IWS：Un F'n Sanctioned 9/27/08の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ：ビーフ・ウェリントン、セクシー･エディ、イビル・ニンジャvs.PCPファッキン・マニー、グリーン・ファントム、ヴァイキング |
２枚組み３時間１５分です。
①カナディアン王座戦：シェイン・ホークvs.エクセス
遺恨とレスリング要素が噛み合っていないし
ホークのスーパースター･ギミックも滑ってます。
とにかく表現がおかしいですね。
フィニッシュも分かりにくい。
悪い試合。
②２．０vs.マリタイムス・エクスプレス
もう少し何とかならないかという簡易な構築ですが
彼らのテンションが高くてスピード感もあるので誤魔かせています。
クライマックスはそれなりに良かったです。
少し悪い試合。
③ツイギーvs.フランキー・ザ・モブスター
ロックン･ロイド仲間割れから組まれたカード。
モブスターに往年のイカレ具合が戻ってきて良い試合になるんじゃないかと思ったら
序盤でツイギーのビッグ・ダイブが失敗するというアクシデントが起きてしまいます。
これで土台が薄くなり単調になってしまいました。
悪い試合。
④IWS王座戦：ケビン･スティーン（ch）vs.ジョーイ･マーキュリー
この相手ならセミでやっても良いと思うんですけれどねぇ。
十分にマイク･アピールを行った後に試合を開始したため
そのWWE的試合運びがより活きてきます。
脚攻めの扱いも上手く良いリズムを奏でています。
しかしこれならベルト攻撃やロー･ブローといった
安直なクライマックスに行くのは勿体無い。
脚攻めを含めた複合的な攻防を見せて欲しかったですね。
平均的な良試合。
⑤タッグ王座戦、ラダー･マッチ：アップ・イン・スモーク（ch）vs.スーパー・スマッシュ・ブラザーズvs.アンタッチャブルズ
リプレイ見ると凄い良いんですよ。
エプロンに橋渡しにしたラダー上でのクロス･ボディや
２コーナーに立てかけたラダーに同時に投げるスポットは独創的だし
ラダーから場外テーブルへの落下や椅子への投げなどハードなスポットもある。
只試合で見た時に流れがいまいちで思ったほどつながっていきません。
全体の配置は間違っている程ではないですけどね。
そのため見応えはあるけれど小規模TLCと言うには後一歩足りません。
中々良い試合。
⑥ジョーイ･ライアンvs.ジェイク･マシューズ
股間ネタだけで何とも中身のない試合でした。
最後のシャベルを踏んでシーソー式にロー･ブローというネタをやりたかっただけじゃあ・・・。
そもそもマシューズは動きがぎこちなくてレスラーとしての魅力を感じません。
なんでこの位置でこのカードなんでしょう。
ひどい試合。
⑦ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ：ビーフ・ウェリントン、セクシー･エディ、イビル・ニンジャvs.PCPファッキン・マニー、グリーン・ファントム、ヴァイキング
08年にこんなデス･マッチが見れるとは思わなかった。
蛍光灯常備で数に任せて打ち合うと
観客に蛍光灯を叩きつけさせる、という狂ったスポットや
火炎テーブル葬、バルコニー･ダイブの定番ビッグ･スポットも披露です。
往年のCZWに比べると１つ１つの過激度はやや劣りますが
PCP、ウェリントンはシャツを途中で脱ぎましたし相当頑張っていましたよ。
CZWのViolent by Design戦を彷彿とさせました。
スポットと言えばもう１つ。
電気入り蛍光灯スポットがありました。
会場を暗くして絵になるシーンを作ったものの
ウェリントンが電源コードに引っかかってつぶしてしまったのは残念ですね。
そのヘマをしたウェリントンをヒールとしてプッシュするために
最後はクロロホルムでフィニッシュでした。
壮絶なデス･マッチをノー･ダメージのスポットで締めたのでブーイングが起きましたが
私がブーイングしたいのはその後。
やるんなら徹底的にやって欲しいんですよ。
ヴァイキングらが倒れる中ウェリントンが憎らしげにアピールする。
そんな絵が欲しい。
電球つきスケボーなんていう中途半端な凶器で追い払われ
ファントムがアピールして終了なんて駄目ですよ。
これには不満が残り１ランク落としましたが
今年最高のデス･マッチでしょう。
（ジェイコブスvs.BJは正確にはハードコア系ですしね）
ぎりぎり好勝負です。
総評。
出来不出来が激しいのは仕方ないか。
タッグ、IWS王座が良かったのを褒めるべきなんでしょう。
メインは08年寂しい思いをしたデス･マッチ･ファンには嬉しいサプライズです。
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
⑦ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ：ビーフ・ウェリントン、セクシー･エディ、イビル・ニンジャvs.PCP ファッキン・マニー、グリーン・ファントム、ヴァイキングほとんどの観客が蛍光灯を持っている。
ゴングが鳴るなりファントムがニンジャに、エディがPCPに、ウェリントンがヴァイキングに襲いかかる。
PCPはエディを外に出すと柵に振ろうとするも振り返され柵にぶつかる。
ニンジャがファントムにトルネードDDT。
リングのニンジャがロープ越しに場外のPCPに蛍光灯越しのドロップ･キック。
ニンジャ、ウェリントンがヴァイキングを押さえるとエディが張り手を連発。
ウェリントンが振ったヴァイキングに２人で蛍光灯を叩きつける。
ヴァイキングは耐えると２人を蛍光灯越しに殴りつける。
ヴァイキングはウェリントンに低空ドロップ･キックを決めるとジャケットを脱がす。
PCPがニンジャに蛍光灯への変形チョーク･スラム。
ヴァイキングが蛍光灯をエディに押し当てヘッド･バッドで割っていく。
ニンジャがファントムに蛍光灯を叩きつける。
ウェリントンがPCPの背中に蛍光灯を叩きつける。
ニンジャがエプロンから場外のファントムにダイブ。
ヴァイキングはエディの舌にフォークを押し当てる。
エディの背中に蛍光灯。
ニンジャとファントムは観客席の中で戦っている。
ファントムがニンジャを椅子の上に投げ飛ばす。
観客がニンジャの背中に蛍光灯を叩きつけていく。
ウェリントンが蛍光灯ボードを持ってきてリング横のテーブルにのせる。
ウェリントンとエディはエプロンからPCPをそのテーブルへチョーク･スラム。
蛍光灯数本をリング中央に置く。
ファントムがウェリントンにそこへの投げを狙う。
ウェリントンは逃れると場外に逃げる。
ニンジャが入ってきてファントムの頭部に蛍光灯を叩きつける。
エディとニンジャはファントムを担ぎ上げると蛍光灯数本へスラム。
エディがファントムにスワントーン･ボム。
ヴァイキングがエディの背中に蛍光灯越しの蹴り。
柵を動かしてリング横につけるとその外にテーブルを設置する。
そして火をつける。
エディとニンジャがリングでヴァイキングを持ち上げる。
PCPが救い出す。
エディを場外に出す。
火が消えたのでテーブルに火をつけ直す。
今度はテーブル全体が燃えるほどの火力。
PCPはリングでニンジャを持ち上げるとそのテーブルに投げ落とす。
ファントムがエディに蛍光灯越しのエルボー･ドロップ。
逃げようとするウェリントンの前にファントム、PCPが立ちふさがる。
ウェリントンは後ずさってリングに入る。
その後ろにいたヴァイキングが蛍光灯越しに股間を蹴り上げる。
ウェリントンの背中に蛍光灯の破片つきバットを叩きつけていく。
PCPはウェリントンのシャツを剥ぎ取ると蛍光灯へのドランケン・ドライバー。
ファントムはウェリントンを肩に担ぐと蛍光灯束へのスラム。
エディがファントムにミサイル･キック。
PCPがエディを落とす。
エディがPCPの背中に蛍光灯を叩きつけていく。
PCPもやり返す。
ファントムがサボテンを模した蛍光灯を持ってくる。
ニンジャに叩きつける。
エディがPCPをビデオで殴りつける。
PCPのシャツを剥ぐと背中に蛍光灯を叩きつける。
ウェリントンがエディの背中に蛍光灯を投げつける。
PCPとエディは観客席の方へ。
ファントムが蛍光灯櫓をリングに設置する。
ヴァイキングはコーナーに鉄の棒に蛍光灯を巻いた物を設置する。
ニンジャがファントムの頭部に蛍光灯を叩きつける。
ファントムがニンジャに蛍光灯櫓にドライバー。
エディがバルコニーに現れる。
下のテーブルに寝かされたPCPにダイビング･ボディ･プレス。
ファントムがリングに椅子を設置する。
そこに電気のついた蛍光灯をのせる。
会場が暗くなる。
ニンジャにそこへのレイザーズ･エッジを狙う。
ニンジャは逃れるとジャーマンを狙う。
ウェリントンがひっかけたか電気が消えてしまう。
ニンジャは気にせずパンプハンドル･ジャーマンを決める。
ウェリントンがタオルにクロロホルムをしみこませている。
ヴァイキングがニンジャに蛍光灯を持って突進。
ニンジャは鉄の棒に蛍光灯が巻きつけられたもの、十字型蛍光灯のあるコーナーに叩きつけられる。
ヴァイキングがニンジャにKUDOドライバーを狙う。
ウェリントンがヴァイキングにタオルをおしつける。
カバーし１，２，３！
ウェリントン組の勝利！
ウェリントンがヴァイキングに蛍光灯を叩きつけようとするも避けられニンジャに誤爆する。
ファントムがウェリントンに電球つきスケボーごしのドロップ･キック。
ウェリントンが去りリングではファントムがアピール。
ファントムは観客と抱き合っている。
試合結果
①カナディアン王座戦：シェイン・ホークvs.エクセス②２．０vs.マリタイムス・エクスプレス
③ツイギーvs.フランキー・ザ・モブスター
④IWS王座戦：ケビン･スティーン（ch）vs.ジョーイ･マーキュリー
⑤タッグ王座戦、ラダー･マッチ：アップ・イン・スモーク（ch）vs.スーパー・スマッシュ・ブラザーズvs.アンタッチャブルズ
⑥ジョーイ･ライアンvs.ジェイク･マシューズ
⑦ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ：ビーフ・ウェリントン、セクシー･エディ、イビル・ニンジャvs.PCPファッキン・マニー、グリーン・ファントム、ヴァイキング