TOPアメリカン・プロレス注目インディー →NWA:NWA Wrestling Legends Fanfest Weekend 8/5/10-8/8/10 Disc One-Four

NWA:NWA Wrestling Legends Fanfest Weekend 8/5/10-8/8/10 Disc One-Fourの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

ディスク1
 約1時間です。
 内容はミスター・レスリングIIのQ&Aセッション。
ディスク2
 約2時間10分です。
 内容はジム・コルネットのQ&Aセッション。
ディスク3
 約2時間です。内容はホール・オブ・ヒーローズ・アワーズ・セレモニー。WWEのHoFと同じように受賞者がスピーチを行います。
 受賞者はジョニー&グレッグ・ヴァレンタイン、レジー・パークス、ミスター・レスリングI & II、ジョー・ブランチャード、ビリー・ロビンソン、ダニー・ホッジ。

ディスク4
 約2時間です。

@レジェンズ・カップ準々決勝:カプリス・コールマンvs.デイビー・リチャーズ
 デイビーが不満屋ヒールとして見事に展開を作っていきます。
 蹴りの使い分け、受けでの動き方によって
 上手くコールマンに支持を出し、素晴らしいムーブを引き出していきました。
 コールマンはただデイビーの絵図にのっかっているだけですが
 こんな技もあったのかというインパクトある技を見せていて
 コールマンの反撃を自然と応援したくなります。
 残念ながら終盤になってコールマンがどう動けばよいか全然分からなくなって
 攻防の粗が次々と出て最後までクオリティを保つ事は出来ませんでしたが、
 コールマンがキャリア最高の試合をした事は確信できる内容。
 平均的な良試合です。

Aレジェンズ・カップ準々決勝:フィル・シャッターvs.チェイス・スティーブンス
 チェイスはまともに技をかけられない様子。
 技をかける力が他に抜けていてグダグダとなっています。
 またヘタレ・キャラだから相手に攻めさせる余地を与えなければいけないとはいえ
 効果をなしていない行動が多すぎますね。
 一方のシャッターはベビーフェイスとはいえ、とにかく動かない。
 完全にチェイスの指示待ちですが、チェイスにその能力がない事は誰の目から見ても明らかです。
 終盤では実に不自然な形で場外ダブルKOの攻防。
 再開後はレフェリー気絶から凶器を持ち出す、というコテコテの演出でした。
 ひどい試合。

Bカマラvs.ジェイク・マニング
 NEWでレジェンドと接待を重ねているマニングなら
 色々時間を稼ぐ手があったでしょうが、あっさりカマラがフィニッシュ。
 カマラが言葉でやり取りできるキャラではないという事を考慮したか。

Cマイク・ジャクソンvs.ザック・サルベーション
 NWAの生きる伝説、マイク・ジャクソン。
 ジョニー・セイント的な位置づけになっていますね。
 サルベーションがヒールとしての大げさな動きから
 マイクでも反応できるスピードに自然に落としているのはナイス・フォローです。
 マイクが場外にダイビング・ボディ・アタックを決めるという驚きのスポットから後半へ。
 後半の攻防はどうしてもマイクに合わせていてリアリティーがなく、
 マイクが試合をしているという事実に満足感を求めそうになります。
 しかしマイクが得意技のロープ渡りからカウンターでアーム・ドラッグを食らったり、
 スピアーでリングに叩き付けられる様を見せ、
 本人たちが決してそれで満足していない事を示しました。
 だからこそマイクが雪崩式技を食らいそうになった時、
 それが実際に行われる可能性が0%でないと知った観客はマイクを心配し、
 そのリングでの戦いに再び引き込まれていく事になります。
 結局、マイクは雪崩式技を防いでロープ渡りからのアックスという得意技に持っていきましたが、
 雪崩式技が決まるかどうかなんてもはや問題ではありません。
 見応えのあるレジェンド・マッチでした。
 平均レベル。

Dレジェンズ・カップ決勝:フィル・シャッターvs.デイビー・リチャーズ
 シャッターは今から何をするか自分の中で決まっていて動きに淀みがある。
 そんな相手ですからデイビーが早くも脚攻めで抑えにかかります。
 デイビーは一進一退を実現させていますが、
 シャッターの反撃に威力がないので結構無理していますね。
 終盤も力量差を無視して決勝らしい攻防を演出しています。
 デイビーにお疲れ様です、と言いたくなるような内容。
 悪くない試合。

ENWA王座戦:アダム・ピアース(ch)vs.ブライアン・ダニエルソン
 序盤は仕切りながらブライアンが技を一つ一つ大事に見せていきます。
 これで魅せるのは流石ですがここまで区切っては
 並列的にならざるをえずストーリーとはなりません。
 中盤はピアースが動きに欠けるヒール・ファイト。
 ブライアンが勢いのある攻めで動いても
 ピアースのせいで試合の勢いが止まってしまいます。
 支配するにしても相手とフィットさせる柔軟性が欲しいものです。
 結局、ブライアンはピアースの土俵の中で試合をしただけでしたね。
 最後はなぜかピアースが技で押し切り勝利。
 もう少しせこい勝ち方をして欲しいものです。
 少し悪い試合。

DVD Rating:☆☆☆☆☆
(執筆日:10/14/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@レジェンズ・カップ準々決勝:カプリス・コールマンvs.デイビー・リチャーズ
Aレジェンズ・カップ準々決勝:フィル・シャッターvs.チェイス・スティーブンス
Bカマラvs.ジェイク・マニング
Cマイク・ジャクソンvs.ザック・サルベーション
Dレジェンズ・カップ決勝:フィル・シャッター(優勝!)vs.デイビー・リチャーズ
ENWA王座戦:アダム・ピアース(ch)vs.ブライアン・ダニエルソン