TOPアメリカン・プロレス注目インディー →FIP:Bring the Pain 3/26/05

FIP:Bring the Pain 3/26/05の分析


名勝負 なし
好勝負 3本勝負:CMパンクvs.ブライアン・ダニエルソン

FIP同士の試合なんか見る価値なし。
ということで問題は純ROH対決のセミとメインが
どんなカードも駄目にするFIPの呪いに打ち勝って良い試合ができるかというのが
唯一の焦点でありこの2試合のみレビュー。

総時間は2時間10分ですが
7試合目が終わった所でまだ丁度約半分経過した所。

ROH王座戦:オースチン・エリーズ(ch)vs.(2試合目の勝者)
 当たり前ですが相手はストロングです。
 試合ですがちょっと微妙ですね。 
 ROHに比べたら観客の応援が絶対的に違うとはいえ
 見てて盛り上がりません。
 繋ぎ技が単調なのが原因だろうか。
 まあまあ良い試合程度。
 
3本勝負:CMパンクvs.ブライアン・ダニエルソン
 前の試合は FIPの呪いに負けましたが
 この試合はというと
 宝くじ前後賞ものの大ヒット。
 心理戦をした後は腕攻め(アメドラ)対脚攻め(パンク)。
 それだけ。
 それだけなのに面白い。
 これが3本目の序盤33分頃まで続きます。
 (全体の試合時間は41分)
 ここまでは1等の番号と合致しているのですが
 最後8分の数字がずれてしまいます。
 まずはアメドラがパンクのセコンド、ビーズリーにエアプレイン・スピンを決めると
 目が回ってビーズリーをパンクと勘違いし
 ダイビング・ヘッド・バッドからカバーという無理のある展開に。
 ここにきてFIPの呪いか。
 そしてその後も1,2本目で築き上げてきた展開からすると
 何の脈絡のない脚攻めをアメドラが行い、
 3本目は必殺技で決めないといけないパンクも固有技すら一切見せず。
 もう惜しすぎますね。
 1,2本目は完璧だったんですよ。
 パンクは後少しで60分マッチの理想形に続いて
 3本勝負の理想形を築き上げるという偉業を達成できたのに。
 そこまで絶賛してるのに名勝負じゃないのと思うかもしれませんが
 パンクvs.ジョーと同じで明確な試合の形というのが
 明らかにそこにあっての試合運びなので
 3本目が駄目になると1,2試合目の良さも生きてこないんですよ。
 そのため普通の3本勝負のミスより影響が大きくなり名勝負とは言い切れない。
 文句なしに好勝負。

総評
 相変わらずFIPはつまらないが
 メインだけは例外で素晴らしい試合。
 これだからパンク・ファンは止められない。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

H3本勝負:CMパンクvs.ブライアン・ダニエルソン
  パンクは車椅子に乗ったビーズリーを連れている。
  まずはロープ・ブレイクの心理的駆け引き。
  力比べの攻防から逆さまになり張り手の打ち合い。
  パンクが場外に逃れ間を置く。
  パンクが丸め込み後少しだったなと挑発。
  アメドラは蹴りを浴びせて行きサーフボード・ストレッチを狙うも逃れられる。
  パンクが脚に狙いをつけグラウンド・レスリングで優位に立つ。
  アメドラは拳を叩き込んで逃れ離れる。
  パンクがアッパーカートを叩き込んでいく。
  アメドラは耐え切ると本家のアッパーカートを叩き込む。
  腕に狙いをつける。
  パンクは卑怯な戦法で反撃を狙うも封じられる。
  アメドラが執拗な腕攻めからバック・ドロップ。カウント2。
  キャトル・ミューティレーションを狙うも
  察知したパンクはすぐにロープを掴む。
  アメドラがコーナーを使って打撃を叩き込んでいくが避けられ転落。
  ビーズリーが車椅子から立ち上がりアメドラを蹴りつける。
  パンクはアメドラにチョップを浴びせるとリングに戻し脚攻め。
  バタフライ・スープレックスからカバー。カウント2。
  アメドラはグラウンドを誘うとアーム・バーに切り返す。
  パンクはロープを掴んで逃れる。
  アメドラはアッパーカートを叩き込むとサーフボード・ストレッチを決める。
  パンクは逃れるとSTF。
  続けて4の字。
  アメドラが何とか反転させ逃れる。
  パンクは脚攻めを続ける内に油断が生じ始める。
  アメドラは打撃の打ち合いに勝つとエアプレイン・スピンへ。
  パンクが逃れて4の字。
  アメドラはたまらずタップ・アウト!
  パンクが先取(24分)!
  パンクは脚攻めを続ける。
  アメドラは打撃で打開すると腕攻め。
  パンクも徹底した脚攻めで渡り合う。
  パンクは卑怯な戦法を使う。
  油断してきたか狙いが脚から外れる。
  アメドラはショルダー・ブロックをサンセット・フリップに返す。
  パンクはカウント2で返すと蹴りを受け止めドラゴン・スクリュー。
  そして4の字へ。
  アメドラがインサイド・クレイドルに切り返し1,2,3!
  これで1対1(29分)!
  パンクはすぐさま襲い掛かり回復の暇を与えない。
  パンクが脚攻めからシャープ・シューターを狙う。
  アメドラがインディアン・デス・ロックに切り返しブリッジで首を締め上げる。
  カバーの体勢に持っていくもカウント2。
  場外に逃れたパンクを追いチョップ、蹴りを浴びせていく。
  ビーズリーにパンクを投げつける。
  そしてビーズリーにエアプレイン・スピン。
  パンクは回転したピーズリーにぶつかり吹っ飛ぶ。
  回転数実に43。
  更にリングにいれダイビング・ヘッド・バッド。
  カバーするも当然無効。
  パンクがそこにダイビング・レッグ・ドロップを決める。 
  アメドラをコーナーに乗せハリケーン・ラナからカバー。カウント2。
  アメドラはコーナー上のパンクの体勢を崩すとスーパープレックス。
  そしてスピニング・トー・ホールドから4の字。
  パンクがロープを掴む。
  パンクがショルダー・スルーを狙ったアメドラを捕らえパイル・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  アメドラをコーナーに乗せフォア・アームズを浴びせる。
  アメドラは反撃するとダイビング・アッパーカート。
  両者ダウン。
  アメドラが蹴りを浴びせ4の字へ。
  パンクがインサイド・クレイドルに返す。カウント2。
  バック・スライドもカウント2。
  パンクがエアプレイン・スピンへ。
  アメドラは途中でサンセット・フリップに切り返す。カウント2。
  パンクがクローズラインを決める。
  両者ダウン。
  パンクがブレーン・バスターを狙う。
  アメドラは後ろに逃れるとキャトル・ミューティレーションを狙う!
  パンクはロー・ブローで防ぐ。
  パンクがラリアットへ。
  アメドラは避けるとキャトル・ミューティレーションに捕らえタップを奪う!
  2対1でアメドラの勝利(41分)!
  That was Awesome!That was Awesome!

試合結果

@ライズvs.マスクド・フィッパー#1
A勝者が8試合目でROH王座挑戦:ロデリック・ストロングvs.インセイン・ドラゴン
Bドン・ファンvs.エリック・スティーブンス
Cハートブレイク・エクスプレスvs.カハガス、アーロン・エピック
Dスティーブ・マディソンvs.トニー・コジナ
Eジェラード・スティールvs.エヴァン・スターズモア
Fマサダvs.ヴォルデル・ウォーカー
GROH王座戦:オースチン・エリーズ(ch)vs.ロデリック・ストロング
H3本勝負:CMパンクvs.ブライアン・ダニエルソン(2-1)