SMW:Best of 1994の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | タッグ王座戦、マラソン・マッチ:ヘヴンリー・バディーズ(ch)vs.ロックン・ロール・エクスプレス(3/13/94) |
@タッグ王座戦、マラソン・マッチ:ヘヴンリー・バディーズ(ch)vs.ロックン・ロール・エクスプレス(3/12/94)
(60分アイアン・マン・マッチと同形式)
まずは殴り合いのヒートから連携技を決めて早々にR&Rが1本。
実質的に1-0から試合がスタートする形です。
バディーズをからかって熱くさせ、
レフェリーの注意を逸らした隙にR&Rがノー・タッチで入れ替わり盛り上げます。
80年代の鉄板ですね。
さっきと同じようなことを今度はバディーズがやり返します。
時間の都合上重ねがけはせずまったりと進行させていきます。
15分ぐらい経過したところで控えの攻撃によりモートンがダウンし孤立。
ここからの煽り立ては流石ですね。
SMWの観客もWCCW並みに熱く、大きく盛り上がっています。
R&Rのギブソンが援助するも中々脱出につながらないもどかしさが良いですね。
1対2スポットで勢いをつけた後、コルネットのラケット攻撃によりR&Rがフォールを緩し、
丁度試合の半ば30分経過したところで1-1となります。
そこからギブソンが孤立。
孤立の見せ方は80年代ということでシステマチックです。
効率性で言えば抜群のものはありますが60分という形式には合っていない。
どうしても二番煎じな印象は否めず効果は減退しています。
だからこそ1-0ではなく1-1でR&Rが王座を奪取する
即物的な未来をちらつかせているのでしょうね。
実際R&Rが2-1に引き離す展開へとなっていきます。
バディーズの脚に狙いをつけて孤立させ時間を消費。
残り10分となりバディーズが反撃を開始しますがどうも悠長な攻め。
残り5分で入り乱れると再びラケット攻撃により2-2となります。
そして最後ぎりぎりでバディーズが掠め取って終了。
鉄板カードとはいえ60分は厳しかったという印象でしたね。
中々良い試合。
Aタッグ王座戦、マラソン・マッチ:ヘヴンリー・バディーズ(ch)vs.ロックン・ロール・エクスプレス(3/13/94)
前日と同じくR&Rが即効先取する展開です。
バディーズを孤立させると
アーム・ドラッグなどでグラウンドに戻すオーソドックスな試合運びに加えて、
R&Rの控えが殴りつけて相手を倒したり、バディーズが場外に逃れ間を置いたりします。
バディーズが通常技を受けてるとは思えないほど
苦しみっぷりを見せて息も絶え絶えな様を表現しています。
ここまで極限レベルでやるとシステマチックな側面が良い意味で隠れますね。
続いてモートンの孤立。
瀬戸際の見せ方は心得たものです。
コルネットのラケット攻撃により30分前に1-1に並びます。
引き続きR&Rの孤立ですが、
場外で羽交い絞めにしてラケットで突くなど
よりシリアスに、観客を煽りたて引き込んでいきました。
R&Rが50分を前にして何とか2-2に追いつく展開はドラマチックdしたね。
現代の基準から言えば両チームとも技がオーソドックスすぎますが
個性、状況に基づいて選択・実行していて見事。
最後はチープ・フィニッシュですが
前日の欠点を見事に改善した内容で、ぎりぎり好勝負です。
(執筆日:11/16/12)
注目試合の詳細
なし試合結果
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