なレベル。

10
試合目−サモア・ジョー対BJウィットマー
 ヘビー級ならではの
 迫力ある攻防でまあまあ良い試合。

11試合目−3 本勝負:B-Boy対クリス・ヒーロー詳 細
 まず3本勝負というと時間が気になる所ですが
 41分と十分な時間が取られています。
 配分も悪くないですね。
 そして内容ですが・・・
 この2人ならハード・ヒッティング一辺倒かと思いきや
 中々どうして機微に富んでいる上
 伏線もしっかり引かれている、
 バランスの良い最終決着戦となりました。
 予想していた凄いというベクトルではなく
 正統の面白いというそれですね。
 ぎりぎりながらベスト・マッチです。

12試合目−3本勝負、テーブルズ・マッチ:コーポラル・ロビンソン対ワイフビーター
 最初の殴り合いとかには期待させられる物があったのですが
 とにかくテーブル葬したら勝ちっていう
 勝利条件には気合も何も無い訳で
 それを3本勝負にしたらデス・マッチと噛み合わない事この上なし。
 ついでに最後のテーブル葬は
 コープが妻殴りに雪崩式パワー・スラムで決めようとしたんですが
 崩れすぎてコープの脚が当たって割れるという
 何ともお粗末な結末。
 これはいかんと2人はもう1発テーブル葬やるぞと相成った訳であります。
 すぐさまテーブルをコーナーに立てかけコープがパワー・ボムです。
 これで終わりになるはずでしたが・・・割れない。
 妻殴りが後頭部から落ちたのに割れない。
 次はバック・ドロップです。
 これまた後頭部からぶつかっているのに割れてくれない。
 ジャーマンも決める。
 だけど割れない。
 もう1発パワー・ボムを決めるも割れない。
 角度が悪いのだと場外に移動させエプロンからロシアン・レッグ・スイープ。
 しかし割れない。脚さえ折れない。
 レフェリーがたまらず引き分けのコールをします。
 しかしここで諦めてはデス・マッチ・ファイターの名折れです。
 割れなかったのは衝撃が少なかったからに違いありません。
 2人は最後の力を振り絞って
 リングから場外へのブレーン・バスターを放ったのでした。
 もうデス・マッチの神様の意図はお分かりになるのではないでしょうか。
 当然のごとく割れない訳であります。
 テーブルは横になりながら
 燦然と光り輝いているのです。
 そうです。
 この試合の真の勝者であり
 Simply the Bestの称号を贈られるべきはこのテーブルだったというオチです。
 デス・マッチ・ファイターがテーブルに敗れるなんて
 まさしく筋書きを越えたドラマです(笑)。
 事実は小説より奇なり。
 馬鹿馬鹿しさの余り涙が出てきた所で筆を置くとしましょう。

特典−エリミネーション・フレイミング・テーブル・マッチ:イアン・ロッテン、スーサイド・キッド、アメリカン・キックボクサー対ハイザイヤ、リチャード X、アンクル・ホンキー
 面子通り適当なハードコア乱闘です。
 クライマックスなんて展開もある訳もなく
 時間が経てばフィニッシュ・シーンへと行くわけですが
 場外テーブルに中々火がつかず
 リングでパワー・ボムの体勢に捕らえているイアンが間抜けに見えます。
 この失態にスタッフは動揺したか
 火がつくやガソリンをかけまくり。
 イアンがリングからパワー・ボムで放り投げるも
 テーブルの火はまったく消えず、
 同時に被害者(誰かわかりません)は地面を転がって消す羽目に。 
 リングの2発目も見栄え良く火がつけれない上
 これまた火が消えず水をかけて何とか一大事にならず。
 この2つの火炎テーブル葬だけの試合です。


総評。
 1,7,11試合目と3つも見所のある試合があり
 珍妙なるメインありと、これはお勧めです。

DVD Rating
★★★★☆


試合カード
勝敗付はこちら
1
オースチン・エリーズ対マイケル・シェイン

ミッキー・ナックルズ、デイジー・ヘイズ対ミスチーフ、アリソン・デンジャー

ダニー・ダニエルズ対コルト・カバナ
ザッ ク・ゴーウェン対トリック・デイビス

4コーナー・エリミネーション・マッチ:ピティ・ウィリアムス対ジミー・ジェイコブス対エリッ ク・キャノン 対ロデリック・ストロング対エミル・シトッチ対ネイト・ウェブ

ス ティーブ・ストーン対アダム・フラッシュ

AJ スタイルズ対マット・サイダル詳 細

ラ イト級王座戦:ジェ リー・リン(ch)対デリリウス

チャ ド・コリヤー、ナイジェル・マッギネス対ライアン・ボズ、ブラッド・ブラッドリー
10
サ モア・ジョー対BJウィットマー
11
3 本勝負:B-Boy対クリス・ヒーロー詳 細
12
3 本勝負、テーブルズ・マッ チ:コーポラル・ロビンソン対ワイフビーター
特典
エ リミネーション・フレイミン グ・テーブル・マッチ:イアン・ロッテン、スーサイド・キッド、アメリカン・キックボクサー対ハイザイヤ、リチャードX、アンクル・ホンキー


〜〜注:以下はネタバレ・ページ 〜〜 







試合レビュー:
 AJ スタイルズ対マット・サイダル

  バックを取り合って離れる。
  AJがパワー・スラム。カウント2。
  サイダルに脚を払われるもハリケーン・ラナを決めて見せる。
  仕切り直し。
  レスリングの攻防からロープ・ワークへ。
  サイダルはバック・ブリーカーから逃れると強烈なフォア・アームズ。
  AJもドロップ・キックと負けていない。
  場外に逃れたサイダルにブランチャを狙う。
  サイダルがリングに戻ったのを見てエプロンに着地。
  サイダルはエプロンのAJに延髄切りを決めるとダイブを狙う。
  AJはエプロンに上がるとショルダー・ブロック。
  リングに戻り突進。
  しかしドロップ・トー・ホールドを食らい転落する。
  サイダルがコークスクリュー・ブランチャで追撃。
  リングに戻すとフィッシャーマンズ・スープレックス。カウント2。
  AJはコーナー上のサイダルを捕らえると投げ落とそうとする。
  サイダルは空中でヴィクトリー・ロールに切り返す。カウント2。
  ガット・レンチ・スープレックスからラ・ケプラーダ。カウント2。
  ブレーン・バスターを狙うも持ち上げられない。
  狙いを変えスインギングDDTを狙う。
  AJは耐えると投げ飛ばす。 
  ブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
  サイダルは回し蹴りを決めると突進。
  AJはショルダー・スルーで場外に落とすと
  ロープごしに脚で捕らえハリケーン・ラナ。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  バック・ブリーカーを連続で決めカバー。カウント2。
  ジャーマンを狙う。
  サイダルは着地するとジャーマンを狙う。
  AJはバックを取り返すとロープ一回転を狙ったサイダルの脚を払う。
  背中を蹴り飛ばしてサイダルを落とす。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  一回転してのリバースDDTを狙う。
  サイダルは体勢を入れ替えレッグ・ドロップ。カウント2。
  打ち上げられた所でドロップ・キック。
  クルーシーフィックスを狙う。
  AJは力技で前に持ち帰ると背中に回しバック・ブリーカー。
  両者ダウン。
  AJがフォア・アームズを叩き込んで行きディスカス・ラリアットへ。
  サイダルはロー・キックで動きを止めると蹴りを放つ。
  受け止められ払われるもその動きを利用しウィール・キック。
  AJもふらふらになりながらもペイレイ・キック。
  両者ダウン。
  サイダルはフォア・アームズを避けるとドラゴン・スープレックスを狙う。
  狙いを変えバック・ドロップ。
  AJは着地するとサイダルを抱え上げリングに叩きつける。 
  カバーするもカウント2。
  ネック・ブリーカーを狙う。
  サイダルは逃れるとヒア・イット・イズ・ドライバーを狙う!
  AJは逃れるとネック・ブリーカーと思わせ垂直落下式ブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  ならばとスタイルズ・クラッシュへ!
  サイダルは蹴りつけて逃れるとハリケーン・ラナへ。
  AJは耐えてスタイルズ・クラッシュを狙う!
  抵抗を受けパワー・ボムに狙いを変える。
  そこをサイダルがハリケーン・ラナに切り返すもカウントは2!
  ならばとヒア・イット・イズ・ドライバーで1,2,2!カウントは2!
  こうなればコーナー上にいくしかない。
  そしてシューティングスター・プレスへ!
  AJは避けるとディスカス・ラリアットで1,2,3!
  AJの勝利!
  Match of the Yearコールも起こる。
  AJはサイダルを認め握手する。



 3本勝負:B-Boy対クリス・ヒーロー

  ヨーロッパから帰って来たヒーローにはWelcome Backチャント。
  ジョーが現れヒーローに自分と試合するよう迫る。
  ヒーローはこの試合を終えたらいつでもやってやると応じる。
  腕の取り合いといったレスリングの攻防。
  ヒーローが見事な動きで翻弄していく。
  B-Boyはロープ・ブレイクやグラウンドと試行錯誤するも流れは変わらない。
  ヒーローがクラバートを決める。
  B-Boyがアーム・バーに決めた所で
  ヒーローがロープ・ブレイクに逃げる。
  B-Boyは打撃で流れを引き寄せようとする。
  ヒーローが不意をついてフォア・アームズ。
  B-Boyは場外に逃れ間を置く。
  ヒーローは脚に狙いをつけるとハングマンズ・クラッチを狙う。
  B-Boyはすぐにロープを掴みに行き決めさせない。
  ヒーローが打撃を打ち込んでいく。
  打たれ慣れているB-Boyは耐え切ってバック・ドロップ。
  この一撃で攻守逆転。
  B-Boyが攻めていく。
  フォア・アームズの打ち合いに
勝った
  ヒーローがヒーローズ・ウェルカムを決め1,2,3!
  ヒーローが先取(17分)!
  B-Boyは抱え上げられるも逃れてリバースDDT。
  連続ダブル・ストンプからセントーンでカバー。カウント2。
  B-Boyが胸を蹴ればヒーローもチョップで応える。
  フォア・アームズの打ち合いになる。
  B-Boyは二の舞は踏まないと途中で切り上げロープを使ってのDDT。
  カバーするもカウント2。
  グラウンドで攻める。
  ヒーローはサブミッションから逃れるとハングマンズ・クラッチ。
  B-Boyはロープ・ブレイクで逃れるとダブル・アーム・パイル・ドライバーを狙う。
  ヒーローは持ち上げるとスパイン・バスター。
  脚を極める。
  B-Boyはロープ・ブレイクで逃れると延髄切りを決める。
  パイル・ドライバーを決めカバー。カウント2。
  フェイス・リフトを狙う。
  ヒーローは避けるとジャーマン。
  両者ダウン。
  B-Boyは油断したヒーローに掌底を叩き込むと
  変形トライアングル・チョークでタップさせる!
  これで1対1(26分)! 
  B-Boyが先手を取る。
  ヒーローをロープ上にもたれさせダイビング・レッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  再び変形トライアングル・チョークを狙おうとする。
  ヒーローは押し飛ばして防ぐ。
  B-Boyは場外へのブレーン・バスターを狙う。
  ヒーローは逃れるとロープを使ってのネック・ブリーカー。
  両者ダウン。
  ヒーローが猛攻撃。
  背中に抱える。
  サンセット・フリップに返されるも防いで腕を潰す。
  腕を極めながら脚も極める。
  B-Boyがロープを掴む。
  ブラックホール・スラムを狙う。
  B-Boyが丸め込みに返すもカウント2。
  ヒーローは腕版STOから腕版ハングマンズ・クラッチ!
  B-Boyが何とかロープを掴む。
  B-Boyは腕を取ろうとするヒーローにフォア・アームズを叩き込んで行き
  飛びついてネック・ブリーカー。
  両者ダウン。
  B-Boyがカバーするもカウント2。
  B-Boyは2K1ボムを狙うも持ち上げられない!
  ヒーローが逃れてフォア・アームズを叩き込んでいく。
  B-Boyは避けるとネック・ブリーカーでカバー。カウントは2。
  バック・ドロップを狙う。
  ヒーローは逃れると同時に腕版ハングマンズ・クラッチ!
  B-Boyが何とかロープを掴む。
  ヒーローはダブル・ストンプからダイビング・ダブル・ストンプへ!
  B-Boyは避けると2K1ボム!
  カバーするもカウント2!
  ヒーローを抱え上げる。
  ヒーローは逃れるとヒーローズ・ウェルカムへ!
  B-Boyはロープを掴んで自爆させるとシャイニング・ウィザード!
  カバーするもカウントは2!
  フェイス・リフトからヒーローズ・ウェルカム!
  カバーするもカウント3ならず!
  ヒーローは腕を攻撃して動きを止めるとシャイニング・ウィザード!
  カバーするもカウントは2!
  お互いの心根を絶とうとフォア・アームズの打ち合い。
  ヒーローが打ち勝ちヒーローズ・ウェルカムへ!
  しかし1本目食らったことで見切っていたB-Boyはバック・スライドに切り返し1,2,3!
  B-Boyの勝利(41分)!
  観客からはMatch of the Yearコール!
  ジョーが現れ次回の興行でヒーローを次回倒してやると言う。
  ヒーローはB-Boyとタッグ・トーナメントに出るんだと告げる。
  しかしジョーに腰抜け呼ばわりされヒーローは試合してやると承諾。
  B-Boyも受け入れヒーローとハグしお互いの腕を上げる。
  改めてMatch of the Yearコール。
 


勝 敗付試合カード(勝者が赤字)

オースチン・エ リーズ対マイケル・シェイン

ミッキー・ナッ クルズ、デイジー・ヘイズ対ミスチーフ、アリソン・デンジャー

ダニー・ダニエ ルズ対コルト・カバナ
ザッ ク・ゴーウェン対トリック・デイビス

4コーナー・エリミネーション・マッチ:ピティ・ウィリアムス対ジミー・ジェイコブス対エリック・キャノン 対ロデリック・ストロング対エミル・シトッチ対ネイト・ウェブ

ス ティーブ・ストーン対アダム・フラッシュ

AJ スタイルズ対マット・サイダル詳 細

ラ イト級王座戦:ジェ リー・リン(ch)対デリリウス

チャ ド・コリヤー、ナイジェル・マッギネス対ライアン・ボズ、ブラッド・ブラッドリー
10
サ モア・ジョー対BJウィットマー
11
3 本勝負:B-Boy対クリス・ヒーロー(2-1)詳 細
12
3本勝負、テーブルズ・マッ チ:コーポラル・ロビンソン対ワイフビーター(ドロー)
特典
エリミネーション・フレイミン グ・テーブル・マッチ:イアン・ロッテン、スーサイド・キッド、アメリカ ン・キックボクサー対ハイザイヤ、リチャードX、アンクル・ホンキー

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