TOPアメリカン・プロレス注目インディー →UWA Hardcore Wrestling:Firestorm 2/17/06

UWA Hardcore Wrestling:Firestorm 2/17/06の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み約3時間20分。

1試合目−6マン・スクランブル:チーチvs.クラウディーvs.ブラッド・マーチンvs.フィル・アトラスvs.コリン・オルセンvs.ジェイミー・オルセン
 コメディーがかったスポット・フェスト。
 フィニッシュも含め流れがいまいちで迫力不足。 
 ダブル・パワー・ボム+ダブル・スーパープレックス+雪崩式ハリケーン・ラナなんて馬鹿技は良かったけれど。
 少し悪い試合だがオープニングとしては悪くない。

 試合後スウィニーが現れ
 マイク・アピールから勝者に襲い掛かり10秒もしない内に3カウントです。
 史上最短記録試合。
 スウィニーは最近試合しないですね。
 あのオールド・スクールすぎるスタイルは需要がないということか。

2試合目−ダン・パイザンvs.アメージング・ダークストーン
 FBIvs.マジシャン・ギミック。
 短いけど色々やっていて面白い。
 平均より少し上。
 わずか10分間もない間に
 3発もカナディアン・デストロイヤー(内1発はエプロン!)を受けた
 パイザンには拍手を送りたい。

3試合目−リップ・インパクト、マット・バイソンvs.ジェフ・フューリー、ニック・ワッツ
 緩い攻防、展開が多い上ミスもある。
 悪い試合。

4試合目−ヘイシロウ・ハヅキvs.ライオネル・ナイト
 ハズキはレスラーに成り立てなのか
 素人臭さがある上下手です。
 そのハヅキを引っ張って試合を作っている
 ライオネルの上手さに注目すべき試合。
 やや悪い試合。
 
5試合目−IWSタッグ王座戦:2.0(ch)vs.フライング・ハリケーンズ
 平均レベルの試合ながら
 IWSらしい独特の雰囲気と
 可能性に満ち溢れた試合なので面白い。
 
6試合目−ソンジェイ・ダットvs.セイビアン
 両者得意分野が違いますが
 今回はソンジェイに合わせて
 ハイ・スピード、ハイ・スポットの試合となりました。
 そのためセイビアンの魅力がやや出ませんでしたが
 素晴らしい攻防もあり、まあまあ良い試合です。

7試合目−ライト級王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ
 この2人なのでレスリング偏重の試合になるかと思いきや・・・
 シェリーがルチャばりのムーブを見せながら
 文字通りリングを縦横無尽に駆け回り
 クァックを彷彿とさせます。
 キレが凄まじく、その立体的な戦い方は美しい。
 一方のCCが投げ技とアッパーカートで
 試合を作るという現在(11/26/07)の
 ベビーフェイス・スタイルの試作品的なものを編み出しています。
 こんな両者がぶつかれば
 相性も良いし楽々好勝負越えです。
 
8試合目−カナディアン王座戦:M-Dogg 20(ch)vs.アシラム
 ライノもどきならこんなものだろうという出来。
 M-Doggの見事な動きで見れるものにはなっている。
 少し悪い試合。

9試合目−ジョシュ・プロヒビションvs.オサイラス
 オサイラスが勝てばプロヒビションがUWAから追放。
 プロヒビションが勝てばUWAの支配権を得るという状況の下
 行われたこの試合はUWA特有の
 全年齢対象デス・マッチとなりました。
 有刺鉄線付きボード、ガラス板、画鋲なんかを使っています。
 オサイラスはデス・マッチが上手いほうだし
 (打撃だけはなぜかどうしようもなくへぼいが)
 中々良いのだけれども
 やっぱり物足りない部分があります。
 逆にデス・マッチ嫌いな方には長所となる点ですけど。
 好勝負には少し届かず。

10試合目−CZWジュニア王座戦、ラダー・マッチ:ラッカス(ch)vs.クリストファー・ビショップス
 基本的にやや勢いに欠け、
 あたかも勝利条件がベルトを取ることではなく
 相手のKOであるかのような
 ラダー・スポットのオンパレードなので
 これなら最近のWWEのスポット・フェスト・ラダー・マッチの
 劣化版にすぎないと思っていたら
 終盤ラダー建築物を作ったりして
 ビッグ・スポットを披露(観客からは大げさながらPlease Don't Dieコール)・・・
 と見事挽回してくれました。
 中々良い試合です。

総評
 The King of Deathmatchと並んで
 史上最高の大会と称される今大会。
 アンダーカードは確かに見ごたえはあるし
 7,9,10試合目の怒涛の良試合ラッシュはインパクト大。
 評判通り中々良い大会でした。
 シェリー・ファン、UWAファンならお勧め。

DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

Fライト級王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ
  握手して試合開始。
  凝ったレスリングの攻防。
  CCがコーナーに押し込みアッパーカート。
  シェリーがルチャばりの動きでヘッド・シザースなどを決めていく。
  CCはたまらず場外で間を置く。
  リングに戻り握手を求める。
  応じようとしたシェリーを蹴りつける。
  シェリーはすぐにレッグ・ラリアットでお返し。
  ラ・ケプラーダはカウント2。
  シェリーが攻めていく。
  CCのハイ・ニーを避けて落とすとスプリングボード式の飛びつきアーム・ドラッグ。
  CCがエプロンのシェリーの脚を払おうとする。
  シェリーはバク転でリングに戻ることで避けるとロープを使って蹴りを入れる。
  追撃でブランチャへ。
  CCは避けると同時にリングに戻ってトペ・スイシーダ。
  リングに戻しスリングショット・エルボーからカバー。カウント2。
  CCが体格を生かした攻めを見せる。
  滞空式ブレーン・バスターでカバー。カウント2。
  前転からのアッパーカートもカウント2。
  もう1発狙う。
  シェリーは避けると丸め込みからボーダー・シティ・ストレッチへ!
  CCは決まる前に立ち上がるとサイド・ウォーク・スラムに返す。
  シェリーの反撃を防いで行きリコーラ・ボムへ!
  シェリーは逃れる。
  バック・ドロップも後ろに着地するとドラゴン・スクリューから延髄切り。
  両者ダウン。
  シェリーが見事な動きから攻めていく。
  両足で首を挟みマットに叩きつける。
  スライス・ブレッド#2を狙う。
  CCがマッチ・キラーに返しダイビング・エルボー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  ウォーター・スライドを狙う。
  シェリーは逃れるとパーフェクト・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  CCはカウンターでデス・バレー・ドライバーを決めるとフェイス・バスターからアッパーカート。
  カバーするもシェリーの脚がロープにかかる。
  リング内へのブレーン・バスターを狙う。
  シェリーは防ぐとスリング・ショットDDTを決めコーナー上へ。
  CCがアッパーカートを叩き込みスーパープレックスへ。
  シェリーは殴りつけて防ぐとサンセット・フリップ・パワー・ボム。カウント2。
  スーパー・キックへ。 
  CCは蹴りを受け止めるとアッパーカート。
  フェイス・バスターにつなげカバーするもカウント2。
  シェリーはCCに飛びつくとトルネード・アーム・バー・テイクダウンからボーダー・シティ・ストレッチ!
  CCの脚がロープにかかる。
  スライス・ブレッド#2を狙う。
  逃れられるもコーナーに乗せ雪崩式ハリケーン・ラナへ。
  CCが耐え雪崩式パワー・ボムに返そうとする。
  寸前でシェリーがハリケーン・ラナに切り返しフロッグ・スプラッシュ。カウントは2。
  ロープを使ってスライス・ブレッド#2を狙う。
  CCはこれも防いでアッパーカート。
  シェリーは気合で耐えスーパー・キック。
  CCも気合で耐えローリング・アッパーカート。
  続けてリコーラ・ボム!
  しかしカウントは2!
  アッパーカートを叩き込んで行きローリング・アッパーカートへ!
  シェリーは避けるとスーパー・キックからスライス・ブレッド#2でリバースDDT!
  1,2,3!でシェリーの防衛!


Hジョシュ・プロヒビションvs.オサイラス
  オサイラスが襲い掛かる。
  プロヒビションが反撃し柵へのブレーン・バスターを狙う。
  逆にオサイラスがプロヒビションを柵の上に落としビッグ・ブーツ。
  プロヒビションが振り返し柵にぶつける。
  椅子攻撃を狙う。
  オサイラスは避けると鉄柱にぶつける。
  椅子を投げつけ、ぶつける。
  コーナーに逆さ吊りにすると椅子越しにドロップ・キック。
  有刺鉄線付きボードを取り出す。
  しかしその隙にプロヒビションが回復してしまう。
  プロヒビションはロープを使ってネック・ブリーカーを決めると
  コーナーにボードを立てかけアイリッシュ・ウィップを狙う。
  オサイラスが振り返しボードに投げつける。
  プロヒビションがカウンターでボードの上へのエクスプロイダー。
  ドロップ・キックで再びボードの上にダウンさせる。
  カバーするもカウント2。
  オサイラスを立てた椅子の間に挟みコーナー上へ。
  オサイラスはコーナー上のプロヒビションに椅子を投げつけ場外のテーブル上に落とす。
  リングに戻しカバーするもカウント2。
  ならばとガラス板を取り出し立てた椅子の上に乗せる。
  そしてデス・バレー・ドライバーを狙う。
  プロヒビションは逃れると逆にそのガラス板へのデス・バレー・ドライバー!
  カバーするもカウント2。
  プロヒビションは画鋲を取り出して撒く。
  その上へのドランケン・ドライバーを狙う!
  オサイラスが逆にリバース・スープレックスでその上に落とす!
  更に画鋲の上へのドランケン・ドライバーを狙う!
  ナイトが乱入しオサイラスに竹刀を叩きつけ去っていく。
  九死に一生を得たプロヒビションはオサイラスに画鋲の上へのドランケン・ドライバー!
  カバーするもカウントは2!
  ステージに連れて行くと観客席へのドランケン・ドライバーを狙う!
  オサイラスは逃れるとパイル・ドライバーを狙う!
  プロヒビションはロー・ブローで防ぎ花道でのドランケン・ドライバー!
  リングに戻しカバーで1,2,3!
  

ICZWジュニア王座戦、ラダー・マッチ:ラッカス(ch)vs.クリストファー・ビショップ
  ラッカス自らラダーを登ってベルトを掛ける。
  すぐにラダーを登って瞬殺を狙う。
  ビショップは逆立ちからのハリケーン・ラナを狙う。
  ラッカスは逃れて着地。
  それぞれラダーを出しまくってリングに戻る。
  まずはレスリングだと最初のラダーを外に出す。
  レスリングからそれぞれハリケーン・ラナを狙う。
  同時にハンドスプリングの技を狙って相打ち。
  ロープに振られたラッカスがツイスティング・キック。
  場外に逃れたビショップにダイブを狙う。
  避けられるも着地し椅子を投げつける。
  ビショップの上にラダーを乗せるとエプロンからシューティングスター・プレス。
  リングに戻すとビショップをコーナーに乗せラダーを持たせる。
  ビショップはラッカスを殴り落とすとムーンサルトからラダーを投げつける。
  ラッカスが突進してきたビショップにラダーを投げつける。
  巨大ラダーを入れコーナーに立てかける。
  そこにアイリッシュ・ウィップを狙う。
  ビショップは防ぐと、そのラダーの上へのデス・バレー・ドライバー。
  ラダーの上に乗せるとスワントーン・ボム。
  コーナーのラダーにラッカスがビショップを振り飛ばす。
  しかしハンドスプリング技の追撃が避けられ自爆。
  ビショップはコーナーのラダーにラッカスを横たわらせる。
  余裕を感じたかそのラダーを蹴り上げムーンサルトを披露しようとする。
  そこにラッカスがスピアー。
  両者ダウン。
  特大ラダーを立てラッカスが登っていく。
  ビショップがスプリングボードでラダーに飛びのりラッカスを殴りつける。
  ラッカスは落ちるもラダーを倒す。
  しかしビショップはロープに飛びラ・ケプラーダ!
  ラダーを整理し場外へ。
  ラッカスが壁蹴りでのムーンサルトを見せる。
  ビショップはラッカスの上にラダーを乗せると壁を蹴ってボディ・プレス。
  ラッカスが花道上のビショップにヒーロ。
  ビショップが花道上でカナディアン・デストロイヤー。
  更にパワー・ボムを狙う。
  ラッカスは逃れるとタイガー・ボム。
  花道にビショップを寝かせるとダイビング・ダブル・ストンプ。
  更にパイル・ドライバー。
  特大ラダーをコーナーに設置する。
  階段状のラダーを中央から差し込み、
  別のラダーをコーナーと特大ラダーの間に橋渡しにする!
  ラッカスがコーナー上のラダーに登る。
  ビショップも階段状のラダーに登り殴り、チョップを打ち合う。
  ビショップはラダーに頭を叩きつけられ横たわる。
  そこにラッカスが頭部へのダブル・ストンプ!
  今度はテーブルを取り出し場外に設置。
  両脇にラダーを立て、その天辺にテーブルを橋渡しにする。
  その隙にビショップがリング中央の特大ラダーを登っている。
  ラッカスは殴り落とすもベルトを取らず降りてくる。
  ビショップはブレーン・バスターを逃れるとジャーマン。
  ラダーを登っていく。
  ラッカスもラダーを登ると先ほどの場外のテーブルへ投げ捨てる!
  Oh,My God!
  ラッカスがベルトを取り防衛!  
  プロヒビションが現れ次回の興行で自身がリンと対決すること、
  更にビショップ対オサイラスの敗者追放マッチを行うとアナウンス。

試合結果

@6マン・スクランブル:チーチvs.クラウディーvs.ブラッド・マーチンvs.フィル・アトラスvs.コリン・オルセンvs.ジェイミー・オルセン
Aダン・パイザンvs.アメージング・ダークストーン
Bリップ・インパクト、マット・バイソンvs.ジェフ・フューリー、ニック・ワッツ
Cヘイシロウ・ハヅキvs.ライオネル・ナイト
DIWSタッグ王座戦:2.0(ch)vs.フライング・ハリケーンズ
Eソンジェイ・ダットvs.セイビアン
Fライト級王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ
Gカナディアン王座戦:M-Dogg 20(ch)vs.アシラム
Hジョシュ・プロヒビションvs.オサイラス
ICZWジュニア王座戦、ラダー・マッチ:ラッカス(ch)vs.クリストファー・ビショップス