JAPW:XI Year Anniversary Show 12/13/08の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
3枚組み約3時間50分です。
オープニング・セレモニーとホール・オブ・フェイムが行われます。
@4 コーナー・エリミネーション・マッチ:アルカディアvs.アメージング・レッドvs.グリム・リーファーvs.フリップ・ケンドリックvs.シマ・ザイオンvs.ルイス・リン ドンvs.プリンス・ムスタファ・アリ
当然のスポット・フェスト・マッチ。
中心に久しぶりの復帰となるレッドを据えています。
この面子のワン・オブ・ゼムになってしまっていますが
03年の怪我後からの事なので仕方ないですね。
ダイブなどそれぞれの工夫はある程度見えました。
平均レベル。
Aテイラー・ワイルドvs.アニー・ソーシャル
テイラーはベーシックな運びをするにもかかわらず
ソーシャルは微妙な受けをしますね。
やや重くてワイルドの技も崩れるし・・・。
フィニッシュまで微妙でひどい試合。
Bジェイ・リーサル、ドン・ファンvs.ケビン・スティーン、エル・ジェネリコ
ドン・ファンは前からそうだったかな、オカマ・キャラになっています。
リーサルもタッグ・パートナーとして容認する方向で気持ちが緩み技の使い方もいまいち。
スティーンネリコを呼んでやるには勿体無い内容でしたね。
悪い試合。
Cダン・マフvs.ライノ
場外で殴り合って雛壇落ちなんかしている内は良いのですが
リングに戻ると退屈になってしまいますね。
最後もボードでごまかすのは良いのですけれど
ゴアの攻防以外に何か思いつくことはないのでしょうか。
少し悪い試合。
Dタッグ・チーム・ウォー:LAXvs.ブリスコ・ブラザーズ
マイクから殴りかかって場外戦に移りますが
ここでヘルナンデスのダイブを打たず逃げられて終わりにしたのは不可解ですね。
Cでダイブから場外戦にいっているものの
何らかのブーストが欲しかった所です。
壁へのボーダー・トスがありリングに戻ってからは1対2の攻防が主。
ここでも乱戦のために終盤への盛り上げが分かりにくかったのが難点です。
試合時間もこのカードで10分というのは短いですね。
平均より少し上。
ESATvs.ヘビー・ヒッターズ
乱戦3連続とはね。
雛壇でテーブルへのパイル・ドライバーを打った所だけが見所でしょうか。
SATはほとんど連携技を出す機会が無かったけれども、
あれだけ太っていると”機会が無かった”だけではないようで。
悪い試合。
FNJステイト王座戦:バンディードJr(ch)vs.ダニー・デマント
デマントは体格がでかい方ですから大技拠りのスタイルになるとはいえ
もう少し動きに抑揚がないといけませんね。
一発一発つながりが薄くなっています。
バンディードが積極的に動いて作っていた前半は良いんですけどね。。
平均より少し上。
Gタッグ王座戦:FBI(ch)vs.DNA
DNAは焦りましたね。
切り返しや権利無視の控え介入が最初から見られます。
後者はFBIが中盤を孤立で作る事を考えるといけませんね。
最後のフィニッシュ、連携技を阻止する形でダブル・フォールという物ですが
絵にはなるもののそれはしっかり決めた場合。
今回は始動が遅かったりと微妙な形になってしまいました。
悪くない試合。
試合後FBIは仲間割れの予兆を見せます。
HJAPW王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.ロウ・キー
前回は怪我でほとんど試合ではありませんでしたからね。
かなり期待は高かった。
しかし試合はちょっと厳しい内容でしたね。
相手の反撃を打ち消す場面が多く見られ
両者の考えるリズム、感覚が合っていないようでした。
それを象徴するのが波動拳のシーンでしょう。
オメガはいつもと違って直接体に当てる形を取り
ロウ・キーはそれに対して食らうも揺ぐだけで技を打つ、という形を取り完全に切り捨ててしまう。
構築にしてもですよ。
場外戦で雛壇でのブレーン・バスターや
椅子に座らせてのダブル・ニー・ストライクが出た一方で
いきなり脚攻めを始めたりする。
オメガのヒール・プレイにしても中途半端。
そして何といってもクライマックス。
レフェリー気絶後ロウ・キーがドラゴン・スリーパーを決めてタップを奪うのですが
(その寸前にオメガがロープを軽く掴んでしまっているがここでは無視していい)
レフェリーへの誤爆で反則が取られるというチープなエンディング。
チープ・フィニッシュを敢えて認めるとしても
裁定が覆るまでの時間が長すぎですし(普通にロウ・キーが王座を掲げたりしている)
レフェリーに八つ当たりしてのエンドは締まりが悪すぎる。
こんなんじゃなくて、例えば・・・
キングストンがオメガに椅子を差し入れ
→それをロウ・キーが奪って椅子攻撃しそこからカウント3
→しかし最初のレフェリーが目撃していて反則
→試合後キングストンに制裁
これで良いじゃないですか。
不満点はかなりありますが
相殺しながらも一定の水準を満たす2人のセンスと
激しい打撃、脚攻めを含めた複合的な攻防によって
平均的な良試合、見ごたえのある試合にはなっています。
総評
カードは豪華でしたがメイン含めクオリティに余り反映されなかったのは残念です。
それが分かっていてもメインは魅力的なカードですけどね。
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
HJAPW王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.ロウ・キーオメガが先に入場。
ロウ・キーが入場しリングに入る。
その隙を突いてオメガがクローズラインを狙う。
ロウ・キーは避けるとチョップ。
打撃を入れていく。
オメガが場外に逃げる。
すぐにリングに戻ると追ってきたロウ・キーに襲いかかる。
ロウ・キーはチョップを入れると場外に落とす。
チョップを決める。
距離をとるとドロップ・キックで柵に叩きつける。
柵に振ってぶつける。
オメガが近づいてきたロウ・キーに蹴り。
サミングを決める。
柵の外に出し観客席の方へ。
ロウ・キーがボディ・スラム。
雛壇上からダブル・ストンプを狙う。
オメガは避けると殴りつける。
脚を蹴り引っ張る。
ゴミ箱に投げつける。
ニー・クラッシャー。
チョップ。
ロウ・キーがチョップを打ち返す。
オメガは蹴りを入れるとチョップ。
ロウ・キーが蹴り飛ばす。
雛壇を登っていく。
そこでブレーン・バスターを決める。
雛壇を降りる。
胸に蹴りを入れる。
リング横に戻ってくる。
オメガがロウ・キーのパンツを掴んで引っ張り柵にぶつける。
エプロンに腰から叩きつける。
椅子に座らせるとダブル・ニー・ストライク。
リングに戻しカバー。カウント2。
チン・ロック。
ロウ・キーはロックを外すと蹴りつける。
オメガはロウ・キーが起き上がる前に蹴りつける。
コーナーに押してぶつけバック・ドロップ。
背中にドロップ・キック。
カバーするもカウント2。
ロウ・キーがチョップ。
チョップ。
起き上がる。
オメガが蹴りを入れる。
脚を取ろうとする。
ロウ・キーが顔を引っかいて防ぐ。
オメガはロウ・キーが起き上がる前に殴りつける。
ロープに振りドロップ・キック。
カバーするもカウント2。
ロープに喉を押しつける。
場外に押し出すと柵の上に落とす。
リングに戻り場外カウントを数えさせる。
リングに戻ろうとするロウ・キーを蹴りつける。
もう1回蹴ってやろうとロープ際に近づく。
ロウ・キーは足をつかんでオメガを引き摺り下ろすとチョップ。
オメガが腹を殴りつける。
ロウ・キーが蹴りをいれスピン・キック。
オメガが蹴りを入れケーブルで首を絞める。
リングに戻る。
戻ってきたロウ・キーにドラゴン・スクリュー。
ロープにロウ・キーの脚をのせヒップ・ドロップ。
もう1回狙う。
抵抗するロウ・キーを蹴りつける。
レッグ・ロック。
コーナーに振ろうとする。
ロープを掴んで耐えるロウ・キーの喉を足で押さえつける。
ロウ・キーがパンチ。
オメガが張り手。
ロウ・キーもやり返し打ち合いに。
ロウ・キーが押しロープに走る。
オメガがSTOPと叫んで延髄切り。
肩車してのジャーマンを狙う。
ロウ・キーはエルボーを打ち込んでつぶすとダブル・ストンプ。
ロウ・キーは起き上がるとチョップ。
オメガのパンチを打ち払ってチョップ。
マシンガン・チョップを決める。
ロープに振ろうとする。
振り返されるもクローズライン。
クローズライン。
スピン・キックから蹴りを振り下ろす。
ロープに走る。
セカンド・ロープを使って跳び蹴りを放つ。
避けられるもウィール・キックを叩き込む。
もう1発。
カバーするもカウント2。
胸に蹴りを叩き込んでいく。
気合を入れる。
オメガが丸くなる。
ロウ・キーはオメガの顔を掴んで起こすと頭部を蹴り上げまくる。
セカンド・ロープを使って跳びハイ・キック。
カバーするもカウント2。
ヘッド・バッド。
キー・クラッシャーを狙う。
オメガは腹と脚を殴りつけ逃れる。
脚を取ろうとする。
ロウ・キーが耐え蹴り飛ばす。
ロウ・キーが起き上がる。
オメガが脚を引っ張って倒し脚を取ろうとする。
ロウ・キーが腕を殴りつけ逃れる。
オメガが再び狙いにくる。
ロウ・キーは腕を殴りつけるとアーム・バーに引きずり込もうとする。
オメガは逆に持ち上げるとマットに叩きつける。カウント2。
コーナーに振ると突進しバック・エルボー。
馬跳びからのフェイス・バスター。
コーナーに跳びのりミサイル・キックを決める。
カバーするもカウント2。
肩車しジャーマンを狙う。
ロウ・キーはエルボーを入れるとドラゴン・スリーパーに持っていこうとする。
オメガが崩れるようにしてコーナーへ叩きつける。
ロウ・キーをコーナーに乗せると肩車する。
ロウ・キーが後ろに逃れる。
オメガが蹴りを入れる。
ロウ・キーはチョップを入れるとスーパープレックスを狙う。
オメガも抵抗。
殴りあった後ロウ・キーが雪崩式ハリケーン・ラナ。
カバーするもカウント2。
ドラゴン・スリーパーを決める。
オメガがロープを掴む。
ロウ・キーがキー・クラッシャーを狙う。
オメガが脚を殴りつけ逃れる。
ロウ・キーがならばとスペース・ローリング・ハイ・キックへ。
オメガはキャッチするとリングに叩きつける。
そしてハーフ・ボストン・クラブ。
ロウ・キーがロープを掴む。
レフェリーが離すよう言う。
オメガは突き飛ばすとロウ・キーの脚をつかむ。
ロウ・キーは蹴り飛ばすと殴りかかるも避けられレフェリーに誤爆。
オメガがレフェリーを心配するロウ・キーを殴りつけフルネルソン。
ロウ・キーはエルボーをいれ逃れると背中を蹴りつけロープにもたれさせる。
コーナー上からダブル・ストンプ。
キングストンが観客席から現れる。
両者に椅子を差し入れる。
ロウ・キーはこんなものはいらん、と椅子をどける。
オメガがその隙を突きロウ・キーに椅子攻撃。
肩車してのジャーマンに続ける。
セカンド・レフェリーがくるもカウントは2。
オメガが波動拳を叩き込む。
ロウ・キーがジョン・ウー・ドロップ・キック。
オメガを起こしキー・クラッシャーを決める。
カバーするもカウントは2。
ならばとドラゴン・スリーパーに捕らえる。
オメガがロープに手をかける。
しかしすぐタップしてしまう。
ロウ・キーが勝利と宣言される。
ロウ・キーが王座を掲げる。
最初のレフェリーは自身を気絶させた誤爆が反則であり、王座移動はなし、と裁定を変える。
キングストンは前回ロウ・キーを襲った真犯人だと告げ挑発。
ロウ・キーが襲いかかろうとするもキングストンは逃げていく。
LAXらが入り乱れる。
ロウ・キーとLAXは追い出すとレフェリーを捕まえる。
ダイビング・ダブル・ストンプを決める。
試合結果
@4コーナー・エリミネーション・マッチ:アルカディアvs.アメージング・レッドvs.グリム・リーファーvs.フリップ・ ケンドリックvs.シマ・ザイオンvs.ルイス・リンドンvs.プリンス・ムスタファ・アリAテイラー・ワイルドvs.アニー・ソーシャル
Bジェイ・リーサル、ドン・ファンvs.ケビン・スティーン、エル・ジェネリコ
Cダン・マフvs.ライノ
Dタッグ・チーム・ウォー:LAXvs.ブリスコ・ブラザーズ
ESATvs.ヘビー・ヒッターズ
FNJステイト王座戦:バンディードJr(ch)vs.ダニー・デマン ト
Gタッグ王座戦:FBI(ch) vs.DNA(新チャンピオン!)
HJAPW王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.ロウ・ キー(DQ)