TOPアメリカン・プロレス注目インディー →FIP:Heatstroke 8/23/08

FIP:Heatstroke 8/23/08の分析


名勝負 なし
好勝負 FIP 王座戦:エリック・スティーブンス(ch)vs.潮崎豪

総時間約2時間50分です。

ハートブレイク・エンタープライズが現れ
潮崎がFIP王座を奪うとアピール。
潮崎本人はいませんでしたがお国意識を刺激して盛り上げます。
HEの手下のウェイン、スターリングがそのままオープニングに臨みます。

@ ダミエン・ウェイン、レックス・スターリングvs.ブリッティッシュ・ライオンズ
 ライオンズは独自ムーブを持っているのは良いですが
 特別それが売りになったりする程ではありませんね。
 少し悪い試合。

Aローレライ・リーvs.メルセデス・マルチネス
 リーの動きが悪いうえ噛み合ってもいません。
 これではマルチネスといえどどうしようもない。
 悪い試合。

Bフロリダ・ヘリテイジ王座戦:サル・リナウロ(ch)vs.クリス・ジョーンズ
 ここからYRRの3連戦。
 ジョーンズは大げさな仕草がFIPの空気にあっているものの
 実力はなくプロレスの妙もわかっていない様子。
 ロック・アップのタイミングが外れるなんて初めて見ました。
 悪い試合。

Cチェイスン・ランスvs.ショーン・オズボーン
 オズボーンは動きに気持ちがのっているので
 そんなに悪い印象を受けません。
 軽い80年代アメリカン・プロレスといった所か。
 少し悪い試合。

Dジェイソン・ブレイドvs.オースチン・エリーズ
 ブレイドは仲間を控え室に帰して一騎打ちに臨みます。
 その割には普通にヒール・スタイルのままですけどね。
 試合はエリーズがしっかりと試合を構築。
 ブレイドが腹攻めで理で格の差を埋めようとする狙いでしたが
 その上でもう1つ何かが欲しい。
 平均より少し上。

Eウェポンズ・マッチ:ダーク・シティ・ファイト・クラブvs.ブラック・マーケット
 ハードコアとマルチネスのヒール・ターンというサプライズで
 ごまかす事に成功はしています。
 少し悪い試合。

Fロデリック・ストロングvs.ケニー・キング
 ストロングのスタイル上エリーズみたいに
 それ程実力差が浮き彫りになりませんが
 こちらも+αが見られませんね。
 所々でずれがあるかな、と思われた場面もありました。
 平均より少し上。

Gタイラー・ブラックvs.ネクロ・ブッチャー
 場外乱闘、腕攻めをつなぎにしてリングでの攻防へ。
 それぞれネクロ、タイラーが主導を掴んでいて完全分業制です。
 終盤はやや見応えありで平均レベル。

HFIP 王座戦:エリック・スティーブンス(ch)vs.潮崎豪
 伸び悩みに陥っていて者同士だけに
 不安な部分もありましたが、
 蓋を開けて見ればそんなものを吹っ飛ばすようなクオリティですよ。
 まずロープに押し込んでの攻撃やショルダー・タックルの攻防で下地を作ります。
 試合スタイルが似ているので
 いつも相手にしてもらっている事をすれば良い訳ですね。
 中盤はマディソン戦を彷彿とさせるような
 打撃によるリズム感、躍動感が見られます。
 ここで出した潮崎のスリーパーが余りに唐突でしたが
 そのスリーパーで追い込む、という戦略は素晴らしく
 終盤には熱戦となるのに大きな役割を買っています。
 27分があっという間に過ぎた、王座交代劇にふさわしい内容でしたけれども
 最後の最後がちょっと気に入りませんね。
 それまでハートブレイク・エンタープライズがまったく介入せず
 王座交代劇だから潮崎1人に任せているのか、と思っていただけに
 ベタな介入でチープ・フィニッシュに終わってしまったのにはがっかりしました。
 やるのならやるで中盤にも介入し熱を高めたら良かったのにね。
 この点で名勝負まではいかず。
 文句なしに好勝負。

総評
 2人にとって現状でシングルのベストの出来といっても過言ではないメイン。
 これだけで手に入れる価値はありますよ。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

HFIP 王座戦:エリック・スティーブンス(ch)vs.潮崎豪
  潮崎がコーナーに押し込もうとする。
  スティーブンスは反転させるとクリーンに離れると見せかけバック・エルボーへ。
  潮崎が避け指を振る。
  腕の取り合いからグラウンド・ヘッド・ロック→グラウンド・ヘッド・シザースで離れる。
  組むとスティーブンスが押し込む。
  潮崎は反転させるとチョップを打ち込もうとするも避けられる。
  力比べへ。
  潮崎が押し込む。
  スティーブンスは体勢を立て直すと押し込もうとする。
  潮崎が蹴り飛ばして離れる。
  潮崎がハンマー・ロック。
  スティーブンスは逃れるとレッグ・ロック。
  潮崎がアーム・バーに返そうとする。
  スティーブンスはロックして耐える。
  スティーブンスが回転して逃れる。
  仕切り直し。
  スティーブンスがヘッド・ロック。
  ロープに振られた所でショルダー・ブロックを決めるも潮崎は倒れない。
  潮崎がロープに走りショルダー・タックルを決めるもスティーブンスは倒れない。
  スティーブンスがショルダー・タックルを決めるも潮崎は倒れない。
  潮崎がロープに走る。
  スティーブンスのチョップを耐えるとそのまま走ってショルダー・タックルを決めて倒す。
  ロープに走る。
  スティーブンスがカウンターでヒップ・トスを決める。
  ボディ・スラム。
  肩にエルボーを叩き込んでいく。
  カバーするもカウント2。
  ターン・バックルにぶつけるとショルダー・ブロックやストンプを打ちまくる。
  ヘッド・バッド。
  潮崎がフォア・アームズ。
  打撃の打ち合いになる。
  スティーブンスが打ち勝ちサイド・スラム。カウントは2。
  ロシアン・レッグ・スイープからコウジ・クラッチ。
  潮崎がロープに脚をかける。
  チョップを叩き込む。
  潮崎は顔を引っかくとスリーパー。
  スティーブンスはコーナーにぶつけて逃れると突進。
  潮崎はカウンターで蹴りを入れるとコーナーに座る。
  スティーブンスがチョップを放つ。
  潮崎は受け止めるとドラゴン・スリーパー。
  離すとダイビング・ニー・アタックを決める。
  殴りチョップ。
  ロープに振るとドロップ・キック。
  カバーするもカウント2。
  チョップ。
  スティーブンスがチョップを打ち返す。
  潮崎はニーを叩き込むとターン・バックルにぶつける。
  ヘッド・バッドを叩き込む。
  ボディ・スラムからキャメル・クラッチ。
  鼻フックを決める。
  スティーブンスが両膝をつきながら殴りつける。
  潮崎が張り手で返す。
  張り手の打ち合い。
  立っている潮崎が打ち勝ちニー・ストライク。
  エプロンに顔を出すとニー・ストライク。
  椅子に座らせるとチョップを叩き込んでいく。
  スティーブンスは起き上がるとチョップ。
  潮崎がビッグ・ブーツ。
  スティーブンスを持ち上げると柵の上に落とす。
  エプロンにぶつけリングに戻す。
  コーナーのスティーブンスにランニング・チョップ。
  崩れたスティーブンスの頭部にニー・ストライク。
  カバーするもカウントは2。
  ドラゴン・スリーパー。
  スティーブンスがニーを叩き込んで逃れる。
  潮崎がスリーパーを決める。
  レフェリー・チェックが入る。
  スティーブンスは腕を上げると立ち上がる。
  パンチを入れるとロープに走る。
  潮崎がスリーパー。
  スティーブンスはすぐにジョー・ブリーカーに切り返すとロープに走ろうとする。
  潮崎は髪を掴んで倒すとロープに走る。
  スティーブンスがカウンターでサモアン・ドロップ。
  両者ダウン。
  潮崎がチョップへ。
  スティーブンスは避けるとチョップ。
  チョップとパンチ。
  ロープに振りショルダー・スルー。
  アックス・ハンドル。
  ロープに振りパワー・スラム。カウントは2。
  潮崎の髪を掴んで起こす。
  潮崎は手を振り払うとチョップ。
  突進する。
  スティーブンスは避けてコーナーに激突させると
  セカンド・ロープからショルダー・タックル。
  コーナーへのボディ・アタックからエクスプロイダー。
  カバーするもカウントは2。
  チョップ。
  チョップ。
  ロープに振ろうとする。
  潮崎が振り返しラリアットへ。
  避けられるもハリケーン・ラナ。
  場外に落ちた所をトペ・スイシーダで追撃する。
  リングに戻る。
  スティーブンスが起き上がりリングに戻ろうとエプロンへ。
  潮崎はニー・ストライクを決めるとエプロンでジャーマンを狙う。
  スティーブンスはロープを掴んで防ぐとバック・エルボー。
  体勢を入れ替えジャーマンを狙う。
  潮崎がバック・エルボーを叩き込む。
  スティーブンスは落ちるも脚を払って尻もちをつかせるとラリアット。
  リングに戻すとパンプハンドル・ボム。カウントは2。
  ターン・バックルにぶつけると突進。
  避けられるもコーナー直前で止まってバック・エルボー。
  セカンド・ロープから飛び技へ。
  潮崎は避けると同時に後頭部へチョップ。
  フィッシャーマンズ・スープレックスを決めカバー。カウントは2。
  ドラゴン・スリーパー。
  スティーブンスがロープに脚をかける。
  潮崎がゴー・フラッシャーを狙う。
  スティーブンスがインサイド・クレイドルに切り返す。
  潮崎は体勢を入れ替えるとそこから立ち上がりゴー・フラッシャーを狙う。
  スティーブンスがもがいて潮崎をふらつかせる。
  潮崎はやむなくコーナーに座らせる形で落とすとチョップ。
  スーパープレックスを決める。
  スティーブンスは気合で起き上がっていく。
  潮崎がラリアット。
  スティーブンスは耐えるとラリアット。
  潮崎が耐える。
  スティーブンスがロープに走りラリアットへ。
  潮崎もラリアットで合わせる。
  潮崎がすぐに建て直しスーパー・キック。
  スティーブンスはふらつくも、それを利用してローリング・ラリアット。
  両者ダウン。
  スティーブンスがチョップ。
  潮崎もチョップを打ち返す。
  力を振り絞ってチョップの打ち合い。
  スティーブンスがロープに走りチョップ。
  潮崎がロープに走りチョップ。
  スティーブンスがロープに走りチョップ。
  潮崎がロープに走る。
  スティーブンスはカウンターでチョップ。
  潮崎は耐えるとチョップと袈裟切りチョップのコンボ。
  ローリング・チョップへ。
  スティーブンスは避けると後頭部にチョップ。
  潮崎がスーパー・キックへ。
  スティーブンスは受け止めると持ち上げようとする。
  潮崎は脳天チョップで防ぐとロープに走る。
  スティーブンスが担ぎ上げる。
  潮崎は後ろに逃れるとドラゴン・スリーパー。
  スティーブンスが前に回転してカバーの体勢に。カウントは2。
  潮崎がラリアットへ。
  スティーブンスは避けるとオコーナー・ロールへ。
  潮崎はカウント2で返すと同時にドラゴン・スリーパーに捕らえる。
  体勢を立て直して更に締め上げる。
  スティーブンスは何とか起き上がるとコーナーを蹴って裏に回りジャーマン。
  何とか起き上がった潮崎にラリアットを叩き込むもカウントは2。
  ドクター・ボムを狙う。
  フィルがエプロンに上がってくる。
  スティーブンスは離すと襲い掛かろうとするもショーンは避けて場外に下りる。
  潮崎はチョップを入れるとゴー・フラッシャー。しかしカウントは2。
  起こすとボディ・スラムからムーンサルトを狙うべくコーナー上へ。
  スティーブンスは捕まえ殴りつける。
  雪崩式バック・ドロップの体勢に。
  潮崎も抵抗しバック・エルボー。
  スティーブンスは倒れるも起き上がると潮崎を引き摺り下ろす。
  持ち上げてラリアットを振り下ろす。
  ショーンがエプロンに上がってくる。
  スティーブンスはショーンをリングに引きずりいれる。
  フィルがエプロンに上がってきたのを見て殴りつける。
  潮崎がスティーブンスの脚を引いて倒す。
  ショーンがボディ・プレスを決めてから場外に出る。
  潮崎がムーンサルトを決め1,2,3!
  潮崎が新FIPチャンピオンに!
  エクスプレスは日本国旗を広げて祝福。

試合結果

@ダミエン・ウェイン、レックス・スターリングvs.ブリッティッシュ・ライオンズ
Aローレライ・リーvs.メルセデス・マルチネス
Bフロリダ・ヘリテイジ王座戦:サル・リナウロ(ch)vs.クリス・ジョーンズ
Cチェイスン・ランスvs.ショーン・オズボーン
Dジェイソン・ブレイドvs.オースチン・エリーズ
Eウェポンズ・マッチ:ダーク・シティ・ファイト・クラブvs.ブラック・マーケット
Fロデリック・ストロングvs.ケニー・キング
Gタイラー・ブラックvs.ネクロ・ブッチャー
HFIP 王座戦:エリック・スティーブンス(ch)vs.潮崎豪(新チャンピオン!)