TOPアメリカン・プロレス注目インディー →FMW:リビング・レジェンド レッスル・フェスト 50イヤーズ・オブ・ファンク 9/11/97

FMW:リビング・レジェンド レッスル・フェスト 50イヤーズ・オブ・ファンク 9/11/97の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚組み約2時間です。
Highspots製で元ネタは日本製のビデオ。

テリー・ファンクの最終自主興行の模様を。

@金村ゆきひろvs.ロードキル
 悪い試合ながらオープニングの役割は果たしました。
 でもこの観客ならどんな試合でも盛り上がりそうな気がする・・・

AECW TV王座戦:タズ(ch)vs.クリス・キャンディード
 キャンディードがペースを掴み
 タズがピンポイント投げで反撃という内容ですが
 フィニッシュが唐突すぎたかな。
 悪くない試合。

BCooga vs.シャーク土屋
 これのみ途中からですがゴングが鳴った直後にも見えます。
 両者アメリカ人に受けにくい外観にもかかわらず
 しっかり試合をしています。
 只最後のブーイングはヒールが勝ったからというより
 微妙すぎるフィニッシュのせいだと思うな。
 少し悪い試合。

Cババ・レイ・ダッドリーvs.ボールズ・マホニー
 試合を組まれなかったサンドマンが
 いつものパフォーマンスをしているとババが竹刀で襲撃。
 マホニーが出てきてそのまま試合に。
 凶器を使って軽く。
 悪い試合。

DECW王座戦:シェーン・ダグラス(ch)vs.トミー・ドリーマー
 大会も中盤に入りしっかりと試合をしていこう、と。
 まずはダグラスがインサイド・ワークと脚攻めで魅せます。
 フランシーンとピューラもお約束のキャット・ファイトを見せたりして華やかに。
 平均的な良試合です。 

Eドリー・ファンクJr.vs.RVD
 余りに異次元カード過ぎてドリーム・マッチとも言えないですね(笑) 
 試合の中身もRVDが独創的な技を出すのに対し
 ドリーはエルボー一本筋とお互いまったく譲りません。
 そのためトペコンをドリーが受け止めれなかったりと
 到底スイングという言葉からはかけ離れていますが
 その時代錯誤的な内容がファン・マッチとしては逆に優れています。
 まあまあ良い試合。

F サブーvs.マンカインド
 この頃のWWFはなぜかECWに優しくて・・・
 そんなこんなでこの数え歌が実現。
 マンカインドとしては初対決にして唯一の対決ですね。
 自虐と被虐のアンサンプルが奏でられ
 テーブル葬やカクタスの人格が出てくるというサービスもあり。
 しかしながらあっさりと不透明決着となってしまいました。
 もう少し見たかったですね。
 まあまあ良い試合。

G ハヤブサ、新崎人生、田中将斗vs.ジェイク・ロバーツ、ヘッド・ハンターA&B
 FMWトップ3のコンビネーションが冴え渡っている他
 ヘッド・ハンターも意外に器用な所を見せ
 良い6マン・タッグ・マッチとなっていました。
 平均的な良試合。

HWWF王座戦:ブレット・ハート(ch)vs.テリー・ファンク
 ブレット、15歳。
 アマリロの地を踏み憧れのファンク家にホーム・ステイをする。
 月日は経ち40歳。
 WWF王者として再び彼の地を訪れ
 Funk MoWの最終興行でテリーと最初にして最後の試合に臨む。
 ・・・
 まるで物語のようなお話ですね。
 更には試合前に、WWFと話をつけブレットを招聘した立役者、
 ポールEがテリーに永久チャンピオン・ベルトを贈る物だからこちらの涙腺は緩みっぱなし。
 それでもこの手の試合でクオリティが舞台負けするのは珍しくないですが
 まあこの試合はそれに比類する名勝負でしたね。
 試合の根幹にあるのは殴りと脚攻めですが
 その一挙手一投足にに込められたエネルギー量というか魂量というか、
 はたまた人生量というのか、が半端な物ではなく見る者の心を揺さぶります。
 更にはブレットが汚れ役を引き受け仮初のヒールを演じたり
 テリーもふらふらになりながらも決して諦めないブロンコ魂を披露する訳ですからね。
 まあ文句のつけようがないです。
 私、軽々しく感動という言葉は使いたくないと思っておりますが
 この試合はプロレスって良いなぁ、と思える感動的な試合でした。 
 歴史的な名勝負。

総評。
 観客「おめでとう」
 FMWレスラー「おめでとう」
 ECWレスラー「おめでとう」
 WWFレスラー「おめでとう」
 ファンク一家「おめでとう」
 テリー「ありがとう」

 ブレットに、ありがとう
 アマリロに、さようなら
 そして、50歳を迎えたテリーに
 おめでとう  
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

HWWF王座戦:ブレット・ハート(ch)vs.テリー・ファンク
  テリーは家族と一緒に記念撮影。
  自主興行最後の試合に臨みます。
  WWFと話をつけブレットらを招聘した、今大会の立役者ポールEが前説を。
  テリーに永久チャンピオン・ベルトを贈る。
  ブレットはマイクを取るとテリーの功績を称えアマリロの地に来れた事を嬉しく思うと告げる。
  ゴングが鳴り試合開始。
  ブレットが場外で間を置く。
  テリーがヘッド・ロック。
  ブレットはロープに押し込み離れる。
  テリーがファイヤーマンズ・キャリーからヘッド・ロック。
  ブレットがフロント・ヘッド・ロックに返す。
  テリーは両脚を取って倒すとスピニング・トー・ホールドを狙い牽制。
  ブレットは場外に出て間を置く。
  ファンクも後を追いブレットをリングに戻す。
  ブレットはロープに押し込むと殴りつけ脚も蹴りつける。
  場外に逃れたテリーをリングに戻しチョーク。
  ヘッド・ロックをかけた状態で殴りつける。
  ロープに絡まったテリーを殴り落とす。
  エプロンに上がってきたテリーを殴りつけ顔を引っかく。
  リングに戻しブレーン・バスター。
  脚に狙いをつける。
  テリーが脚を引き摺りながらパンチを繰り出し牽制。
  ブレットは距離を詰め脚を蹴りつける。
  殴り落とすとテリーの脚を椅子で突く。
  リングに戻し殴りつけていく。
  テリーが何とか立ち上がりブンブン拳を振るも
  ブレットは冷静に脚を蹴りつけ4の字。
  ロープを掴んで威力を強化する。
  テリーがロープを掴むもブレットはぎりぎりまで離さない。
  ついでにブルースが脚に椅子を叩きつける。
  テリーが両膝をつきながら殴りまくる。
  殴り返されるも立ち上がり左フック。
  右ジャブ、右ジャブ、そして左フック。
  ネック・ブリーカーを決めカバー。カウント2。
  DDTもカウント2。
  更にパイル・ドライバー。
  カバーするもブルースがロープに脚をかける。カウント2。
  場外に落として殴りつけ椅子にぶつける。
  テリーがリングに戻る。
  ブレットはリングに戻ろうとする。
  近づいてきたテリーの両脚を取り鉄柱を使っての4の字。
  リングに戻ると脚を攻める。
  椅子で脚を突く。
  脚に椅子を挟んで踏みつける。
  テリーがブレットの脚を殴りつけていく。
  ブレットはサミングで動きを止めるも
  テリーは脚を取り脚へのレッグ・ドロップ。
  脚に椅子を叩きつける。
  ブレットを落とすと背中に椅子を叩きつける。
  テーブルを設置しブレットをねかせる。
  セカンド・ロープからボディ・プレスにいくも避けられ自爆。
  ブレットは流血したテリーの頭部を掴むとテーブルに叩きつけリングに戻す。
  そして遂にシャープ・シューターへ。
  テリーが丸め込みに返す。カウント2。
  テリーがブレットの脚にしがみつく。
  そのまま立ち上がる。
  ブレットは離せと殴りまくる。
  テリーは距離を取り避けると引き倒してスピニング・トー・ホールド。
  何度も決めて追い詰めていく。
  ブレットが丸め込みに切り返す。カウント2。
  ブレットがクローズラインを連発。
  テリーが避けショルダー・タックル。
  ブレットの上に倒れこむもカウント2。
  ブレットがヘッド・ロック。
  テリーがバック・ドロップ・ホールドに切り返す。
  しかし自身の両肩もついておりブレットがカウント2で肩を上げたためカウント3!
  ブレットの防衛!
  テリーは座り込んで確認している。
  ブレットが握手を求める。
  テリーも応じる。
  ブレットはテリーの腕を挙げ称える。
  テリーには観客から大きな歓声が送られる。
  テリーはマイクを取ると観客に感謝し去っていく。

試合結果

@金村ゆきひろvs.ロードキル
AECW TV王座戦:タズ(ch)vs.クリス・キャンディード
BCooga vs.シャーク土屋
Cババ・レイ・ダッドリーvs.ボールズ・マホニー
DECW 王座戦:シェーン・ダグラス(ch)vs.トミー・ドリーマー
Eドリー・ファンクJr.vs.RVD
Fサブーvs.マンカインド(DQ)
Gハヤブサ、新崎人生、田中将斗vs.ジェイク・ロバーツ、ヘッド・ハンターA&B
HWWF王座戦:ブレット・ハート(ch)vs.テリー・ファンク