TOPアメリカン・プロレス注目インディー →UWA Hardcore Wrestling:King of the Deathmatch 2/24/07

UWA Hardcore Wrestling:King of the Deathmatch 2/24/07の分析


名勝負 なし
好勝負 準決勝、テキサス・デス・マッチ:ブラック・ジャブロニvs.オサイラス

1試合目−4コーナーズ・オブ・ペイン:オサイラスvs.アサイラム
 4コーナーに凶器が設置されているという試合形式。
 ついでにストラップ・マッチのルールも取り込まれていますが
 アサイラムですし有効に使えるわけもなく。
 結局4コーナー+試合開始直後の場外テーブルへのショルダー・スルーという
 5つのHoly Shit級スポットのみの試合。
 それにしてもコーナーに扇風機が取り付けられている絵はシュールだ(笑)。

2試合目−ラダー・マッチ:ラッカスvs.ライオネル・ナイト
 序盤の素早い攻防は見事で
 期待をかき立てられたのですが
 ラダーが入るとテンポは悪くなるし
 特別過激と言うわけでもない。
 更に結末は今まで見たラダー・マッチで一番あっけない。

3試合目−ステアウェイ・トゥー・ヘル:ミッキー・ナイトvs.クリストファー・ビショップ
 ラダーを使って上空の画鋲、有刺鉄線付きグローブを取ると
 使用可能になるという試合形式ですが・・・
 グローブっていうのは用途が限られて使えません。
 アイアン・クローが必殺技のレスラーならまだしも。
 結末の展開も悪いし
 フィニッシュもあれだとスプリングボードからではなく
 ラダー上からを期待してしまいます。

4試合目−ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:ニック・ワッツvs.ブルー・ジャブロニ
 結局全て凶器は自前でしたけど・・・
 パイナップル、スイカ攻撃のようなコミカルな凶器を使う一方で
 ビデオ・デッキを叩きつけたりと普通のデス・マッチとして見ても
 かなりハードなことをやっているのですが
 流血表現が控えめなので(今大会全編に言えることだが)、
 やや物足りない感じを持ってしまうのは残念。
 好勝負には少し届きませんが中々良い試合でした。 

5試合目−UWA王座戦:ジョシュ・プロヒビション(ch)vs.プーマ
 唯一トーナメント外の通常試合形式。
 プーマは技の使いどころがいまいちのような。
 プロヒビションがキャリーして平均より少し上程度。
 
6試合目−準決勝、テキサス・デス・マッチ:ブラック・ジャブロニvs.オサイラス
 今大会のマッチ・オブ・ザ・ナイト。
 展開、緩急といった試合部分が
 数え歌なので悪くはないのですが、
 そこまで良くもないし
 何度も言うように流血表現が控えめで名勝負とは言えませんが
 UWAのベスト・デス・マッチはこれに違いないと
 確信させるほど凄い試合です。
 中でもオサイラスが火を噴きかけ
 Tシャツに引火した所を有刺鉄線付きボードへの
 デス・バレー・ドライバーで鎮火っていうのは、まさにHoly Shit!
 他にもHoly Shitムーブが幾つもあります。
 この形式はフォール後10カウントで立てないと負けということで
 簡単にフォールを取られてぐだぐだになることが多いのですけれど、
 この試合に関してはフィニッシュ時しかフォールされず
 その壮絶さの証明のために使って欠点が出なかったのも良いですね。
 文句なしに好勝負。

7試合目−準決勝、キャプチャー・ザ・フラッグ・スカフォード・マッチ:ラッカスvs.クリストファー・ビショップ
 試合形式はリング横の2つの櫓、そしてそこに橋渡しにされた竿の3箇所に
 バンダナが置かれており2枚取ったほうが勝ちというルール。 
 相変わらず乱入がありますし、
 フィニッシュもミスではないかと疑うようなあっけなさ。
 試合としてみたらまずいですが
 エンターテイメントとして見るとまずまず。

8試合目−決勝、ノー・ロープ・バーブワイヤー・マッチ:クリストファー・ビショップvs.オサイラス
 この試合形式だとクルーザー級のスピードが生きないし
 最後の最後まで乱入というのは正直うんざり。
 しかし有刺鉄線絡みのムーブをこれでもかとやり
 観客の要望に応えて火炎テーブル葬もあったりと良い感じです。

総評。
 デス・マッチというよりハードコアで
 WWEの24/7のような試合からややずれた
 馬鹿テイストにあふれています。
 そんな中ジャブロニ絡みの試合は
 流血表現が控えめなだけでデス・マッチとして見ても見事なもの。
 素晴らしい大会です。
 上に書いたように流血表現が控えめなので
 デス・マッチ系が苦手な方でも楽しめるはずですよ。
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

E準決勝、テキサス・デス・マッチ:ブラック・ジャブロニvs.オサイラス
  リングにはいたる所に有刺鉄線付きボードが置かれている。
  オサイラスはジャブロニのクローズラインを易々と耐え切ると
  クロス・ボディを受け止めサイド・ウォーク・スラム。
  抱え挙げるとコーナーの有刺鉄線付きボードに突っ込ませる。
  今度は対角コーナーの有刺鉄線付きボードにパワー・ボム。
  コーナーのジャブロニに有刺鉄線付きボードを押し当てるとダブル・ニー・アタック。
  更に持参したサボテンをリング中央に設置。
  そこへバック・ドロップ。
  オイルを持ち出しジャブロニ目掛け火を噴く!
  ジャブロニのTシャツが燃えている!
  オサイラスはジャブロニを抱え挙げると椅子に橋渡しにした有刺鉄線付きボードへデス・バレー・ドライバーを決め鎮火!
  カバーするもカウント2で止める。
  Holy Shit!Holy Shit!
  UWA!UWA!
  場外にテーブルを設置。
  その上の椅子にガラス板を橋渡しにする。
  ジャブロニがエプロンからクロス・ボディを狙うも受け止められエプロンへのサイドウォーク・スラム。
  フェンスへのパワー・ボムへ。
  ジャブロニには逃れると反撃開始。
  鉄柱でロー・ブローを決めると椅子を下に起き固定。
  オサイラスの上にボードを乗せるとダイビング・ダブル・ストンプ!
  オサイラスは流血。
  Holy Shit!Holy Shit!
  オサイラスをリングに戻すと有刺鉄線付きボードの上にボディ・スラム。
  その上にボードを乗せるとスプリングボード式レッグ・ドロップにラ・ケプラーダ。
  再び有刺鉄線付きボードを載せるとムーンサルト・ダブル・ストンプ。
  This is Awesome!This is Awesome!
  オサイラスはヨシタニックをフェイス・バスターに返す。
  有刺鉄線付きボードの上にコップ・キラー!
  オサイラスは芝刈り機を取り出しジャブロニに押し当てる!
  そして場外のガラス板にリングからパワー・ボムで投げ捨てる!
  カバーし1,2,3!
  当然立てずカウント10でオサイラスの勝利!


F準決勝、キャプチャー・ザ・フラッグ・スカフォード・マッチ:ラッカスvs.クリストファー・ビショップ
  ナイトの加勢を得てビショップがいきなりヒーロを決める。
  ラッカスはビショップを柵にぶつけ返すと
  観客席へ投げ飛ばす。
  ビショップが椅子攻撃から場外でのブレーン・バスターを狙う。
  ラッカスは後ろに逃れるとリバースDDTを決める。
  更にバク転からスタンディング・ムーンサルト。 
  ビショップも柵からムーンサルトを決め負けていない。 
  ラッカスがビショップをテーブルに振る。
  ビショップはテーブルに飛び載るとその先の自販機の上に。
  ナイトが再び出てきてラッカスに襲い掛かる。
  そこにナイトが自販機の上からダイビング・クロス・ボディ。
  そしてエンジェルズ・ウィングを狙うもリバース・スープレックスに返される。
  リング横に戻ってくると、またナイトが介入してくる。
  そこにビショップがトペ・コンヒーロ。
  リングに戻しフェニックス・スプラッシュを狙うも避けられ自爆。
  ラッカスがラッカス・レッグ・ドロップへ。
  ビショップは受け流しジャーマンも着地する。
  しかしスーパー・キックを食らってしまう。
  コーナーに横たわるビショップにゴミ箱を載せるとムーンサルト・ドロップ・キック。
  ラッカスがラダーに登りバンダナを取ろうとするもナイトに妨害される。
  ラッカスは返り討ちにするとビショップが登っているラダーを倒す。
  ビショップは櫓に飛び移るとバンダナを取り竿の真ん中のバンダナを狙う。
  ラッカスは後を追って櫓に登ると底からダイビング・クローズラインで落とす。
  今度はラッカスがもう1つの櫓に登りバンダナを取り1対1。
  追ってきたビショップとチョップを打ち合う。
  ビショップがラッカスを投げ落とすもラッカスは竿にぶら下がる。
  ビショップも竿にぶら下がるとラッカスに掴まり両者落下。
  ビショップがスタンディング・シューティングスター・プレスを決めれば
  ラッカスもネック・ブリーカー。
  両者ダウンで同時にラダーを登っていく。
  ナイトがリングに入りラッカスにパワー・ボム。
  しかしラッカスがラダーを蹴り飛ばしたためビショップが場外に転落。
  ビショップはスプリングボード式にロープにぶら下がろうとするも失敗。 
  ラッカスは有刺鉄線付きボードをコーナーにたてかける。
  そんなことしている内にビショップが櫓から竿にぶらさがっている。
  ナイトはブレーン・バスターを避けるとジャーマン。
  ビショップがバンダナを取り勝利!
  ナイト、ビショップはダブル・フィッシャーマンズ・スープレックスでラッカスを有刺鉄線付きボードの上に落とす。
 
  
G決勝、ノー・ロープ・バーブワイヤー・マッチ:クリストファー・ビショップvs.オサイラス
  組み合ったまま両者有刺鉄線に突っ込む。
  ビショップがロー・ブローを決める。
  オサイラスはビショップを抱え挙げると有刺鉄線の上に落とす。
  有刺鉄線付き角材でビショップの脚を攻める。
  サーフボード・ストレッチで有刺鉄線に押し当てる。
  ビショップはドロップ・キックでオサイラスを有刺鉄線に絡ませると、
  更にドロップ・キック2発。
  モンキー・フリップでオサイラスを有刺鉄線に投げる。
  有刺鉄線付き角材をオサイラスの脚に叩きつける。
  オサイラスを持ち上げると有刺鉄線の上に落とすも勢い余って自身も落下。
  オサイラスは振り返しビショップを鉄柱にぶつける。
  ナイトがオサイラスに襲い掛かる。
  有刺鉄線へのダブル・パワー・ボムを決める。
  リングに戻すと椅子の上にガラス板を橋渡しにしてダブル・ブレーン・バスター。
  フォークをオサイラスの額に突きたてる。
  ガラスの破片へフィッシャーマンズ・スープレックス。
  オサイラスは2人にロー・ブローを決めると
  ガラス片の上にデス・バレー・ドライバー+DDT。
  ナイトがオサイラスにガラス片の上へエンジェルズ・ウィング。
  ビショップがトイレの蓋で殴りかかるもナイトに誤爆。
  オサイラスはビショップにロー・ブローを決めるとガラス片の上にコップ・キラー。
  オサイラスはテーブルを設置する。
  ガラス板を巻いた後観客の要望に応えテーブルに火をつける。
  ビショップにそのテーブルへのパワー・ボム!
  ナイトがオサイラスにロー・ブローを決めるとリバース・ツームストン。
  オサイラスをテーブルに乗せるとビショップが櫓に登りダイビング・レッグ・ドロップで1,2,3!
  ビショップが優勝!

試合結果

@4コーナーズ・オブ・ペイン:オサイラスvs.アサイラム
Aラダー・マッチ:ラッカスvs.ライオネル・ナイト
Bステアウェイ・トゥー・ヘル:ミッキー・ナイトvs.クリストファー・ビショップ
Cファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:ニック・ワッツvs.ブルー・ジャブロニ
DUWA王座戦:ジョシュ・プロヒビション(ch)vs.プーマ
E準決勝、テキサス・デス・マッチ:ブラック・ジャブロニvs.オサイラス
F準決勝、キャプチャー・ザ・フラッグ・スカフォード・マッチ:ラッカスvs.クリストファー・ビショップ
G決勝、ノー・ロープ・バーブワイヤー・マッチ:クリストファー・ビショップ(優勝!)vs.オサイラス