UWA Hardcore Wrestling:Grand Prix Night Two 5/31/08の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
2枚組み約2時間15分です。
@2回戦:リッキー・レイヤースvs.ライオネル・ナイト
レイヤースの試合運びが興味深いですね。
間を意識しながら、わざと予想をずらしてヒールへ持っていく。
順当のナイトが負けてしまうのでは、と上手く演出しました。
ナイトも良くやっていましたけれども
フィニッシュは何とか勝ちを拾ったという感じにして欲しかったですね。
平均的な良試合。
A2回戦:ブロディ・リーvs.セイビアン
構図は一般的な巨人対ハイ・フライングながら
リーが甚振るシーンはなくノン・ストップで攻防が繰り広げられます。
観客席へのダイブもありかなり盛り上がりましたよ。
まあまあ良い試合。
B2回戦:サラ・デル・レイvs.クラウディオ・カスタニョーリ
いくらこの2人でも試合を作るには
じっくりとグラウンド・レスリングをしなければならないだろうなと思っていましたが
そんな事をせずともサラの蹴りを対抗できうる武器にし、
またCCの得意技を含めて攻防を工夫する事で
男対男とひけを取らない面白い試合に仕立て上げました。
平均的な良試合。
C2回戦、カナディアン、ライト級王座戦:ジョシュ・プロヒビション(ch)vs.ジミー・オルセン
何の変哲のない試合でしたが
プロヒビションが花道での必殺技を狙った所から
中々見応えのある攻防が次々と見られましたよ。
平均より少し上。
Dドリュー・グラックvs.ニック・ワッツ
前日同様ワッツが使えません。
ワッツの反応が遅くて不自然に間が空くシーンがかなりありますね。
ひどい試合。
E準決勝:クラウディオ・カスタニョーリvs.ライオネル・ナイト
この2人だけに面白い攻防も見られましたが
決勝に体力を温存しておきたかったか、
不意打ちから始めて短くまとめています。
そのため平均レベル。
F準決勝、カナディアン、ライト級王座戦:ジョシュ・プロヒビション(ch)vs.セイビアン
基本を押さえた上で
それぞれの良さを引き出し、ミックスさせる工夫で味付けしています。
プロヒビションの安定性が良い方向で働いてますね。
まあまあ良い試合です。
Gタッグ王座戦:アップ・イン・スモーク(ch)vs.リング・クルー・エクスプレス
超軽量級のブリスコズvs.MCMGと言うと言いすぎだけれども
目まぐるしく攻防を展開していき
唸らせる物を持っていますね。
中々良い試合。
H決勝、カナディアン、ライト級王座戦:ジョシュ・プロヒビション(ch)vs.ライオネル・ナイト
機械的に試合を見れば場外乱闘から始まったものの
Hardcore部分の象徴であるガラス板までいく訳でもなく
プロヒビションがほとんど支配しナイトが反撃していく、という普通の内容。
只特筆すべきはストーリーの方。
ナイトってチェックメイト時代(いつの間にかビショップは消えたね)に
プロヒビションの手下として散々悪さやらかしてきたんですね。
その後ベビー・ターンした訳でもプロヒビションと縁が切れた訳でもないのですが
オサイラスの送別試合などを受けいつの間にか団体の顔として観客から声援が送られるようになるんです。
そういう状況での一騎打ち。
プロヒビションとしてはナイトの活躍が面白くない訳で
試合開始時に寝るよう指示するのですがナイトは応じた振りして丸め込みに出てベビー・ターン。
要するにこれはUWA版バティスタvs.HHHみたいなもんなんですよ。
じっくり狙って行われたものではないので本家には劣りますが
この試合に決勝としてふさわしい雰囲気をまとわせるには十分でしたね。
試合後はプロヒビションがナイトを認めて大団円です。
平均的な良試合。
総評。
特別クオリティが高い試合は無かったけれども
Dを除けば選手一同実質的なUWAラスト・イベントのために
それぞれが力を尽くしたと言える内容で中々良い大会でしたよ。
ちなみにこちらのメニューBGMはCursiveのThe RecluseとSierra。
これも良い曲ですね。
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
H決勝、カナディアン、ライト級王座戦:ジョシュ・プロヒビション(ch)vs.ライオネル・ナイトゴングが鳴る。
プロヒビションがマイクを取る。
正しい事をすべき時が来たと言い、寝るよう要求する。
ナイトは言われたとおり寝る。
プロヒビションがカバーしようとする。
ナイトがインサイド・クレイドルに捕らえる。カウントは2。
プロヒビションは怒って胸を突く。
ナイトもつき返す。
プロヒビションが張り手。
ナイトも張り手。
プロヒビションが殴りかかる。
ナイトは避けて殴りつけるとクローズラインで落とす。
観客席に投げ込むと椅子を投げつける。
ボディ・スラム。
プロヒビションが隙を突きロー・ブロー。
ナイトを投げて物にぶつける。
テーブルを投げてぶつける。
パワー・ボムの体勢。
ナイトがリバース・スープレックスに返す。
テーブルにぶつける。
リングに戻しエプロンに登る。
プロヒビションはロープへのジョー・ブリーカーを決める。
フォア・アームズで殴り飛ばし柵にぶつける。
担ぎ上げると鉄柱に投げてぶつける。
椅子を背中に叩きつける。
背中から鉄柱に叩きつける。
ナイトが腹を殴りつけていく。
プロヒビションはフォア・アームズを浴びせヘッド・バッド。
柵へのネック・ブリーカーを決める。
リングに戻しカバー。カウント2。
ブレーン・バスターを狙う。
ナイトがインサイド・クレイドルに切り返す。
プロヒビションはカウント2で返すとバック・エルボー。
ナイトがチョップを浴びせる。
プロヒビションは噛み付いてダウンさせる。
場外に投げ捨てようとする。
ナイトはエプロンに着地するとショルダー・ブロックからサンセット・フリップ。
プロヒビションはカウント2で返すとバック・エルボー。
カバーするもカウント2。
ナイトがアッパーカートを決めロープに走る。
プロヒビションがドロップ・トー・ホールドを決めSTF。
ナイトがロープを掴む。
ナイトがフォア・アームズを浴びせロープに走る。
プロヒビションがカウンターでスタンガンを決める。
カバーするもカウント2。
腹からロープの上に投げ落とす。
カバーするもカウント2。
コブラ・クラッチ。
ナイトがエルボーをいれ逃れようとする。
プロヒビションはタイツを掴んで引き戻すとバック・ドロップへ。
ナイトは着地するとスパイン・バスター。カウント2。
クローズラインへ。
プロヒビションは受け流すとDDT。
クローズラインを決めカバー。カウント2。
クローズラインへ。
ナイトは避けるとバック・スライドへ。
プロヒビションはその動きを利用してダブル・アーム・パイル・ドライバーに持っていく。
カバーするもカウントは2。
もう1発狙う。
ナイトがハリケーン・ラナに切り返す。
ダブル・アーム・ペディグリーを決めるもカウントは2。
もう1発狙う。
プロヒビションが逃れフォア・アームズの打ち合いに。
プロヒビションはヘッド・バッドを叩き込むとダブル・アーム・パイル・ドライバー。
背中からもたれるようにカバーする。
ナイトが一瞬の隙を突いてクルーシーフィックス。1,2,3!
ナイトが新2冠チャンピオンに!
プロヒビションはマイクを取ると
地球上で一番偉大なレスラー曰くBe the Man,Beat the Man。
お前は今日the Manを倒した、誇りに思うよと言ってハグする。
試合結果
@2回戦:リッキー・レイヤースvs.ライオネル・ナイトA2回戦:ブロディ・リーvs.セイビアン
B2回戦:サラ・デル・レイvs.クラウディオ・カスタニョーリ
C2回戦、カナディアン、ライト級王座戦:ジョシュ・プロヒビション(ch)vs.ジミー・オルセン
Dドリュー・グラックvs.ニック・ワッツ
E準決勝:クラウディオ・カスタニョーリvs.ライオネル・ナイト
F準決勝、カナディアン、ライト級王座戦:ジョシュ・プロヒビション(ch)vs.セイビアン
Gタッグ王座戦:アップ・イン・スモーク(ch)vs.リング・クルー・エクスプレス(新チャンピオン!)
H決勝、カナディアン、ライト級王座戦:ジョシュ・プロヒビション(ch)vs.ライオネル・ナイト(新チャンピオン!)