TOPアメリカン・プロレス注目インディー →JAPW:Wild Card 6 3/20/10

JAPW:Wild Card 6 3/20/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@スウィッチブレード・コンスピレイシーvs.ガーデン・ステイト・ゴッズ
 SCは相手が動かなくても良いような緩急の付け方をする。
 また相手が動きやすいように配慮も同時にしていますね。
 一方のGSGはレベルこそ低いが
 一応タッグとして動く事は意識していて連携技を出したりとリズムはあります。
 終盤はダイブやカリハンとのライバル関係で攻防。
 その設定自体が適切かは疑問だが、活かし方はまずまずです。
 まあまあ良い試合。

Aライトヘビー級王座戦、インセイン・フライト・フェスト:バンディードJr(ch)vs.リッチ・スワンvs.ニーノ・カポネvs.セイビアンvs.イゴ・ファンタスティコ
 三次元を意識した攻防からスタート。
 ルチャ・ルールを活かしているのでスピード感があります。
 3ウェイ・スポットも幾つかみられますね。
 ただスワンを中心に持ってくるのは間違い。
 活躍から目をつけられる展開は良いのですが、
 スワンのせいでクオリティが落ちていたのは否めない。
 イゴに良い所を奪われたセイビアンが残りバンディードと一騎打ち。
 優れているとは言えない物のスポット・フェストからの引継ぎは成功しています。
 最後はハード技で何とかフィニッシュ。
 まあまあ良い試合。

BNJステイト王座戦、ワイルドカード:デヴォン・ムーア(ch)vs.???
 サプライズでハースが復帰。
 スカッシュです。

Cニック・ゲイジvs.ドレイク・ヤンガー
 手合わせしているだけあって
 反撃のタイミングが良く細かい一進一退でスタート。
 場外乱闘もハードで雛段からの投げもあります。
 リングに戻ってからも椅子を投入。
 しかしそれ以降がなく、只落ちていくだけ。
 悪くない試合。

Dネクロ・ブッチャーvs.クリス・ディッキンソン
 Necro is Back!
 気持ちよいまでに相手をボコボコにします。
 良い感じのハードコア・ファン・マッチになるな、と思いきや
 相手のディッキンソンも感情的な攻めでやり返し、戦いへと発展します。
 じくじくとした意気込みを持って泥臭く攻防を繰り広げました。
 ネクロvs.デイビーを髣髴とさせる、ここ1,2年では一番の出来です。
 平均的な良試合。

Eタッグ王座戦、ワイルドカード:ダ・ヘビー・ヒッターズ(ch)vs.???
 キングストン、B-Boyが挑戦。
 ハード・ヒッターだがどちらも耐えて画一化してしまってます。
 4通りの妙を否定して、ワン・パターンにヘビー・ヒッターズの下手さを前面に出す結果に。
 ひどい試合。

F女子王座戦、ワイルド・カードストリート・ファイト:サラ・デル・レイvs.ヘイリー・ヘイトリッド
 ごつごつとした打撃でのぶつかり合いでひな壇での投げもあります。
 ヘイトリッドが想像以上のラフな攻めを見せたので盛り上がりましたね。
 ただ柵にぶつけて倒したりとサラの攻撃が激しくなった時
 どうしても顔、姿勢に悪い意味で女の子らしさが出てしまっています。
 基本的にヘイトリッドのスタイル・イメージは
 弱さを売りにする事は出来ないのでね。
 後半になってもテーブルや壁を使ったり、
 マットの上でジャーマンを決めたりと激しさは落ちませんでしたね。
 女子にしては安定感ある乱闘でした。
 平均より少し上。

Gサウス・サイド・プレイヤズ・クレブ、ミア・イムvs.オリリアン・ポータル、アニー・ソーシャル
 OPが綺麗な技を出そうと試合としては還元されません。
 それに応じる術を相手が持っておらずジョークにしかならないからです。
 最大の見所は呪文のダンス・タイムにストリッパー同士がキスした所か・・・。
 悪い試合。

Hサモア・ジョーvs.岡田かずちか
 岡田はヒールとして観客への働きかけを意識しています。
 下手ではありますが積極性は出ているし
 伸び悩んでいる中で通らなければならない道かもしれませんね。
 岡田はそれなりに攻めていたが
 ジョーがカウント2で返した印象がまったく残らない程切って捨てられました。
 悪い試合。

Iジェネレーション・ミーvs.テディー・ハート、ジャック・エヴァンス
 相変わらずテディーのレスリングでの切り返しは素晴らしいのですが
 一旦Yバックスに主導が移るとベースが結構手抜きになります。
 エヴァンスはスタイル上Yバックスの先輩にあたることもあり
 相手に配慮しながら受けが出来ていますね。
 後半テディーがエヴァンスにやるような殺人技をバックスに行います。
 こんなんやられたらYバックスが消極的になるのも当然ですよ。
 それに伴いテディー、エヴァンスが調子にのって技見せに拍車をかけます。
 ラストはバックスが復活し次々と技を繰り出す。
 凄すぎて分からない所もありましたが、素晴らしい攻防でした。
 中々良い試合。

JJAPW王座戦、ワイルドカード:ダン・マフ(ch)vs.ブロディ・リー
 リングに戻っても場外乱闘と同じ殴り合い。
 スポットの織り交ぜもまったりです。
 過程はあるので一応クオリティはありますが、
 そのシーンの連続技がワン・パターンなんですよね。
 JAPWならメインでもこんなもんだろうねぇ。
 悪くない試合。
 試合後ネクロが加わりマフに襲いかかる。
 ヘビー・ヒッターズがマフを助けようとするもゲイジもリーらに加わりリンチ。
 ハースが現れ、リーらを追い払う。

総評
 CZWゲストのだらしない試合や低レベルなメインはJAPWらしい駄目っぷりだが、他の試合は大体成功している。
 JAPWの数少ない魅力はテディーを見れる事ですからテディー・ファンは注目の大会。
DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:5/25/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@スウィッチブレード・コンスピレイシーvs.ガーデン・ステイト・ゴッズ
Aライトヘビー級王座戦、インセイン・フライト・フェスト:バンディードJr(ch)vs.リッチ・スワンvs.ニーノ・カポネvs.セイビアンvs.イゴ・ファンタスティコ
BNJステイト王座戦、ワイルドカード:デヴォン・ムーア(ch)vs.チャーリー・ハース(新チャンピオン!)
Cニック・ゲイジvs.ドレイク・ヤンガー
Dネクロ・ブッチャーvs.クリス・ディッキンソン
Eタッグ王座戦、ワイルドカード:ダ・ヘビー・ヒッターズ(ch)vs.エディ・キングストン、B-Boy
F女子王座戦、ワイルド・カードストリート・ファイト:サラ・デル・レイvs.ヘイリー・ヘイトリッド
Gサウス・サイド・プレイヤズ・クレブ、ミア・イムvs.オリリアン・ポータル、アニー・ソーシャル
Hサモア・ジョーvs.岡田かずちか
Iジェネレーション・ミーvs.テディー・ハート、ジャック・エヴァンス
JJAPW王座戦、ワイルドカード:ダン・マフ(ch)vs.ブロディ・リー