JAPW:12th Anniversary Show 1/23/10の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
3枚、約4時間10分です。
@DJハイドvs.スコッティ・ヴォルテックス
短めながらテキパキと自分の立場を説明し、最後の攻防にまでそれが通っている。
CZWで感じるようなマイナスの部分はまったくでなかったですね。
平均レベル。
Aスティーブ・コリノvs.アズリエル
コリノのペースに合わせているのでアズリエルの能力が抑えられた印象がありますね。
しかしコリノの行動は適切でグダグダせず悪くない試合となっています。
BNJステイト王座戦:アルカディア(ch)vs.デヴォン・ムーア
アルカディアが王者になるに当たりヒール・ギミックが付与されていますが上手くこなせていませんね。
ムーアは素早く反撃しているのが良いが試合を引っ張るレベルではない。
最後はクリス・ディキンソンが現われてムーアの気をそらし幕。
悪い試合です。
Cサミ・カリハンvs.コーヴィス・フィアー
その状況で許容される技にかける時間、技の種類というものがあるけれど
そこからの逸脱が目立ちますね。
技自体からは気持ちが伝わってくるのだけど・・・。
少し悪い試合。
Dライト・ヘビー級王座戦:バンディードJr.(ch)vs.B-Boy
バンディードが引かずにB-Boyに対抗するも彼はあくまでハイ・フライヤーですからね。
どちらにとっても余り得しない行為です。
敢えてそうするならB-Boyに焦りがなければいけませんが
B-Boyは逆に、軽くお遊びを入れている程です。
もっと短くすべきダウン場所も散見されましたね。
最後はそのB-Boyが王座を持ち出す意味不明な攻防でエンド。
少し悪い試合。
Eベスト・オブ・ザ・ライト・ヘビーウェイツ:ヒューマン・トルネードvs.プリンス・ムスタファ・アリvs.アダム・コールvs.イゴティスティコ・ファンタスティコvs.マイク・クエストvs.セイビアン
4コーナー・エリミネーション形式。
文字通りライト・ヘビー級王者より優秀な面子が揃っていますね。
個々がアピールして繋ぐのが基本になりますが、
それぞれが適材適所でアピールしていて、ただのスポット・フェストにはなっていませんね。
セイビアン、トルネードというベテランを早めに脱落させてしまったため
残り3人になってから試合運びがそれまでに比べ弱くなったのは否めません。
最後はイゴ対アリ。
ちゃんと攻防は出来ていましたが椅子をリングに入れながら
使わずにフィニッシュするという展開はJAPWファンが気に入る訳もなく微妙な雰囲気で終わってしまったのが残念。
まあまあ良い試合。
Fサウス・サイド・プレイヤーズ・クラブvs.オシリアン・ポータル
SSPのセコンドについているディーバの踊りに試合をスティールされている情けない連中。
最後も試合の決着より乱入してきたアニー・ソーシャルの乱闘の方に注目が集まっています。
ひどい試合。
GCZW王座戦:ドレイク・ヤンガー(ch)vs.ラッカス
実に時代錯誤なカード。
ラッカスが技にいくに当たり手間取ったり技の精度がいまいち、だったりと
盛り上がりにちょくちょく水を刺してきます。
ヤンガーも手抜き気味で軽くまとめる。
少し悪い試合。
Hテディー・ハート、ジャック・エヴァンスvs.ブリスコ・ブラザーズ
まずはブリスコズが連携を誤爆、エヴァンス、テディーのハイ・フライングに撹乱されます。
エヴァンスの孤立後、テディーが1対2で活躍、終盤へ、という展開です。
ブリスコズが受け手に回ったのは良いけど
テディー、エヴァンスは予想以上に試合構築力が落ちてますね。
想像以上に迷惑をかけていました。
最後は中途半端な乱入と早いカウントで弱い〆。
平均レベル。
試合後テディーが再戦をアピールしていましたがこの内容では実現を望みはしないですね。
IJAPW王座戦:ダン・マフ(ch)vs.エディ・キングストン
入場時にB-Boyが現われマフを攻撃、
そこからキングストンが試合を支配する事になりますが、
まあ見事な適当っぷりで試合は弛緩しきっています。
マフも動けるデブとしてリズムにのれないと辛いレスラーですしね。
悪い試合です。
Jホミサイドvs.田中将人
ドリーム・マッチという位置づけなのにホミサイドはヘタレ気味なヒール。
興行主がこれでは盛り上がりにくいし、
何より理想の形はアシッド戦みたいにスピードにのった真っ向からのぶつかり合い、なのが見えているだけに残念ですね。
田中が余裕を残した試合運びです。
終盤はレフェリー気絶や介入を絡めているものの
それまでに比べて良い攻防になっている、という嬉しくない事実。
まあここまでやってホミサイドが勝利するならチープな丸め込みまでやっても良いと思いますけど・・・。
平均レベル。
Kタッグ王座戦:ヒルビリー・レッキング・クルー(ch)vs.ヘビー・ヒッターズvs.H8クラブ
6人が会場中を使って乱戦するとなると画面が次々切り替わる事になりますが
そうなるとストーリーよりもパッとみのインパクト、雰囲気が優先される事になります。
良くも悪くもその点でちょっと優れているJAPWですからネクロ、ヘイトリッドさえ良く見える補正効果がかかっています。
あくまで補正のおかげなのでレスラーがリングに集まってきて切り替わりが少なくなると飽きそうになりますね。
それなりに鮮度を持たせたまま締めれたけど
正直試合開始のゴングが試合終了のそれでも良かったぐらいです。
まあまあ良い試合。
試合後ブリスコズがH8クラブに加わるもホミサイドがヘビー・ヒッターズに加わり追い払います。
何故この男前な立場をセミで見せれなかったのでしょう・・・。
総評
スターを呼んだ割りにビッグ・マッチにならず
他の平均レベル前後の試合の仲間入りをする、という最近のJAPWらしい大会といった所。
(執筆日:9/10/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@DJハイドvs.スコッティ・ヴォルテックスAスティーブ・コリノvs.アズリエル
BNJステイト王座戦:アルカディア(ch)vs.デヴォン・ムーア(新チャンピオン!)
Cサミ・カリハンvs.コーヴィス・フィアー
Dライト・ヘビー級王座戦:バンディードJr.(ch)vs.B-Boy
Eベスト・オブ・ザ・ライト・ヘビーウェイツ:ヒューマン・トルネードvs.プリンス・ムスタファ・アリvs.アダム・コールvs.イゴティスティコ・ファンタスティコ(優勝!)vs.マイク・クエストvs.セイビアン
Fサウス・サイド・プレイヤーズ・クラブvs.オシリアン・ポータル
GCZW王座戦:ドレイク・ヤンガー(ch)vs.ラッカス
Hテディー・ハート、ジャック・エヴァンスvs.ブリスコ・ブラザーズ
IJAPW王座戦:ダン・マフ(ch)vs.エディ・キングストン
Jホミサイドvs.田中将人
Kタッグ王座戦:ヒルビリー・レッキング・クルー(ch)vs.ヘビー・ヒッターズ(新チャンピオン!)vs.H8クラブ